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孤独のグルメ

2010/03/16 : Book
孤独のグルメ 【新装版】孤独のグルメ 【新装版】
1,200円
個人で輸入雑貨商を営む主人公が一人で食事をするシチュエーションを淡々と描くハードボイルド・グルメマンガ。

「一人で食事する」というシチュエーションは、主に仕事で外出したときに多いと思いますが、見知らぬ土地で外食したときの思わぬ出会いや発見、そして失敗というのは誰にでもあるものだと思います。
そんな「あるある!」感をリアルでちょっとコミカルに描いてくれるのがこの作品。

フランスに出張にいったときに、フランス人の同僚が「私はこの日本漫画が好きなの!」といって見せてくれた一冊。どうやらフランスでは結構人気らしいです。

ハードボイルドに加え、侘び寂びすら感じさせるこの漫画のどこがフランス人の琴線に触れたのかはよく分かりませんが、食事(外食)というテーマにおける考え方というのが似ているのかもしれません。

実在するお店がモデルになっているので、この本を片手にぶらりと食べに行ってみるのも良いかもしれません。

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エスケープ!

2010/02/17 : Book
エスケープ!エスケープ!
1,365円
シュウは会社の内定も決まり、かわいい彼女もいる大学四年生。春からは忙しく働き、数年後には彼女と結婚して子どもをもうける予定―。「でもなあ、そんな人生って…正直、楽しそうじゃないな」将来は約束されている。でも、その将来には何も刺激がない。ぜいたくな不満だと頭では理解している。けれど…。そんなある日、シュウは人生を変えるかも知れない雑誌記事を見つけてしまった。「プロが語る!空き巣手口のすべて!」その日からシュウの日常は一変。かつてない情熱で入念に計画を立て、人生で初の興奮を覚えながらの綿密な下見。すべては完璧で、安全だと思われた空き巣計画。が、しかし…忍び込んだ家の中にはなんと―。

お笑い芸人アンジャッシュの渡部建の小説デビュー作品。

登場人物の誤解が笑いを呼ぶ、シチュエーションコントが得意なアンジャッシュらしい内容で、アンジャッシュのコントが好きな人は勿論、そうでない人も楽しめそうな作品です。

ただし「小説」っぽさはあまりなく、どちらかというとライトノベルやケータイ小説に近いノリでサラっと読めてしまいます。読後の感想としては、コント中心のライブや喜劇を観た後の気持ちに近いかと。
そして読んでいてどうしても物語がアンジャッシュの2人で脳内再生されるので、コントの台本を読んでいるような気分にもなります。

ともあれ「笑い」に至るまでの仕掛けがしっかり構築されているので、状況をしっかり把握しながら楽しめます。前の場面を確かめながら読めるのも小説ならではの良さかと。

電車の中だと笑いが漏れてしまうので、公共の場ではなく自宅で読むことをオススメします。

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さまよう刃

2010/02/17 : Book
さまよう刃 (角川文庫)さまよう刃 (角川文庫)
740円
自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?
長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った。それを聞いた長峰は半信半疑のまま、娘の復讐に動き出す――。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。

哀しく、重い物語。
一児の父としては、子供が殺される、というシチュエーションだけでもう泣きそうになりそうでした。

未成年による残酷な事件が起こるたびに、少年法についての議論が起こりますが、結局いつも平行線。
当事者になってみないと分からない気持ちもあると思いますし、冷静にならないと見えてこないものもあると思います。

主人公長峰の悲痛な決意と、それを追う刑事たちのそれぞれの思い。
法律とは、正義とは。
そのような問題を問いかけながら、物語は佳境に向かっていきます。

タイトルの「さまよう刃」の意味を考えながら読むことでより問題の難しさを実感することができるかと。

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陰日向に咲く

2009/10/02 : Book
陰日向に咲く (幻冬舎文庫)陰日向に咲く (幻冬舎文庫) / 劇団ひとり
520円
ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差す―。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。

いわゆる「冴えない」人々を主人公にした短編集。

全ての話が一人称で語られるため、多少軽い感じがしますが、それぞれの登場人物がリンクし合って新たなストーリーが生まれるあたり、なかなか上手いなー、と感心しました。

心がほっこりするような物語を読みたい人にはオススメの一冊。

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夜にはずっと深い夜を

2009/09/28 : Book
夜にはずっと深い夜を夜にはずっと深い夜を / 鳥居みゆき
1,365円
過剰な愛情、コンプレックス、悲しみ、欲望…を抱えた女たち。壊れゆく女たちの孤独が日常をねじれた世界へと変えていく―。女たちの狂気の叫びが闇に響く、美しくも恐ろしい物語。カルト女芸人、鳥居みゆき戦慄の書き下ろし小説。

「お笑い芸人」という言葉で片付けてしまうにはあまりに異質すぎる存在である、鳥居みゆきによる短編小説集。

この本を読んでいると、小説でありながらどこか詩的な文章で綴られる様々な狂気の犠牲になった登場人物たちの物語がそれぞれにリンクしながら、一つの大きなうねりを生み出しているような感覚にとらわれます。

鳥居みゆきが好きな人、気になる人だけではなく、大槻ケンヂの小説の狂気の部分が好きな人にはバッチリハマるかもしれません。

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容疑者Xの献身

2009/09/01 : Book
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

テレビドラマガリレオの原作にもなった、東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編。同名映画の原作でもあります。

実は今まで「探偵ガリレオ」「予知夢」と読んだのですが、どちらも短編集ということもあり、事件発生→トリック解明→解決 というながれがいささかアッサリしすぎていて物足りなかったのですが、今作を読んで確認しました。


東野圭吾はやっぱり長編が凄い!


導入、展開、解決までストーリーが流れるように進んでいきます。

ネタバレしてしまうので詳しくは書けませんが、ミステリー好きなら必読の一冊かと。

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ウェブはバカと暇人のもの

2009/08/25 : Book
著者はニュースサイトの編集者をやっている関係で、ネット漬けの日々を送っているが、とにかくネットが気持ち悪い。そこで他人を「死ね」「ゴミ」「クズ」と罵倒しまくる人も気持ち悪いし、「通報しますた」と揚げ足取りばかりする人も気持ち悪いし、アイドルの他愛もないブログが「絶賛キャーキャーコメント」で埋まるのも気持ち悪いし、ミクシィの「今日のランチはカルボナーラ」みたいなどうでもいい書き込みも気持ち悪い。うんざりだ。―本書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。

ユーザ目線、非ユーザ目線、メディア目線など複数の立場からみた「ネット」の接し方、またその便利さ、リスクを分析した上で、まだまだネットというものが未成熟なコミュニケーションツールであることを指摘している。

タイトルは過激で、一見釣りかと思いましたが、様々な事例・体験談を交えて解説することにより、読了後にはなんとなく納得。確かに2chやニコニコ動画など、テレビ・ラジオで言われる「ネットユーザー」の大多数ってこの本で述べられている「バカと暇人」によって構成されているパブリックイメージがあるのかと。

ネットは便利だけど依存しすぎないで、いろんな情報媒体を使わないと偏った視点しか身につかなくなりそう。その結果、「バカと暇人」が「ネット」によってその性質の悪さを増幅されているのでは。

どうやったら実現されるのか分からないWebに対する理想論・幻想論よりも、こういった地に足がついた意見の方が、ネット依存症の人の目を覚ますことができる良いクスリかと。

様々な理想論・幻想論をバッサバッサと切り捨てていく論調は読んでいて痛快でした。

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榎本俊二のカリスマ育児

2009/08/14 : Book
840円
www.amazon.co.jp
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えの素ゴールデン・ランッキーでシュール&下品な独特のギャグ世界を確立した榎本俊二による、リアルな育児エッセイ。

榎本俊二っぽい軽快なテンポで子育ての苦労を描いています。
子育てしたことある人も無い人も、「あるあるある!」とか「なるほどねー」とか「この場合は大変だよねー」とか納得しながら読むことが出来、さらに夫婦ともに漫画家、という特殊な環境ならではの苦労もリアルに描いているので興味深く読むことが出来ます。

「えの素」ほど下品な描写もないので(笑)、これまでの作者の作風が苦手だった人も大丈夫・・・なはずです。

育児エッセイ漫画というと母親視点のものが多いですが、父親視点のものはあまり目にしません。
最初は育児を母親に全部任せていた作者が、育児の中心となって父母会に参加したり子供のアトピーと闘ったりする様子は、大いに共感するところもあり、勉強になるところもあり。

これから親になる人、もう親になってる人、どちらも楽しめる一冊です。

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僕の小規模な失敗

2009/07/15 : Book

現在はモーニング、アクションなどで連載をしている福満しげゆきによる工業高校入学から、結婚するまでの作者の自伝的な作品。

後ろ向きで、鬱屈した考え方を持つ主人公は人生に対する不安に押しつぶされそうにながらも、漫画を描いたり描かなかったり、酒に飲まれて記憶を失ったり、奇妙な友人関係にイライラしたり、恋をしたり・・・とどことなくつげ義春を彷彿とさせる内容ですが、舞台がより現代に近いことから、読んでるこちらにいつの間にか奇妙な親近感が生まれてきます。

ただの鬱日記ではなく、主人公がここぞというときには柔道部を作ったり、気に入った女性(後の妻)に付きまとったりと、妙な行動力を発揮するあたりで読み手の心が揺さぶられます。「おぉ、やるじゃないか、こいつ!」みたいな感じで応援したくなります。

ガロ的な空気の漫画が好きな人には良い作品かと。

ちなみに現在連載中の「僕の小規模な生活」ではその後作者が妻と共に漫画家としてちゃんと軌道に乗り、充実していく様が描かれています。こちらも一緒に読むのがオススメです。

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ガンプラ戦士ジンダム

2009/04/28 : Book
ラーメンズ・片桐仁氏がおくる初の “ガンプラ”エッセイ集! 本人秘蔵ガンプラ写真超満載、全ページ完全オールカラー ファン待望の一冊!

ラーメンズとガンダムが好きな人なら、間違いなく楽しめる一冊。逆に言うと、それ以外の人にはあまり薦められない一冊(笑)。

というか、完全に片桐仁の趣味の世界です。プラモ好きな大人がプラモで遊んでいる様を見せ付けられるだけです。

全編カラーなのも、アーティストとしての片桐仁のこだわりを感じます。価格が高めなのが玉に瑕ですが、ファンなら値段とか関係ないですよね!

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