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クラウドが変える世界

2012/04/11 : IT Book
パソコンの登場、インターネットの出現に続き、社会にインパクトを与えると目されるクラウド。しかし、それは単なる通信やIT産業における技術革新の話ではない。企業の競争力奪回の重要なツールであるとともに、社会システムや個人の生活に大きな変革をもたらす新たなインフラなのである。われわれは、このパラダイムシフトをどう理解し、活用していくべきなのか?日本再生の鍵を握るクラウドの本質と可能性に迫る。

クラウドって何?という方のための入門書として最適。
そもそもの定義から、現在のトレンドや豊富な事例紹介、そして今後の展望までしっかりと説明してくれています。

しかしただの解説書ではなく、NTT副社長という著者の立場で「パラダイムシフト」「サービス融合」「グローバル化」という3つの潮流について言及。
クラウドをただのサービスではなく、新しいインフラの登場として捉え、一時的なクラウドブームに踊らされず、本質を見極めて冷静に導入していくことが大切ということを述べています。

身近なところだとEvernoteやDropbox、そしてGmailなどクラウドサービスの恩恵を受けている場面は多いと思います。
ただ良い面を列挙するだけではなく、活用するための大きな目的があり、それに沿ってサービスを導入・活用するための方針を決定していくことが重要、というのがこの本のメッセージかと。


クラウドサービスについて知りたい人、これから使ってみようという人、もう使用している人、それぞれに対して有益な情報や示唆が得られる一冊です。

デジタルネイティブが世界を変える

2012/03/16 : Book
デジタルネイティブが世界を変える
ドン・タプスコット
翔泳社

本書はネット世代が与えうる、企業、社会、学校、家庭、政治などへの影響とインパクトを、詳細なデータに基づいて分析している。なぜ、オバマが大統領選で勝利をおさめられたのか?なぜ、今までのやり方では物が売れなくなったのか?彼らは何を考えているのか?何を欲しがっているのか?彼らが望む働き方はどんなものか?教育の現場では何が起きているのか?家族との関係性はどのように変わってきているのか?また彼らへの有効なアプローチの方法は何か?―この世代をどう扱うかが重要な課題となっている。日本を含む12カ国、1万人のインタビューを敢行し、デジタルネイティブのリアルがいま解き明かされる。

自分が物心ついたときにはすでにラジオや電話はもちろん、テレビは当たり前のものになっていました。
その後ビデオ、CD、DVDといったものがどんどん普及してゆき、学生時代にはインターネットが身近になり、最近ではFacebookやTwitterといったSNSも当たり前のインフラとなりつつあります。

もちろんまだまだ全家庭にあるわけではありませんが、大多数の子供たちにとってインターネットは「当たり前のもの」になっています。
うちの息子もiPadでYouTubeを観たり、アプリを使ったりするくらいなら一人で操作できる状態になっています。

育った状況や常識が違うのであれば、そこから出てくる発想も全く異なってくるはず。
いわゆる我々が子供のころSF映画や漫画で観ていた「未来」的な生き方、働き方、教育方法こそ彼らにとって必要なのでは、ということをこの本を読んで思いました。

いつの時代も年長者は若者のことを「理解できない」と言い、新しい文化に「ついていけない」と言っています。
デジタルツールやガジェットの普及で、その「理解できない」「ついていけない」という溝はどんどん深まるかもしれませんが、だからといって若者の考え方や文化を潰してしまうのは、最終的には自分の生きている社会や文化の成長を止めてしまうことになるのかと。

今自分はITという仕事に携わり、普通の人よりほんの少しだけITに関わる部分が大きいので、IT関連のトレンドについてはある程度理解していると思ってます。
そんな自分でも、これから育ってくる下の世代のことを「理解できない」「ついていけない」と思う日が来るかもしれません。

そんな日が来ても、若者たちの新しい文化や生き方を否定しないで、彼らのやり方が社会や文化の成長にプラスに働く手助けが出来ればいいな、とこの本を読んで思いました。

「障害児なんだ、うちの子」って言えた、おやじたち

2012/02/11 : Book Down
障害児を育てるお母ちゃんたちは、みんなでおしゃべりしたり、活発に動いたりしてるけど。おやじたちは、どうしているんだろう?おやじだって、頑張ってるよ。子どもの面倒見たり、お母ちゃんを手伝ったり、家庭を支えていかなければならないし、仕事もしっかりやりたい、と。そんな、おやじたちが語り始めた!子どものこと、お母ちゃんのこと、きょうだいのこと。会社のこと、仕事のこと、自分自身のこと。普通のおやじたちの、それぞれの「障害児の父親物語」。

町田おやじの会という、障害がある子供の父親たちによるコミュニティに参加しているメンバーによる本。
内容は文集+座談会レポートのようなもの。

正直文章はそこまで上手くはないし、最後に自分たちで書いてるように、まとめが母親たちの座談会、というあたりなんだか締まらない感じですが、それでも自分と同じ立場である父親たちの「生の声」が詰まっている一冊なので、読んでいて
共感したり
参考になったり
考え方の違いという発見があったり
と、色々興味深い一冊でした。

どうしても父親というものは、子供と接する時間は母親の方が多い、というケースになりがちですが、そんな中でも自分が父親として何が出来るか考えている、というスタンスはとても大切なものかと。
そして母親同士のコミュニティはあっても、父親同士というものが通常はあまりないので、そういうあたりでも他の父親と意見交換できる場は必要だなー、と思いました。

自分は先日地元のダウン症児の親のサークル、みたいなものに参加させてもらったのですが、そこでも参加者は全員母親でした。
父親もこういう場にガンガン出てきて、自分の意見や質問を投げられるというのは大切なことかと思います。

障害児の親がどういうことを考えているか、ということを知るという面でも、いろんな人に読んで欲しい一冊。

「権力」を握る人の法則

2012/02/01 : Book
「権力」を握る人の法則
ジェフリー・フェファー
日本経済新聞出版社

タイトルのインパクトに惹かれて読んでみました。

よくある「理想論」を述べているリーダーシップ本とは一線を画した内容の本。

権力を握る、つまり出世するには組織や社会の中でどのように立ち回るべきか、そして権力を手に入れた後はどのように生きればよいか、そんなことが数々の権力を手に入れた先人の例とともに解説されています。

Amazonの内容紹介にも書いてある、権力を握る人の「7つの資質」がなかなか興味深かったです。

  • 決意 - 努力と勤勉と根気。腹の立つことがあってもやり遂げる意志。
  • エネルギー - 元気のない人が高い地位に就くことはない。
  • 集中 - ひとつのキャリア、職務、スキルへの集中。
  • 自己省察 - 我が身を振り返る能力は、学習や成長を促す。
  • 自信 - 権力や影響力を持つ人は自信たっぷりに振る舞う。
  • 共感力 - 他人の立場でモノを考えよ。ウィンウィンで実利を得るのが重要。
  • 闘争心 - 手強い相手にも堂々と渡り合えるなら、大半の人よりも優位に立てる

このあたりの資質は「権力を手に入れる」というだけではなく、他の事にも応用が利く内容だとは思います。
目先の仕事や社内/社外でのコミュニケーションをどのようにとれば良いか、というヒントも沢山ありました。

興味深かったのは権力を得た後、権力者たちはどうなるかというところ。
とにかく頑張って権力を手に入れ、それを持ち続けるのか、それとも自分のプライベートな時間を求めて権力を手放すのか。

権力は自分のライフスタイルも変えてしまう、ということもこの本のポイントの一つでした。

特に権力を必要としない人でも、組織の中で仕事をするノウハウも役に立ちますし、先人たちのエピソードを読むだけでも面白かったです。
組織に属していない人でも、社会に自分をどのようにアピールするか、ということを考えるきっかけをくれるのではないでしょうか。

面白いビジネス書としていろんな人に勧めたい一冊です。

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あらしのよるに

2011/11/14 : Book
あらしのよるに逃げ込んだちいさな小屋の暗闇の中、2匹の動物が出会う。風邪をひいて鼻のきかない2匹は、お互いがオオカミとヤギ、つまり「食うもの」と「食われるもの」であることに気付かない。すっかり意気投合したヤギとオオカミは、翌日のお昼に会う約束をする。合言葉は、「あらしのよるに」。

映画化、舞台化もされたロングセラーの絵本シリーズ1作目。
以前読んだことがあるのですが、息子が図書館で借りてきたので、続編の7巻まで一気に再読。

Wikipediaによると

当初は第1作のみで完結する予定であったが、その好評を受けてシリーズ化され、第6作「ふぶきのあした」までが制作され、一度は完結した。しかし、その後も人気はとどまることを知らず、特別編「しろいやみのはてで」が制作され、さらに映画化を受けて、第6作の続編にして再びの完結編「まんげつのよるに」が制作され、ようやくシリーズの完結をみた。
とのことですが、これは是非完結編「まんげつのよるに」まで読んでほしい作品です。

純粋な友情物語として、子供から大人まで心を動かされる良作。

映画版もなかなかの出来で、おすすめです。

息子も自分と同じ一気読み派のようで、7巻一気に読んでました(笑)。
やっぱり血は争えないなー。

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黒い家

2011/10/20 : Book
黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに...。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

「ホラー」というと幽霊とかモンスターとか、そういう種類のものが登場する作品を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、この作品のテーマは「人間の狂気」。

迫り狂う恐怖の正体が徐々に明らかになっていく展開に夢中になり、一気読みしてしまいました。


あと生命保険の勉強にもなるので、実用的な一面もあり、一石二鳥です。

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もし「ガイジン」が上司になったら

2011/10/12 : Book
もし「ガイジン」が上司になったら
マイケル・コーリー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
日本で外資企業のマネジャーをつとめてきた著者だからこそ書ける、 欧米人上司とうまくやっていくコツと 異なる文化の中で能力を最大限発揮する仕事術。 上司がよく使う英語フレーズ、面談や電話会議での英語など すぐに役立つ英語の例文も満載!

2006年に国内企業から外資系企業に転勤したとき、ある程度予想はしたものの、そのカルチャーの違いにいちいち戸惑い、慣れるまでにわりと時間がかかりました。

とはいえ、予備知識があるとないとでは大違い。
転職前にこの本に出会っていればまた少しは違ったかも、と思いました。

文化の違いを学びながら、実践的な英語フレーズも学習できるので、海外の顧客や同僚とやりとりすることがある国内企業の方にも役に立つ内容かと。


外資系企業で働く人は一読しておいて損はない一冊だと思いました。

iPad on Business

2011/08/31 : Book Mobile
iPad on Business
大木 豊成
翔泳社

iPad on Business(AppStore)

iPadは、iPhoneよりも画面サイズが大きく、できることがより増えていることから、比較的年齢が高めの40代がメインの購買層になっています。本書は、主な購買層となるM2層のサラリーマンや企業経営者向けに、iPadの概要とビジネスにおける活用術や、iPadそのものが持つビジネスチャンスの可能性などを紹介しています。各界における著名人のiPad活用術、これからの展望も含んでおり、iPadを仕事で活用したい人はもちろん、iPadを使ったビジネスチャンスのアイデアまで、ターゲットとなる層が知っておくべき知識をこの1冊で網羅。

iPadをビジネスにどう活用するか?という議論や検討は昨年から各企業でいろいろと試行錯誤され、さまざまな場面で活用されつつあります。

しかし業種や業務によっては
「なんか使えそうだけど使えない」
というケースも多いのも事実。

こんなときは他の人の使い方や導入事例を参考にするのが近道になることも。

昨年自分が業務へのiPad導入トライアルの担当になったときに読んでみて、なかなか参考になった書籍の1冊が電子書籍化したので、紹介します。
アプリの紹介などではなく、実際にどのような形でiPadを使うか、ということが紹介されているので、新しいアイデアのきっかけになるかと。

iPadをビジネスでどう活用するか、という課題に直面している方には良い一冊。

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

2011/08/08 : Book

大企業の経営者は何を考えているのか?
そんな疑問に答えてくれる一冊。

日本のマイクロソフトの責任者としてだけではなく、巨大なマイクロソフトという怪物企業を牽引するスティーブ・バルマーのエピソードも興味深かったです。

来日時も休憩時間や土日を惜しんで仕事に打ち込むバルマーの姿を見て衝撃をうける筆者。
世界トップ企業でありながら、その地位に甘んじることなく、その地位を維持し、さらに企業として成長することに、マイクロソフトのトップが全力で取り組むその様子は、何故現在マイクロソフトがIT市場で今のシェアを保っているのかを納得できるエピソードです。

そして各国のマイクロソフト社長も同様のハードルを課せられます。
いくつもの達成指標を「全て重要」とバルマーに提示され、さらに毎年「成績表」をつけられて評価されるということからは、この企業で「社長」という地位に立つことの意味と重要さ、そしてその責任の大きさが分かります。

こういう本を読んで、自分の会社と比べて「だからウチの会社はダメなんだ」と文句を言うことは簡単ですが、そうではなくてこういう本から学べるところを自分のビジネス、自分の職場に吸収して成長の糧としていくことが重要かと。

「宇宙の迷路」 刊行記念イベント

2011/08/03 : Diary Book
宇宙の迷路
宇宙の迷路
posted with amazlet at 11.08.02
香川 元太郎
PHP研究所

ベストセラー「遊んで学べる」迷路シリーズの第8弾!
精緻に描かれた宇宙の世界には、さまざまな迷路やかくし絵が仕掛けられている。そうした迷路やかくし絵に挑戦しながら、「宇宙基地」から「謎の惑星」までを宇宙旅行する。ゴールに到達するためには「魔法の石」を10個みつけなければならない、という設定だ。
具体的には、「宇宙基地」「春と夏の星座」「宇宙ステーション」「月の世界」「太陽系」「もえる太陽」「火星探検」「土星のリング」「星の一生」「はるかな銀河」「謎の惑星」の12場面がある。
「春と夏の星座」「秋と冬の星座」には、日本などでみられる星座が精緻に描かれているので、遊び感覚で覚えられる。また、若田光一さんや古川聡さん、山崎直子さんなど、時代の寵児である宇宙飛行士たちが似顔絵で登場している点も見逃せない。
迷路と謎解きの旅に、さあスタート!

息子も親も一緒になって楽しんでいる迷路シリーズの新刊発売記念イベント夏休み特別企画『宇宙の迷路』刊行記念 香川元太郎さんと『宇宙の迷路』で遊び、宇宙について学ぼう!に参加してきました。

作者である香川元太郎さん、その監修をされたという国立天文台縣秀彦准教授、そしてJAXAの的川泰宣名誉教授が出演されるというイベントです。

PHP研究所にお勤めの知人の紹介で参加できることになりました。

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