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幻夜

2009/04/20 : Book
1,000円
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幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編! 阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が。

傑作白夜行アゲイン!という感じの長編ミステリー。舞台は1995年の阪神・淡路大震災から地下鉄サリン事件等の2000年1月1日までなので、当時を思い出しながら読み進めると、より一層楽しめるかと。

今回も白夜行のように一組の男女を中心に物語が進んでいきますが、白夜行とは違い、雅也という男性主人公の視点で描かれる場面が多く、彼の感情や葛藤が事細かに描写されることで、女性主人公である美冬のミステリアスさが際立つ、という手法がとられています。

また後書きでこの作品が「百夜行」の続編、ということを匂わすようなことが書かれていますが、個人的には設定上の繋がりはなく、あくまで白夜行の要素を読者サービス程度にちりばめたくらい、という印象でした。

どちらにせよ、「白夜行」読んだ後のほうが楽しめるかと。

あと「探偵ガリレオ」から東野圭吾を読み始めた、みたいな人は軽い気持ちでこの作品読むと、思わぬグロ描写/性描写に戸惑うかもしれませんので、ご注意を。

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消える中間管理職

2009/04/07 : Book
IT革命とグローバル化によって、20世紀型の工業社会は21世紀型の「知識社会」へと変貌を遂げた。この時代のビジネスでは、上司と部下の間で情報を伝達するだけの中間管理職は必要とされない。情報から価値を生み出すことができる「ゴールドカラー」だけが求められているのだ。今を生きるサラリーマン必読の書。

上記引用がこの本の要旨の全て。つまり旧態依然としたピラミッド型組織の接着面でしかなかったようなポジションは今や不要、という話です。

サラリーマン残酷物語のレビューでも書きましたが、会社に依存するのではなく、会社にとって有用な人材とは何かを自分で考えて仕事が出来る人である必要があるのかと。

ただの事務職でしかない「ホワイトカラー」ではなく、真の知的労働者である「ゴールドカラー」というのが、今後ビジネスの競争社会で生き残っていく、というのがこの本の主張で、言いたいことは分かるのですが、どうも「ゴールドカラー」っていう言い方が安っぽく感じて違和感がありました(笑)。

サラリーマン残酷物語

2009/04/02 : Book
職場環境は日々悪化し、サラリーマンはうつ病、過労死等の危機に曝されている。どう対抗すればいいのか。転職5回、数々の修羅場を経験した著者が、実例に基づいて生き残りの方法を伝授。

自分が一会社員として企業の中で働く際に、建前として決して崩してはいけないと思っているのが「労使(会社と従業員)は対等であるべし」ということ。

もちろん建前だけで全てが回るような会社は実際には少ないので、そこは多少臨機応変かつ柔軟に対応するのですが、この建前が明らかに通用しないような会社にいても誰も幸せにならないと思います。会社から求められた結果を出している以上は、労働契約および労働基準法の範囲内で自分の権利を行使できるというのは当然のことであり、これができない会社はいわゆるブラック企業になるのかと。

とは言っても、前職の会社も2chの某スレではブラック企業扱いされてました(笑)。自分はそうは思わなかったので7年半も勤務していたのですが。

自分は前の会社で、入社当初から「転職したとしても、他の会社でも通用するようなスキルを身につける」ということを意識していました。つまり転職を「逃げ道」ではなく、「選択肢の一つ」として、自分のキャリアプランの中に組み込んでおくことで、柔軟なキャリア形成ができるようになった、ということです。

あと前の会社で先輩から言われた言葉で、「会社をとことん利用しろ」というのも常に念頭においてました。これは横領するとかそういう意味じゃなく(笑)、会社の用意した研修制度などをフル活用して自分を磨くことで会社にとって有用な人材となるとともに、いざとなったときに自分のキャリアを自分で切り開けるだけの人材になるべし、ということでした。

実際は業務そっちのけで研修三昧、ってわけにはいかないのですが、そういうことを常に意識することで毎日与えられた業務を作業のようにこなすよりは、成長することができたし、自分の「武器」が増えたかなと思っています。

この本に出てくるような悲惨な状況で、そのようにして身に着けた「武器」がどれだけ通用するのか実際には経験してないのでわかりませんが、武器があるとないとでは全然違うのかと。

結局「その会社でしか働けない」という人材になってしまうような状況が一番残酷なのだろうな、と思いました。

iPodをつくった男

2009/02/05 : Book
CEOの座に就いてもなお製品開発に情熱を注ぐスティーブ・ジョブズ。 幾多の成功と失敗を繰り返し、波乱万丈の人生を歩んできた彼がつねに大切にしてきたのは、自分たちが最高だと思った製品を作ること――。 自分の経営哲学に迷いが生じているすべての仕事人に捧ぐ、痛快ビジネスストーリー。

iPodの成功に至るまでのアップル社とスティーブ・ジョブズの歴史を振り返りながら、スティーブ・ジョブズの製品に対する熱い思いや徹底した拘り、またそのマーケティング戦略などについて述べられています。

自分はアップル社の製品はiTunesとiPod nanoしか持っていないのですが、シンプルかつ直感的で分かりやすく、操作することがストレスにならないように考えられたインターフェースや、デザインと機能を巧みに融合させているのは感心させられます。

WindowsをMac OSっぽくとか、スマートフォンをiPhoneっぽくカスタマイズする人はいても、Apple社のインターフェースを他の製品のように変更してしまう人はなかなかいないのかと。それだけ洗練されており、且つ魅力のあるものを提供しているのだと思います。

普通の人なら拘らない部分に拘り続けた結果、iPodをはじめとする製品のヒットや、ブランドの確立があるのだなー、と納得しながら読んでると、Apple製品が欲しくなるという一冊(笑)。

2006年に購入したiPod nanoですが、今では財布、定期、携帯と同じく外出時には欠かせないものの一つとなっています。今使っていても、やっぱり細かい部分まで考えられてるなー、と思います。これはこれで一つの完成形ですね。

とはいえ、iPod touchがとても気になっているのも事実。んー、nanoで充分な気もするけどなー、と思いながらWebサイトや店頭の製品を眺める日々を送っています。

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「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術

2009/02/02 : Book
同じ仕事をしているのに残業に追われる人、定時に帰れる人。この決定的な違いは何?タイムマネジメントの達人が効率的に仕事を進める裏ワザを伝授。本書のスキルを身につけて、「タイム・イズ・ライフ」、ゆとりある人生を実現しよう。

自分のような企業の情報システム部門の人間、つまりいわゆる「社内SE」という職種は、特定のプロジェクトに専念するのではなく、運用中の複数のシステムのメンテナンス・サポート・トラブル対応を日々こなしつつ、新しいプロジェクトにも参加するという働き方をする人が主流だと思います。

ということで複数案件をいかに優先付けて管理し、仕事をすすめていくかが業務のキモになるかと。

この仕事の進め方には人それぞれにあったやり方があるかと思いますが、自分の方法がまだ確立していない人や、確立したとしてもいまいちうまくいっていない人には参考になる一冊。

特に「プライムタイム」についての考え方や、15分単位でできる作業を用意しておく、などの内容については納得することしかり。

実は昨年までは会社のOutlookの「予定(カレンダー)」及び「仕事(タスク)」を中心に作業管理をしていたのですが、やっぱり紙の手帳の方が使いやすい!ということで今年から能率ダイアリーのB5版の使用をはじめました。

会社で使っているノートPCがB5サイズなので、会議などの際に一緒に持ち歩くのに便利なサイズ。

実際にはこんな感じで使ってます。

能率ダイアリーB5 能率ダイアリーB5

予定欄にはスケジュールとその日毎のToDOリスト、右側のメモ欄にはミーティングのメモや現在進行中の案件についての情報を書き込んだりしており、進行中の案件は後で参照できるように付箋を貼ったりしています。ただし、メモ欄は1週間に1ページなので、長々とメモする必要がある場合は巻末のノートに書いたり、PCでテキストで打ち込んだりしており、常に心に留めておく必要がある内容や、誰かにフィードバックしなければいけない内容を記載するようにしています。また、付箋は予定の定まっていない案件についてのメモなどにも使ってます。

デジタルツールと違い、手を動かして文字を書くことで、脳が活性化されるのかいろんなアイデアが出てくるようになってきた気が。
あとデジタル情報と違い、複数の情報が一つのページに書かれているので、今週の予定や仕事などを俯瞰して見回すことで、予定を立てたり優先度をつけたりする作業がやりやすくなりました。

あとはノートPCと違って、うっかり電源コードを忘れたときにバッテリーの残量に気を使わなくて良いのも良いです(笑)。

こういった手帳の活用方法には、日本能率協会の手帳活用術のページも参考になりました。付箋を使うというアイデアもここからヒントをもらいました。


ちなみにスケジュール管理はアドエスと会社のOutlookを同期してプライベートとビジネスの予定を一括管理している他に、一週間ごとに次週の予定を能率ダイアリーに記載。会議予定などの場合は、その会議で話すべきトピックなどについても記載しておきます。この本にもありましたが、こうすることで意識の外に追いやられてしまった予定を思い出すことが出来、週の終わりに次の週の予定を復習し、週明けでもすんなりと仕事をはじめられるようになります。

所謂ホワイトカラーな人たちにとって、仕事はやり方次第で効率が大きくされるもの。出来ることなら最小限の時間で大きな結果を出したいものなので、今後も自分なりの時間管理&手帳活用術に取り組んで行きたいと思います。

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夜のピクニック

2008/12/15 : Book
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

なんかじんわりと思春期を思い出すことのできる一冊。

男子校だった自分にはこんな甘酸っぱい、同級生と心の距離を測りながらどうのこうの、っていう高校生活の思い出はなかったわけですが、中学とか大学でも男女一緒に何かイベントやるってのは何かこう日常とは違った特別な感じがして好きでした。

Malignant Co.は現在男性5名、女性6名という感じでまぁ文化祭っぽい感じでやってるのですが、もうみんな良い大人なんで、ここまでの甘酸っぱさはないです(笑)。

しかし高校生の頃のこの感じってやっぱりこの年代独特のものかと。主人公たちに共感してなんかこちらも思春期再体験、って気分になります。


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悪夢のエレベーター

2008/09/26 : Book

「突然、エレベーターが止まったんです」 メガネの男が、まるで他人事のように言った。ある日最悪の状況で、最悪の人たちと一緒にエレベーターに閉じ込められたら? まだまだ悪夢は終わらない! 本とブログのパラレル小説。

作者が脚本家ということもあって、演劇的な会話主体で軽めの文章。そのため、あっという間に読めますが、密度は中々。閉じ込められたエレベーターという密閉空間で、人間のダークな部分が渦巻く描写はかなりの迫力。

こういう精神的に追い詰められる展開はドキドキしますねー。
映像化、舞台化もされてるみたいです。

思わぬどんでん返し展開もあり、楽しめました。

惜しいのは、語り手の一人称が統一されてない部分が見受けられたこと。なんか最近ありがちなケータイ小説的な軽い感じが増してしまい、物語の重みが薄れてしまったような気がして残念でした。


ちまみに本編終了後の展開はブログにて連載されています。
くれぐれも本書読む前にブログを読まないように。

本とブログのパラレル小説『悪夢のエレベーター』 - Qblog(Qブログ)

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点と線

2008/09/10 : Book
点と線 (新潮文庫)
点と線 (新潮文庫)松本 清張

新潮社 1971-05
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福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。

アリバイ崩しミステリーのパイオニアによる名作。
今でも色あせることなく、最後までドキドキしながら楽しめました。

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黄泉がえり

2008/08/08 : Book
黄泉がえり (新潮文庫)
黄泉がえり (新潮文庫)梶尾 真治

新潮社 2002-11
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あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。「泣けるリアルホラー」、一大巨編。

ホラーというよりも、ファンタジーSFと行った方が良いような作品。
SFといっても、こういうテイストは日本人作家ならではの感性かな、と思いました。

複数の家族でいろいろなドラマが発生するものの、一つ一つを丁寧に描きながらもうまくリンクさせ、破綻しないストーリーを組み立てているので、途中で混乱することもなく、読みやすかったです。

一家の長となってから「家族愛」と言うテーマに滅法弱くなった自分としては、電車の中で読んではいけない本の一つ(泣くから)。

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チックタック

2008/08/08 : Book

チックタック 上 (1) (扶桑社ミステリー ク 1-12) (扶桑社ミステリー ク 1-12) チックタック 下 (3) (扶桑社ミステリー ク 1-13) (扶桑社ミステリー ク 1-13)

チックタック 上 / 風間 賢二 / 扶桑社 2008-03-28

チックタック 下 / 風間 賢二 / 扶桑社 2008-03-28

不死身の悪魔人形が、人を襲う!?クーンツ、幻のスーパー・ホラー
新聞社を辞め、作家専業になったトミーの門出の夜、怪事件が起こった。見知らぬ人形が彼を襲ってきたのだ!夜明けまでに、トミーは殺される?巨匠クーンツの傑作ホラー!

様々な作風を持つクーンツの放つ、一見B級ホラーな作品。

展開も早く、一気に読めるのですが、最後の展開にぶっとびます。
これをアリとするか、ナシとするかでクーンツの思惑に乗るか乗らないかが決まるのかと。

自分は素直に「やられた!」と思いました。このオチは思いつかなかった!!

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rakuten