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白い巨塔

2008/07/30 : Book
白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)
白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)山崎 豊子

新潮社 2002-11
おすすめ平均star


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国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。

大学病院の教授選から始まり、医師の世界で繰り広げられる愛憎渦巻く人間ドラマを描いた、社会小説の金字塔。

財前五郎と里見脩二という、どちらも医師という職業について異なる信念を持ちながら、ぶつかりあいながらも互いを認める2人の関係が一本ストーリーの中心にあり、それを取り巻く様々な人々の思惑や考えが渦巻く「白い巨塔」の内外で繰り広げられる人間模様に引き込まれ、文庫本5巻があっという間でした。

過去の話とはいえ大学病院の内情や医療裁判についても詳細な取材の上で書かれており、今まで持っていた病院や医者に対するイメージとはまた違ったものの見方が出来るようになるかと。

手術や病院内の様子から登場人物の家庭、酒の席までも詳細かつ臨場感のある描写のため、文章を追いながら、ドラマを観ているような錯覚すら覚えました。

何度も映像化されているのも納得いく程の傑作。

白い巨塔〈第2巻〉 (新潮文庫) 白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫) 白い巨塔〈第4巻〉 (新潮文庫) 白い巨塔〈第5巻〉 (新潮文庫)

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声の網

2008/07/14 : Book
声の網 (角川文庫)声の網 (角川文庫)
星 新一


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電話に聞けば、完璧な商品説明にセールストーク、お金の払い込みに秘密の相談、ジュークボックスに診療サービス、なんでもできる。便利な便利な電話網。ある日、メロン・マンション一階の民芸品店に電話があった。「お知らせする。まもなく、そちらの店に強盗が入る…」そしてそのとおりに、強盗は訪れた!12 の物語で明かされる電話の秘密とは。

30年以上前の作品とは思えない、テクノロジーの進化とそれに伴う個人情報の重要性、そしてそれを使った犯罪を予見した作品。

なんでもかんでもネットワーク化された今の時代だからこそ、再評価されるべき一冊。

Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック リターンズ

2008/06/30 : Book
4062820889Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック リターンズ (講談社BIZ)
きたみ りゅうじ
講談社 2008-06-21

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SEって、なんでも否定、質問には質問で3倍返し、家庭より会社と徹夜が好きで、最近じゃ技術力よりコミュニケーション力が大事だって?……って、だからそこがカンチガイなんだってば!! 誤解されまくりのSE業界で起こる「それってあるよね」ネタを、元プログラマのきたみりゅうじがぶった切ります!

Tech総研のWeb連載書籍化第二弾。

第一弾ではがっつりご協力させていただきましたが、今回もちょっとだけ協力させていただいております。

書き下ろしもあるのでWeb連載読んでいた人でも楽しめるかと。

現役SEや元SEの方が「あるあるある!」と言いながら読むのも面白いですが、家族や友人にSEがいる方にこそ読んでもらいたい一冊。

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幼年期の終わり

2008/06/30 : Book
433475144X幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
池田 真紀子
光文社 2007-11-08

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二十世紀後半、地球大国間の愚劣きわまる宇宙開発競争のさなか、突如として未知の大宇宙船団が地球に降下してきた。彼らは他の太陽系からきた超人で、地球人とは比較にならぬほどの高度の知能と能力を備えた全能者であった。彼らは地球を全面的に管理し、ここに理想社会が出現した。しかしこの全能者の真意は……?

「人類の進化」「異星人とのコンタクト」というSFの二大テーマを中心に構築されたSF作品の傑作。

全3章からなっているこの物語、それぞれの章でタイトルの意味するところはなんだろうと考えながら読むことで、より物語を深く味わうことができると思います。

絵空事ではなく、現実感のあるSFを読みたいのであれば一読の価値ありかと。

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ロッキン・ホース・バレリーナ

2008/05/30 : Book
4041847168ロッキン・ホース・バレリーナ
大槻 ケンヂ
角川書店 2007-09-25

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初めてのツアーに出たパンクバンドが、どーかしてるゴスロリ娘を拾った。流れ続ける70’s~80’sポップ&ロック。君を旅へ連れて行こう!God Gave Rock’n Roll To You―ロックの神様が教えてくれた。誰かを好きになること、どこまでも楽しくなること。

リアルで汗まみれの青春バンド小説。
昔バンドやってた人、今もバンドやってる人、ライブ見に行くのが好きな人、音楽業界にいる人、音楽が好きな人などが読むとなんだか胸の奥が熱くなって来るのではないでしょうか。

現存するライブハウスが実名で出てきて、しかも大槻ケンヂならではのバンドマン目線で描写されるものだから、自分なんかはそれだけで物語の中にスコーンと入ってしまいました(笑)。

青春はまっすぐで、バカで、その中でもがき苦しんで、だから美しいのだ、と思える一冊。
映画化して欲しいです。

ここ数年は東京でしかライブしてませんが、久しぶりにツアーとか出たくなった!

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失踪日記

2008/05/28 : Book
4872575334失踪日記
吾妻 ひでお
イースト・プレス 2005-03

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突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。 波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!

刑務所の中を読んだ時も思いましたが、とても「非日常的」な「日常」を、主観でありながらも客観的な視点で淡々と、そしてリアルに綴る漫画というのは大変興味深いし、自分の生活している社会にはまだまだ知らない面が沢山あるということを改めて思い知らされる一冊。

多少脚色がされているのかもしれませんが、ホームレス、配管工、そしてアルコール中毒患者など、コミカルに描写されていながらもその凄まじさがありありと伝わってきます。

こういうのを読みながら「もし自分がホームレスになったら・・・」とか考えるのも結構楽しいです。
いや、ならないけど。
あくまで考えるだけですので。

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グイン・サーガ

2007/12/26 : Book
4150301174豹頭の仮面―グイン・サーガ(1)
栗本 薫
早川書房 1983-01

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豹の頭を持つ異形の戦士「グイン」を主人公に、彼と彼の周りの様々な人物の人生を描いた大河fナンタジー小説。1979年に第1巻、2007年12月までに2007年12月現在、正伝が118巻、外伝が21巻(上下巻1編を含むため22冊)が発売されています。

最初は興味本位で読み始めたのですが、やや古風な文体が使われつつも軽めの文体はとっつきやすく、1冊があっという間に読み終わります。
そして2冊目、3冊目・・・と読んでいるうちに夢中になってしまいました。

いわゆる「地球外」、つまり自分たちの住んでいるこの世界以外を舞台としたファンタジー小説は、設定が薄っぺらいと物語にも厚みがなくなるし、かといって細かい設定の説明に終始すると読み進めるのが退屈になってしまうのかと。しかしこのグイン・サーガにおいては、主人公グインをはじめとする登場人物たちが生活する「中原」の文化、風俗、宗教などかなり細かいところまで設定されているようですが、ストーリーと説明のバランスがよく、またあえて説明しないことで「この世界ではこの事柄はこういうものだ」と読者に納得させるという手法も使って読者にその世界観を伝えています。

肝心のストーリーも、良くある冒険活劇ではなく、登場人物それぞれの出会い・愛憎・別れ・悩み・裏切り・生死等々、それぞれの人生がドラマチックに展開していきます。「ロード・オブ・ザ・リング」のような冒険小説ではなく、三国志のような歴史小説を読んでいるような気分になります。

途中約20巻に渡って主人公のグインが出てこない(その間のグインの冒険は外伝10巻~16巻にて語られる)ということもありますが、グイン以外のキャラクターも魅力的で、主人公不在の間も物語が失速することはありませんでした。

開始当初は「100巻で完結」という予定だったらしいのですが、まだまだ終わりが見えません。

というか100巻までは怒涛の展開、という感じで貪り読んでいたのですが、正直100巻過ぎた辺りから若干失速気味という感が否めなくなってきました。それまでも分かりやすくやや冗長気味だった文章が、異常に冗長になってきたような気が。

とはいいつつも、今後の展開が気になるのが悔しいところ。
ネタバレになるのであまり多くは書けませんが、グインとその仲間たちのこれからがどうなるのか、しばらく追いかけて行きたいと思います。

【関連リンク】

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はしれ江ノ電 ひかりのなかへ

2007/12/03 : Book
4569681980はしれ江ノ電 ひかりのなかへ
金子 章
PHP研究所 1999-10

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「ぼく江ノ電の運転手になりたい!」 数万人にひとりという重い心臓病とたたかうともくんの夢。全部で34分のちいさな旅を実現させた人びとと、少年のドラマという実話をもとにした物語。

図書館で子供が
「ぱぱ、これよんで!」
と適当に取ってきた一冊。

何の気なしに読み始めたら・・・途中から涙がとまりませんでした。

病で無くなった母親と同じ病気と闘う小さな子供と、それを見守る父親。
一児の父としてはこれ以上泣けるシチュエーションはありません。

あとで実話を基にした話と知って、また泣けました。


全ての子供に幸せになって欲しい。
心の底からそんな気分になります。


ちなみにこちらが読みながらボロボロ泣いている頃、子供はもう飽きて他の遊びをはじめてました(笑)。

イニシエーション・ラブ

2007/11/13 : Book


大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。

最近はずっと「グイン・サーガ」という、100巻を超える長編ファンタジー小説を読んでいたのですが、たまには違う本も読んでみよう、と思ってバンドメンバーのBlog紹介されていた一冊をセレクト。

そのBlogでも「とにかく最後まで読んで下さい。」と書いてあったし、本にも「必ず二回読みたくなる」というコピーがついていて、どういうことかと思って読み始めました。

内容は平凡な80年代の恋愛話。
しかしそれなりに事件が起こり、なかなか退屈しないで読めます。

そして最後まで読んだら・・・「!!!!!」


とにかく最後まで読んでください。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

2007/10/05 : Book
4594049664東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー
扶桑社 2005-06-28

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それはまるで、独楽の芯のようにきっちりと、ど真ん中に突き刺さっている。東京の中心に。日本の中心に。ボクらの憧れの中心に。この話は、かつて、それを目指すために上京したオトンと、ボクと、オカンのちいさな話です。

リリー・フランキーという名前を最初に認識したのは高校の頃、「VOW」に書かれていたイラストでした。他には安斎肇やスージー甘金、しりあがり寿なんかがイラストや漫画を描いていて、そのサブカル的な界隈の人なんだろうな、という認識しかありませんでした。

この本を手に取ったときも、それまでリリー・フランキーの出演していたテレビやメディアをあまり観ていなかったことから、最初の印象から代わらないままだったので「なんであんなイラストばかり描いてる人が書いた本がベストセラーなんだろう」くらいの気持ちでした。

淡々と語られる、作者の子供時代。問題のある家庭ながらも、「ボク」のために一生懸命働く「オカン」。「ボク」は成長し、堕落した学生生活を経てイラストレーターとなり、そしてまた東京で「オカン」と暮らし始める、と簡単にいうとこんな流れなのですが、「ボク」の気持ちの変化や、それに対する「オカン」の行動がおかしく、切なく、魅力的に描かれてします。

しかしこの本読んで唯一失敗したと思ったのは、後半部分を電車の中で読んだことでした。今まで淡々と、そしてどこか飄々としてた「ボク」の感情の高まりとともにこちらの涙腺も全開。涙止まらない!

後半部分を読むときは自宅など、思いっきり泣ける場所で読まれることをオススメします。

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rakuten