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最後にして最初のアイドル

2016/12/30 : Book

今年も電子書籍も普通の本も色々読みましたが、年末になって超ぶっ飛んだ本を読んだので、久々に書籍レビュー。

最後にして最初のアイドル
早川書房 (2016-11-22)

"バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。"
第4回ハヤカワSFコンテスト《特別賞》受賞作

時はアイドル戦国時代。生後6か月でアイドルオタクになった古月みかは、高校のアイドル部で出会った新園眞織とともに宇宙一のアイドルになることを目指す。しかし非情な現実が彼女の望みを打ち砕くのだった。それから数年後、謎の巨大太陽フレアが発生。地球人類は滅亡の危機に陥る。地獄のような世界をサヴァイヴする彼女たちが目にした、〈アイドル〉の最終局面とは? 著者自らが「実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF」と名付ける、最終選考会に嵐を巻き起こしたSFコンテスト史上最大の問題作。

ラノベかと思ったら、物凄いハードSF展開で仰天しました。
アイドルについて詳しいわけではないですが、「アイドル」の概念をここまで拡大解釈した小説は類を見ないのではないのでしょうか。

「SF好き」を自覚している人にはぜひ読んでほしい一冊。

僕だけがいない街

2016/05/18 : Book
僕だけがいない街 (1) (カドカワコミックス・エース)
三部 けい
角川書店(角川グループパブリッシング) (2013-01-25)
毎日を懊悩して暮らす青年漫画家の藤沼。ただ彼には、彼にしか起きない特別な症状を持ち合わせていた。それは...時間が巻き戻るということ! この現象、藤沼にもたらすものは輝く未来? それとも...。

プロモーションビデオ

基本的にコミックのレビューは「完結した作品のみ」ということにしています。
そしてずっと続きが出る度にドキドキしながら読んでいたこちらのSFミステリーコミックがついに完結したので、今回レビュー記事を書くことに。

こちらの作品、2巻発売当初は荒木飛呂彦の推薦文が話題になっていました。

またロゴの独特なデザインも話題に。

そして今年、アニメ化&映画化!

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ウォッチメン / WATCHMEN

2016/01/18 : Book Movie
ウォッチメン [Blu-ray]
ウォッチメン [Blu-ray]
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パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン (2012-02-10)

アメリカの人気グラフィックノベルを『300 <スリーハンドレッド>』のザック・スナイダー監督が映画化。世界の監視者として重大事件に関わり続けてきたウォッチメンたちは、77年に政府から施行された法律によって活動を禁じられていたが...

このBlogを昔から読んでいる方ならお気づきでしょうが、アメコミが好きです!
特にアメコミを最新の技術で映像化されたものであれば大好物。

で、このウォッチメンは原作の評判は聞いたことがあるものの、内容詳細しらないで初めて映画版を観たのですが、衝撃を受けました。

複数のヒーローがその活動を禁止され、あるものは事業家、あるものは科学者、そしてあるものは非合法のヒーローとして活動を続ける、80年代米ソ冷戦時代のアメリカ。

それぞれがそれぞれの考えで生きるヒーロー及び「元」ヒーローたち。
ヒーローとは何か?
実際にヒーローが社会に実在していたらどうなるか?
そのようなことを、詳細まで作りこんだ世界観の中で、問いかけながら見せてくれます。

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自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心

2015/01/12 : Book
千葉県立君津養護学校中学2年(当時)の著者が自閉症について 「どうして目を見て話さないのですか?」 「手のひらをひらひらさせるのはなぜですか?」等50以上の質問に答えます。  巻末には短編小説「側にいるから」を掲載しています。この小説は著者の家族に対する愛情に満ちあふれた内容です。

障害のために通常の会話でコミュニケーションが出来ない作者ですが、その目や思考は自分と周囲を冷静にみつめていて、自分の「自閉症」というものについて、分かりやすく解説してくれています。

今まで自閉症というものに抱いていた自分の考えや認識を、正しい方向に導いてくれる内容に溢れています。
自閉症の方の家族・友人・周りの方だけではなく、全ての方に読んでもらいたい一冊。
「自閉症」に対する偏見、誤解を減らす上で大きな意義があると思います。

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Kindle Voyageが気になる

2014/09/26 : Topic Book Mobile

Kindle Paperwhite (2013バージョン)を購入してから約11ヶ月。

日替わりセール、月替わりセール、無料本など、お買い得で面白そうな本を片っ端からダウンロードしていたら、この記事を書いている段階で、自分のKindleには475冊の電子書籍が。

一番多いのは小説ですが、ビジネス書やコミック、英語学習、経済関連の本も増えてきました。今まで中々ハードルの高かった洋書も、ビジネス書や小説など手を出してみると辞書機能の便利さもあって短いものなら結構スムーズに読めるように。

そんな感じで娯楽から勉強まで幅広く、購入前の予想を遥かに超える勢いでKindle生活を楽しんでいました。

そして先日、愛用のpaperwhiteの次期バージョンともいえる以下の端末が発売されました。

公式サイトによると2013年のpaperwhiteとの主な違いは以下の通り。

  • ページめくりボタンの追加
  • 自動調整フロントライト機能
  • 解像度が212ppiから300ppiに
  • 本体の厚みが9.1mmから7.6mmに
  • 重量が215gから180gに

どれも中々食指を動かされる要素なのですが、特にページめくりボタン、ライトの自動調整機能はpaperwhite使っていたユーザにとっては「痒い所に手が届く」改善がされているようです。

さらにpaperwhiteの廉価版ともいえるこんなモデルも。

主な違いは以下の通り。

  • フロントライトがない
  • 解像度が低い(167ppi)

こういった点で価格差を出し、ライトユーザを取り込もうというスタンスは、電子書籍愛好家としては歓迎したいところです。

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とんび

2014/09/10 : Book
とんび (角川文庫)
とんび (角川文庫)
posted with amazlet at 14.09.10
KADOKAWA / 角川書店 (2012-10-01)

昭和三十七年、ヤスさんは生涯最高の喜びに包まれていた。愛妻の美佐子さんとのあいだに待望の長男アキラが誕生し、家族三人の幸せを噛みしめる日々。しかしその団らんは、突然の悲劇によって奪われてしまう──。アキラへの愛あまって、時に暴走し時に途方に暮れるヤスさん。我が子の幸せだけをひたむきに願い続けた不器用な父親の姿を通して、いつの世も変わることのない不滅の情を描く。魂ふるえる、父と息子の物語。

小説はSFやホラー、サスペンスものを読むことが多いのですが、たまにはこういうハートウォーミングなのも、と思い読み始めたらあっという間に引き込まれ、そしてハートウォーミング過ぎて涙がこらえられないことに。

電車の中など、公共の場で読む作品ではありませんでした。

登場人物みんな良い人!
良い人達なんだけど、あちこちで悲しい擦れ違いや思い違い、そして意地の張り合いが起こり、事件が起こります。

人間の暖かさ、優しさ、そして親子の愛情。
そういったものがひしひしと伝わってくる良い作品。

男性としては父親としてヤスさんに感情移入したり、息子としてアキラに感情移入したり、どちらの気持ちも痛いほどよく分かる場面が多く、もう二人のことが段々他人事ではなくなっていきます(笑)。

全ての父親たち、そして息子たちにお勧めしたい一冊です。

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人生って、大人になってからがやたら長い

2014/03/06 : Book

SE現役だった時代から愛読していたきたみりゅうじさんの新刊が出てました。

人生って、大人になってからがやたら長い (単行本)
きたみ りゅうじ
幻冬舎
売り上げランキング: 17,223
大人になってからの人生って、実は結構イベントが多い。結婚したり、子どもが生まれたり、家族のために生命保険に入ったり、マイホームを購入したり。一方で、仕事に行き詰まったり、体力の衰えを痛感したり、親の老後に備えてみたり。大変なことばかりだけど、そのぶん、大人だからこそ味わえる充実と感慨がある――。果てしなく長いように思える「大人になってからの人生」の苦労と喜びを、時にユーモラスに、時にセンチメンタルに描くコミックエッセイ。

きたみりゅうじ『人生って、大人になってからがやたら長い』特設サイト|Webマガジン幻冬舎

以前座談会にも参加させていただいたきたみさん。IT業界の現場にいる人なら誰もが経験したことのあるような「あるある」な内容を緩い絵でありながらも的確に表現してくれるのがツボなんですよね。

本作も「大人」になることってなんだろうと、自分の人生を振り返りながら読むことで、何か「よし、明日から頑張ろう!」という活力が湧いてくるような内容です。

人間だからずーっと頑張ることは出来ない。
だけどやっぱり背負うものが大きくなればなる程、頑張ることが「義務」になってくる。
しかし全てを投げたしたくなるときもある...。

結婚、出産、転職など、人生のイベントが重なるほど人生は複雑になっていくし、考えることも増えていきます。

だけどそんな中で自分はどうしたいのか?
そんなことを考え、少しずつ自分の生活を修正していくことで今後の人生はもっと良くなっていくのかなー、と思いました。


仕事も父親も頑張ろう!と改めて思わせてくれた一冊。
もう大人になっている人も、これから大人になる人にもお勧めです。

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脳男 (小説/映画)

2013/12/26 : Book Movie
脳男 (講談社文庫)
脳男 (講談社文庫)
posted with amazlet at 13.12.26
首藤 瓜於
講談社

連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが......。
脳男 [DVD]
脳男 [DVD]
posted with amazlet at 13.12.26
バップ (2013-08-28)

都内近郊で無差別連続爆破事件が発生。刑事の茶屋が犯人のアジトに潜入するが、確保出来たのは身元不明の謎の男の一人だけ。生まれつき並外れた知能と肉体を持ち、正義のため犯罪者を抹殺する感情のない殺人ロボット。人は、彼を"脳男"と呼んだ...。強烈な個性を放つキャラクターたちが、それぞれの"正義"を胸に、予測不能のドラマを展開するバイオレンスミステリー!

小説と映画、どっちも面白かったので合わせてのレビューです。


小説版はストーリーがシンプルで、読後がスッキリした感じ。
「脳男」の本質をうまく描写できているのはこちらかと思います。

一方映画はサイコ・サスペンスにアクション要素が入った感じで、色々と+αの登場人物やサイドストーリーを絡めてきています。
うまくエンターテインメントとして味付けされています。


個人的な好みで言ったら映画の方がオススメです。「脳男」こと鈴木一郎を演じる生田斗真の演技が良く、また松雪泰子演じる精神科医、鷲谷真梨子について映画で付け加えられた家庭の事情などの人物背景や感情の乱れなどもよりドラマチックに描かれています。

江口洋介演じる茶屋刑事だけは原作の方がインパクトありそうです。
不良を片手で成敗できる大男、ってのはなかなか


どちらか一つだけでも十分作品としては傑作の部類に入りますが、映画を観た後、補完的に小説を読むと楽しめるのでは、と思います。

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Kindle Paperwhite (2013バージョン)

2013/11/09 : Book Mobile

Kindleアプリの日本展開という記事にも書いた通り、AmazonのKindleストアで電子書籍を購入し、iOS/Android端末のKindleアプリを活用していましたが、「電子読書」をさらに快適にしてくれそうな、Kindle Paperwhite端末がずっと気になっていました。

その後、先月Paperwhiteのニューモデルが発売されることになったので、ついに購入してしまいました。
しかも予約注文して発売日にゲット。
普段は「新製品に踊らされない」ようにしていたのですが、これはもう物欲がまんまと勝ってしまった感が(笑)。

Kindle Paperwhite(ニューモデル)
Amazon (2013-10-22)
売り上げランキング: 1


詳しい機能とかは上記Amazonのページが分かりやすいと思うので、ファーストインプレッションと、その後使った感想などを書きたいと思います。

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発売日当日の夜、受け取り。
本当は午前中に届いていたのですが、仕事だったのでマンションンの宅配ポストから引っ張り出したのは夜。

外箱はこんな感じ。
柿色のKindle純正レザーカバーも同時に購入しました。

Kindle paperwhite 2013来ました。


開封したところ。
電源入っていないのに、画面にe-inkで電源の入れ方が表示されています。
本当に紙みたいな質感!これで電源が入ってない状態というのは事前知識で知ってましたが、目の当たりにすると改めて感動します。

開封。電源入ってないのに、画面にe inkで電源の入れ方が表示されてる。

そして電源ON!

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ザ・ファシリテーター

2013/10/08 : Book
ザ・ファシリテーター
森 時彦
ダイヤモンド社

「えっ、私がですか」「君ならやれるよ。いや、開発センターを大きく変えるには君しかいないと思っている。マーケティングを変えたようにね。二年で変えてくれ。その後は、またマーケティングに戻ってもらうから...」マーケティング部門のリーダーだった黒沢涼子が、畑違いの製品開発センター長に抜擢される。はたして専門知識面でも、年齢でも自分を上回る男性の部下を率い、組織を変えることができるのか...。ストーリーを楽しみながら、人と組織を動かし、自分が変わるファシリテーションのスキルとマインドが確実に身につく。

研修などでロジカルシンキングや分析手法、会議のテクニックなどを習ってもなかなか実践するのは難しいものです。
いろんな事を勉強したはずなのに、会議やプロジェクトなんかで上手いこと議論やみんなの意識を前向きに持って行けず、凹んだことがある人は多いのではないかと思います。

「もう少し上手くやれていれば...でもどうやって?」

そんな疑問を、モデルケースともいえる事例を小説仕立てで読ませてくれます。ストーリーや登場人物の性格も分かりやすくて読みやすいです。


表紙があの有名な「ザ・ゴール」に似ていますが、別物です。しかしビジネスの改革、それを支えるための意識改革とおう内容についてはそれに迫るものがあります。

年上の部下をマネージメントするというのは中々厄介なものだと思います。
そういうものに悩んでいる人にもヒントになる要素が入っているかと。

ファシリテーションのテクニックをある程度学んだ人が、実践のためのケーススタディとして読むには良い一冊です。

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大東京ビンボー生活マニュアル

2013/09/06 : Book
風呂無しトイレ共同の下宿に住む主人公・コースケと周囲の人々のあたたかい交流や、移り行く季節、日々の小さな出来事などを丁寧に描く、
なにもないけれど最高に贅沢な時間を、六畳一間よりお届けします。
肩肘張らない、がんばらない、そんな心もとない日に、読んでください。

モノが溢れる都会生活では信じられないようなスローライフを六畳一間のアパートで体現している主人公の生き様が淡々と語られる作品。


実家暮らしの時は、こんな一人暮らしに憧れ

一人暮らしの時は、モノと消費に溢れた日々を省み

家族を持った今も、これからの生活を考え直すきっかけとなる

そんな一冊です。


何より主人公のコースケと、その「カノジョ」であるひろ子も、読んでいてとてもほんわかする関係。


ふとした時に手に取って捲りたくなる作品です。
現在Dモーニングでも復刻連載中。


なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?

2013/08/29 : Book
なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?
マイナク・ダル
日本経済新聞出版社

仕事熱心なセールス・マネジャーのマユク。ある日、パソコンがウイルスに感染した。
だがそのウイルスは、大事なファイルを壊すわけでも、機密情報を漏らすわけでもない。真っ白な画面に一文のメッセージを映し出すだけ。

その日から、彼の人生が一変する。
ことあるごとに仕事の邪魔をするウイルスに苛立っていたマユクだが、次第にウイルスからのメッセージを頼りにしていることに気づく。
そして、忘れかけていた大切なものを取り戻していくのだった――。

残業や休日出勤に誇りを感じているような、全てのワーカホリックに読んで欲しい一冊。

原題は「The Cubicle Manifest」。本書内で出てくる「キューブ」ってのは英語では「Cubicle」とは欧米や外資系企業のオフィスによく見られる、デスクをパーティションで囲って個室っぽくしているスペースのこと。

朝から晩までキューブの中で仕事して、ランチもキューブの中。
夜も遅くまで仕事するので、夕飯も家族と一緒にとることは殆どなし。

仕事が再優先のため、家庭の行事や雑事、そして健康診断も後回し。

最近のデジタルデバイスやBYODソリューションの発達・普及による職場メールへのスマホからのアクセスにより、四六時中メールチェック。

そんな人実際に多いのではないでしょうか。


自分も在宅勤務や、残業を最小限に留めるなどして家族を優先しようとしていたつもりですが、それでもやはりどこかで仕事を優先してしまうようなことも多いため、これを機に自分の働き方を省みていきたいと思います。


仕事に対する価値観は人それぞれだと思いますが、人生において大切なものの優先度を間違えないようにしようと思わせられる一冊。

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管理職入門のための書籍

2013/08/02 : Book

先日昇格し、お祝いしていただきました。

お祝いして頂きました!感謝!!

いわゆる「管理職」ってやつになったんですが、それにあたって心も引き締めないとなー、と思っていくつか読んだ本をご紹介。

まず定番だけどこちら。
以前に読んだことありましたが、Kindle版がちょっとお買い得だったので購入。

普遍的なマネジメントの心得が書いてあって良かったです。

マネジメント[エッセンシャル版]
ダイヤモンド社 (2012-09-14)

で、堅い話のあとは柔らかい話も読みたくなったのでこちら。

シリーズ通して読んでます(笑)。

女性関係と運だけで様々な局面を乗り切っているという感のある島耕作ですが、会社組織での人間関係の構築方法や、ビジネスの過渡期でどう立ち振る舞うべきか、など学ぶことは多いです。

自分の中では「ハリー・ポッター」「矢沢栄作(カメレオン)」に並ぶ「強運だけでなんとかしちゃう主人公」の一人、という評価は変わりませんが。

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Think Simple―アップルを生みだす熱狂的哲学

2013/07/19 : IT Book
複雑に考えて仕事する自分を、誇りに思っていないか。

「シンプル」は現代ビジネスにおける最強の武器だ
スティーブ・ジョブズのもとでアップルの「Think Different」キャンペーンにたずさわり、iMacを命名した伝説のクリエイティブ・ディレクターが初めて明かす、ビジネスとクリエイティブにおける「シンプル」という哲学。
いまや世界一のテクノロジー企業となったアップル躍進の秘密とは?もちろん誰もが知っている事実がある。アップルには偉大なるビジョナリーがいた。デザインに優れ、エンジニアリングにも、製造も小売もマーケティングもコミュニケーションもすべてが優れていた。だが、それらすべてを超越した何かが、真にアップルをアップルたらしめたのだ。
――アップルは「シンプル」の熱狂的信者なのだ

スティーブ・ジョブスのビジネスパートナーとして15年間、「Think Different」キャンペーン、「iMac」の命名と今のアップルの礎になるような実績を残してきた著者による、ジョブスの徹底したマーケティング哲学についての本。

「シンプルである」ということがどれだけ今のビジネスシーン/市場で困難なことか、そしてそれを貫き通すジョブスの並々ならぬ信念がどれだけ強いか、各章で述べられているエピソードの数々からそれが窺い知ることができます。

これはただのジョブスのエピソード集ではなく、何故アップルが今の製品群と今のポジションを勝ち得たかの大きなヒントが述べられています。

シンプルであることは、複雑であることよりむずかしい。
という一文は、アップルのようなPC/モバイル機器メーカーだけではなく、何かを作り出すことを生業としている全ての人に共通することかと。

音楽にさえも言えることかもしれません。

確固たる哲学と、それを実現する技術。
その「技術」の部分にどれだけ投資しようとも、哲学がブレることがないというのがジョブスのCEOとして凄いところだったということが改めてわかる、そしてアップルの魅力の秘密に迫ることができる一冊。

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MM9

2013/06/12 : Book
MM9 (創元SF文庫 )
MM9 (創元SF文庫 )
posted with amazlet at 13.06.12
山本 弘
東京創元社

地震、台風などと同じく自然災害の一種として"怪獣災害"が存在する現代。有数の怪獣大国である日本では気象庁内に設置された怪獣対策のスペシャリスト集団"特異生物対策部"略して"気特対"が、昼夜を問わず駆けまわっている。多種多様な怪獣たちの出現予測に、正体の特定、自衛隊と連携しての作戦行動...。相次ぐ難局に立ち向かう気特対の活躍を描く本格SF+怪獣小説。


ウルトラマン・ゴジラ・ガメラなどを観て育った世代にはたまらない物語。

怪獣を「災害」と捉え、その存在理由を神話を絡めて見事に説得力のある世界を構築しています。

「災害」であることからその管轄は気象庁となり、台風の名称と同じく怪獣の名称も気象庁の"特異生物対策部(以下"気特対")"が決定する、という設定はやや滑稽ながらも、そのやりとりが極めて現実的であるものとして描写されています。

怪獣(災害)の規模を表す単位である「MM(モンスター・マグニチュード)」によって対応を決める。基準から外れた対応をすると、マスコミに叩かれたり、関連省庁からお叱りを受けたり、下手すると国際問題に発展する、なんてのも日本の政府の1省庁の対応っぽくて良いですね。

怪獣や"気特対"の本部の様子が目に浮かんでくる文章のおかげでまるで映画やドラマのワンシーンを観ているかのような気分に。

"気特対"の面々の様子は「踊る大捜査線」とか「パトレイバー」などを連想します。愛すべき人々、という感じ。

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ドラマ化もしていたとのこと。
映像になるとどんな感じか気になります。

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Kinlde本セール

2013/05/17 : Book

最近暇を見つけてはAmazonのKindle本セールのコーナーを覗いています。

結構良い本が50%以上値下げされていたり、100円代になっていたりするので、「読みたいけど買うまでもない」「図書館で借りても良いけど、手元に欲しい」という程度の本があることがあるので、重宝します。

Kindle版の書籍は同一のKindleアカウントであれば、Kindleアプリで複数デバイスで閲覧することが出来ますので、家族で別々の端末で同じ書籍を読む、なんてことも出来るので便利です。
何よりやはり通勤・外出時にタブレット端末やスマホだけ持っていけば、何冊もの本を手軽に楽しめるのが大きなメリットですね。


以下、これまで購入した本などを紹介します。

それぞれ100円前後や大幅値下げ時に購入したもので、現在は違う価格となっています。
よって、自分が購入した時の価格ではなく、現在の値段で表示されてます。

今後類似の本がセールされるかもしれませんので、マメにチェックしておくと思わぬ良書が安く手に入る可能性があるかと。

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向日葵の咲かない夏

2013/05/08 : Book
夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。

ミステリーってあれこれ説明するとネタバレに直結してしまうのでこういうレビューが難しいのですが、これは予備知識なしで読んで欲しい一冊。

上記あらすじだけで十分過ぎるくらいの情報がありますので、是非他のレビューとか気にせずに手に取ってください。


読後、作者の物語の描き方に「うまいなー」と心の底から感心する一冊です。

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悪の経典

2013/04/30 : Book
悪の教典 上 (文春文庫)
貴志 祐介
文藝春秋 (2012-08-03)

悪の教典 下 (文春文庫)
貴志 祐介
文藝春秋 (2012-08-03)

晨光学院町田高校の英語教師、蓮実聖司はルックスの良さと爽やかな弁舌で、生徒はもちろん、同僚やPTAをも虜にしていた。しかし彼は、邪魔者は躊躇いなく排除する共感性欠如の殺人鬼だった。学校という性善説に基づくシステムに、サイコパスが紛れこんだとき―。ピカレスクロマンの輝きを秘めた戦慄のサイコホラー傑作。

映画化もされた話題作。
サスペンスとしてもホラーとしてもなかなか楽しめました。

以下一部ネタバレ含む感想。


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悪人

2013/04/25 : Book
悪人
悪人
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吉田 修一
朝日新聞社

保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。彼と出会ったもう一人の女。加害者と被害者、それぞれの家族たち。群像劇は、逃亡劇から純愛劇へ。なぜ、事件は起きたのか?なぜ、二人は逃げ続けるのか?そして、悪人とはいったい誰なのか。

久しぶりに震えるような読後感を味わった一冊。

「悪人」とは誰か?
それを考えながら読み進めると、登場人物、特に清水祐一の心情が痛いくらい心に響きます。

殺害された石橋佳乃の人生、容疑者である清水祐一の人生、そして祐一と共に逃亡する馬込光代の人生。
それぞれの人生の色々な歯車が微妙にズレながら、本人たちにしか理解することのできない物語を紡いでいき、胸が締め付けられるようなラストへ。

真実はどうだったのか、そんなことを考えながらじっくりと読みたい一冊。


映画化も話題になってたようなので、機会を見つけて映画版も是非視聴したいと思います。

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東日本大震災関連書籍

2013/03/11 : Topic Book

本日で東日本大震災からから二年。
まさに日本中が震撼した出来事で、今もあちこちにその影響が残っています。

あの頃は世間の事より、産まれてすぐにNICUに入ったきりの娘の方が心配でした。
昨年は少し落ち着いてきたので、ボランティアにも参加させていただきました。

周りにも復興支援活動を精力的にやっている方が少なくないので、個人的にも少しでも力になれればと思い、微力ながら募金など出来る範囲でサポートさせていただきました。
でも結局募金も団体によってはどう使われているのか不明、という問題があるみたいですが・・・。

フクシマ3.11の真実

それを踏まえ、Kindleストアでいくつか震災関連の本を購入して読みましたので紹介を。

フクシマ3.11の真実
フクシマ3.11の真実
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ゴマブックス株式会社 (2011-06-30)

相馬市に入り、惨状を目の当たりにした著者が、ある決意を胸に支援チームを立ち上げる!直後に、誰もが何度も映像で見た、あの福島第一原発における水素爆発が発生!
自主避難区域25キロ圏内にある150名が取り残された「大町病院」に被曝覚悟で、いち早くチームを率いて向かい、命がけの救援活動を行なった全記録!
誰も知らない、男たちの活動の真実が、いまここに!

「その現場にいた人間」ならではのリアルな記録。現地がどんな状態だったかを知ること、そして今どんな状態であるかを知ることができると思います。
じゃぁこれから何が必要なんだろうか、ということを考えるきっかけになるかと。
報道だけでは分からないことって沢山あります。

僕と日本が震えた日

僕と日本が震えた日
僕と日本が震えた日
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鈴木みそ (2013-01-29)
2011年3月11日。この日の衝撃は、実際に被災地に身を置いていた人たちばかりではなく、その被害映像を目にした世界中の人間たちの心をはげしく振るわせた。ドキュメンタリーコミックの第一人者である鈴木みそが、まずは自分の周りから取材を広げていきながら、今回の震災が浮き彫りにした現代日本の「日常」を描き出していく。 「都市被災編」「書籍流通編」「先端科学編」「日本経済編」「食品汚染編」「東北取材編」の6編に加え、ガイガーカウンターの利用方法をまとめた漫画「放射線の正しい測り方」2編も収録。

限界集落(ギリギリ)温泉の作者によるレポ漫画。
スタンスは緩いながらも、ドキュメンタリーコミック作者の名に恥じ無い内容が詰まってます。レポートだけではなくて、関係者への取材内容も充実。

シンヂ、僕はどこに行ったらええんや

漫画家・喜国雅彦が、初めて経験したボランティア活動──。エッセイストとしても定評のある著者の、独自の視点で見た被災地・宮城のドキュメント。そこで暮らす人々や、ボランティア仲間との交流と笑顔を、自分で撮った写真と描き下ろしイラストをふんだんに織り交ぜて表現したエッセイ。プロカメラマンのカラー写真も収録。報道では見られない風景がそこにはある。

電子書籍化はされておりませんが、漫画家である喜国雅彦氏のボランティア記録。
自分のプロフィール画像を書いてくれたり、ライブ写真を撮影してくれていたAtoCこと成瀬敦視くんがカメラマンとして写真提供をしています。

AtoC本人による写真入りレポートもこちらに。

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一日も早い復興を応援していきたいと思います。

限界集落(ギリギリ)温泉

2013/02/18 : Book
伊豆の山奥のさびれた温泉宿にたどりついたホームレスは、ゲームクリエイターだった。
コスプレイヤーのアユやたくさんのおたくを巻き込んで、限界集落の旅館街が元気を取り戻していくストーリー。
重いテーマに軽いタッチで挑んだ、社会派コメディ漫画。

最初の1巻が100円、という電子書籍にありがちな商法にまんまとひっかかってみて1巻を購入してみましたが、面白かったので勢いで全巻購入してしまいました。

温泉宿の立て直しにネットとオタクカルチャーを絡める、というのは結構誰もが考え付きそうなアイデアですが、そのアイデア一つ一つがなかなかユニークかつ現実的で、一つのドキュメンタリーを読んでいるような感じになります。

社会的な問題を丁寧に説明しつつも、豊富なアイデアで問題を解決していく様はかなり痛快です。

ノリは軽いですがしっかり取材してるんだろうなー、という厚みのある作品でした。


電子書籍で読むコミックの入門編としても最適かと。

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イキガミ

2013/02/06 : Book Movie
イキガミ [DVD]
イキガミ [DVD]
posted with amazlet at 13.02.06
東宝 (2009-04-24)

間瀬元朗の同名コミックを、松田翔太主演で映画化したヒューマンドラマ。1/1000の確率で選ばれた若者の命を強制的に奪う"国家繁栄維持法"が施行された世界を舞台に、死亡予告証"イキガミ"を受け取った3人の若者を巡る最期の24時間を描く。

「国家繁栄維持法」。
国民に「生命の価値」を再認識させることで国を豊かにすることを目的とし、その手段として若者たちを対象に通称「逝紙(イキガミ)」と呼ばれる死亡予告証が届けられ、1000分の1の確率で選ばれた者は、紙を貰ってから24時間後には死んでしまうというシステム。

この「イキガミ」の配達人と、その配達人の接触した若者たちの「死に様」をオムニバス形式で描いた漫画の映画化。

原作が好きだったので楽しみに鑑賞しましたが、なかなかの再現度。
鬱屈した若者が死に直面し、悩むなかに涙腺のゆるむストーリーもあり。

暗い作風ながらも心に残るエピソードもあります。


余談ですが、知人がエキストラ出演してました。
予備知識なかったので驚きました。


映画は結局この社会がどうなるかまでは描かれていないのでやや消化不良ですが、漫画版は完結しております。


最後までなかなかドキドキと読み進められますので、映画・漫画ともにオススメです。

一九八四年

2013/01/14 : Book
一九八四年[新訳版] (ハヤカワepi文庫)
ジョージ・オーウェル
早川書房

〈ビッグ・ブラザー〉率いる党が支配する全体主義的近未来。ウィンストン・スミスは真理省記録局に勤務する党員で、歴史の改竄が仕事だった。しかし彼は、以前より完璧な屈従を強いる体制に不満を抱いていた。ある時、奔放な美女ジュリアと出会ったことを契機に、伝説的な裏切り者が組織したと噂される反政府地下活動に惹かれるようになるが......。

執筆当時の1948年に、1984年の全体主義化し、一つの党が思想も歴史も支配するようになったロンドンを描いた近未来SF小説。

近代化はされているも、豊かとは程遠い生活、次々と改竄される歴史、強制される思想、そして当局に常に監視されている毎日。

民主主義社会に生きる人間からすると地獄のような社会ですが、そんな中で新たな可能性を探る主人公の人間味溢れる悩みが切ないです。

また、新しい言語「新語法(ニュースピーク)」の導入や、恐ろしい党の支配方針など、社会的背景もしっかりと考えられており、物語の奥深さと厚みに感心します。
設定が大変緻密なので読んで理解するのに時間がかかりますが、その設定を理解した上で主人公たちの心情や思想の変化を考えると、より物語が楽しめます。

村上春樹が「1Q84」を執筆するきっかけになったと言う本作、SF好きなら是非一読の価値ありかと。

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Kindleアプリの日本展開

2012/11/24 : Book Mobile

読書は好きなのですが、蔵書を増やすと収納場所に困るため普段は図書館でいろいろと借りることが多いです。
だいたい読むのは通勤時間などなのですが、移動時間が長いと一冊だけじゃ足りないこともあったり、またもうすぐ読み終わりそうな場合は次の本を持ち歩いたりしなければいけないため、荷物が多くなるということも。

稀に読み始めた本が凄いつまらなかった場合、他の本を持っていないことを後悔することもありました。

その点、電子書籍で大量の書籍を持ち歩けるのは便利なので、重宝してました。

いくつかの電子書籍アプリの中でも今までiPadやAndroid端末で使用していたKindleアプリが、日本でのKindle端末の販売にあわせて、Amazon.co.jpでもAmazon Kindleストアがオープンし、青空文庫書籍を含む日本語書籍の購入ができるように。

従来の電子書籍ストアは、「電子書籍のためのオンラインスツア」としてオープンしたものが殆どで、そのせいか実績がないためにいつかサービスが停止するのではないか、そうしたら端末の故障や交換が発生したら購入した書籍は失われるなー、ということが頭にあったため、なかなかガンガン電子書籍を購入する気にはなりませんでした。

しかしさすがにAmazonはここまできてサービス停止しないだろうなー、と思い、また電子書籍ということで安価になっているものがいくつかあり、購入するならKindle用のものを購入するのが良いかと。端末を変更したとしてもAmazonから再度ダウンロードすることができます。また、アカウント情報が同一なら複数端末で購入した書籍を共有できるのも良いです。

というわけで、勢いついていろいろ購入してみました。

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クラウドが変える世界

2012/04/11 : IT Book
パソコンの登場、インターネットの出現に続き、社会にインパクトを与えると目されるクラウド。しかし、それは単なる通信やIT産業における技術革新の話ではない。企業の競争力奪回の重要なツールであるとともに、社会システムや個人の生活に大きな変革をもたらす新たなインフラなのである。われわれは、このパラダイムシフトをどう理解し、活用していくべきなのか?日本再生の鍵を握るクラウドの本質と可能性に迫る。

クラウドって何?という方のための入門書として最適。
そもそもの定義から、現在のトレンドや豊富な事例紹介、そして今後の展望までしっかりと説明してくれています。

しかしただの解説書ではなく、NTT副社長という著者の立場で「パラダイムシフト」「サービス融合」「グローバル化」という3つの潮流について言及。
クラウドをただのサービスではなく、新しいインフラの登場として捉え、一時的なクラウドブームに踊らされず、本質を見極めて冷静に導入していくことが大切ということを述べています。

身近なところだとEvernoteやDropbox、そしてGmailなどクラウドサービスの恩恵を受けている場面は多いと思います。
ただ良い面を列挙するだけではなく、活用するための大きな目的があり、それに沿ってサービスを導入・活用するための方針を決定していくことが重要、というのがこの本のメッセージかと。


クラウドサービスについて知りたい人、これから使ってみようという人、もう使用している人、それぞれに対して有益な情報や示唆が得られる一冊です。

デジタルネイティブが世界を変える

2012/03/16 : Book
デジタルネイティブが世界を変える
ドン・タプスコット
翔泳社

本書はネット世代が与えうる、企業、社会、学校、家庭、政治などへの影響とインパクトを、詳細なデータに基づいて分析している。なぜ、オバマが大統領選で勝利をおさめられたのか?なぜ、今までのやり方では物が売れなくなったのか?彼らは何を考えているのか?何を欲しがっているのか?彼らが望む働き方はどんなものか?教育の現場では何が起きているのか?家族との関係性はどのように変わってきているのか?また彼らへの有効なアプローチの方法は何か?―この世代をどう扱うかが重要な課題となっている。日本を含む12カ国、1万人のインタビューを敢行し、デジタルネイティブのリアルがいま解き明かされる。

自分が物心ついたときにはすでにラジオや電話はもちろん、テレビは当たり前のものになっていました。
その後ビデオ、CD、DVDといったものがどんどん普及してゆき、学生時代にはインターネットが身近になり、最近ではFacebookやTwitterといったSNSも当たり前のインフラとなりつつあります。

もちろんまだまだ全家庭にあるわけではありませんが、大多数の子供たちにとってインターネットは「当たり前のもの」になっています。
うちの息子もiPadでYouTubeを観たり、アプリを使ったりするくらいなら一人で操作できる状態になっています。

育った状況や常識が違うのであれば、そこから出てくる発想も全く異なってくるはず。
いわゆる我々が子供のころSF映画や漫画で観ていた「未来」的な生き方、働き方、教育方法こそ彼らにとって必要なのでは、ということをこの本を読んで思いました。

いつの時代も年長者は若者のことを「理解できない」と言い、新しい文化に「ついていけない」と言っています。
デジタルツールやガジェットの普及で、その「理解できない」「ついていけない」という溝はどんどん深まるかもしれませんが、だからといって若者の考え方や文化を潰してしまうのは、最終的には自分の生きている社会や文化の成長を止めてしまうことになるのかと。

今自分はITという仕事に携わり、普通の人よりほんの少しだけITに関わる部分が大きいので、IT関連のトレンドについてはある程度理解していると思ってます。
そんな自分でも、これから育ってくる下の世代のことを「理解できない」「ついていけない」と思う日が来るかもしれません。

そんな日が来ても、若者たちの新しい文化や生き方を否定しないで、彼らのやり方が社会や文化の成長にプラスに働く手助けが出来ればいいな、とこの本を読んで思いました。

「障害児なんだ、うちの子」って言えた、おやじたち

2012/02/11 : Book DownSyndrome
障害児を育てるお母ちゃんたちは、みんなでおしゃべりしたり、活発に動いたりしてるけど。おやじたちは、どうしているんだろう?おやじだって、頑張ってるよ。子どもの面倒見たり、お母ちゃんを手伝ったり、家庭を支えていかなければならないし、仕事もしっかりやりたい、と。そんな、おやじたちが語り始めた!子どものこと、お母ちゃんのこと、きょうだいのこと。会社のこと、仕事のこと、自分自身のこと。普通のおやじたちの、それぞれの「障害児の父親物語」。

町田おやじの会という、障害がある子供の父親たちによるコミュニティに参加しているメンバーによる本。
内容は文集+座談会レポートのようなもの。

正直文章はそこまで上手くはないし、最後に自分たちで書いてるように、まとめが母親たちの座談会、というあたりなんだか締まらない感じですが、それでも自分と同じ立場である父親たちの「生の声」が詰まっている一冊なので、読んでいて
共感したり
参考になったり
考え方の違いという発見があったり
と、色々興味深い一冊でした。

どうしても父親というものは、子供と接する時間は母親の方が多い、というケースになりがちですが、そんな中でも自分が父親として何が出来るか考えている、というスタンスはとても大切なものかと。
そして母親同士のコミュニティはあっても、父親同士というものが通常はあまりないので、そういうあたりでも他の父親と意見交換できる場は必要だなー、と思いました。

自分は先日地元のダウン症児の親のサークル、みたいなものに参加させてもらったのですが、そこでも参加者は全員母親でした。
父親もこういう場にガンガン出てきて、自分の意見や質問を投げられるというのは大切なことかと思います。

障害児の親がどういうことを考えているか、ということを知るという面でも、いろんな人に読んで欲しい一冊。

「権力」を握る人の法則

2012/02/01 : Book
「権力」を握る人の法則
ジェフリー・フェファー
日本経済新聞出版社

タイトルのインパクトに惹かれて読んでみました。

よくある「理想論」を述べているリーダーシップ本とは一線を画した内容の本。

権力を握る、つまり出世するには組織や社会の中でどのように立ち回るべきか、そして権力を手に入れた後はどのように生きればよいか、そんなことが数々の権力を手に入れた先人の例とともに解説されています。

Amazonの内容紹介にも書いてある、権力を握る人の「7つの資質」がなかなか興味深かったです。

  • 決意 - 努力と勤勉と根気。腹の立つことがあってもやり遂げる意志。
  • エネルギー - 元気のない人が高い地位に就くことはない。
  • 集中 - ひとつのキャリア、職務、スキルへの集中。
  • 自己省察 - 我が身を振り返る能力は、学習や成長を促す。
  • 自信 - 権力や影響力を持つ人は自信たっぷりに振る舞う。
  • 共感力 - 他人の立場でモノを考えよ。ウィンウィンで実利を得るのが重要。
  • 闘争心 - 手強い相手にも堂々と渡り合えるなら、大半の人よりも優位に立てる

このあたりの資質は「権力を手に入れる」というだけではなく、他の事にも応用が利く内容だとは思います。
目先の仕事や社内/社外でのコミュニケーションをどのようにとれば良いか、というヒントも沢山ありました。

興味深かったのは権力を得た後、権力者たちはどうなるかというところ。
とにかく頑張って権力を手に入れ、それを持ち続けるのか、それとも自分のプライベートな時間を求めて権力を手放すのか。

権力は自分のライフスタイルも変えてしまう、ということもこの本のポイントの一つでした。

特に権力を必要としない人でも、組織の中で仕事をするノウハウも役に立ちますし、先人たちのエピソードを読むだけでも面白かったです。
組織に属していない人でも、社会に自分をどのようにアピールするか、ということを考えるきっかけをくれるのではないでしょうか。

面白いビジネス書としていろんな人に勧めたい一冊です。

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あらしのよるに

2011/11/14 : Book
あらしのよるに逃げ込んだちいさな小屋の暗闇の中、2匹の動物が出会う。風邪をひいて鼻のきかない2匹は、お互いがオオカミとヤギ、つまり「食うもの」と「食われるもの」であることに気付かない。すっかり意気投合したヤギとオオカミは、翌日のお昼に会う約束をする。合言葉は、「あらしのよるに」。

映画化、舞台化もされたロングセラーの絵本シリーズ1作目。
以前読んだことがあるのですが、息子が図書館で借りてきたので、続編の7巻まで一気に再読。

Wikipediaによると

当初は第1作のみで完結する予定であったが、その好評を受けてシリーズ化され、第6作「ふぶきのあした」までが制作され、一度は完結した。しかし、その後も人気はとどまることを知らず、特別編「しろいやみのはてで」が制作され、さらに映画化を受けて、第6作の続編にして再びの完結編「まんげつのよるに」が制作され、ようやくシリーズの完結をみた。
とのことですが、これは是非完結編「まんげつのよるに」まで読んでほしい作品です。

純粋な友情物語として、子供から大人まで心を動かされる良作。

映画版もなかなかの出来で、おすすめです。

息子も自分と同じ一気読み派のようで、7巻一気に読んでました(笑)。
やっぱり血は争えないなー。

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黒い家

2011/10/20 : Book
黒い家 (角川ホラー文庫)
貴志 祐介
角川書店

若槻慎二は、生命保険会社の京都支社で保険金の支払い査定に忙殺されていた。ある日、顧客の家に呼び出され、期せずして子供の首吊り死体の第一発見者になってしまう。ほどなく死亡保険金が請求されるが、顧客の不審な態度から他殺を確信していた若槻は、独自調査に乗り出す。信じられない悪夢が待ち受けていることも知らずに...。恐怖の連続、桁外れのサスペンス。読者を未だ曾てない戦慄の境地へと導く衝撃のノンストップ長編。第4回日本ホラー小説大賞大賞受賞作。

「ホラー」というと幽霊とかモンスターとか、そういう種類のものが登場する作品を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、この作品のテーマは「人間の狂気」。

迫り狂う恐怖の正体が徐々に明らかになっていく展開に夢中になり、一気読みしてしまいました。


あと生命保険の勉強にもなるので、実用的な一面もあり、一石二鳥です。

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もし「ガイジン」が上司になったら

2011/10/12 : Book
もし「ガイジン」が上司になったら
マイケル・コーリー
ディスカヴァー・トゥエンティワン
日本で外資企業のマネジャーをつとめてきた著者だからこそ書ける、 欧米人上司とうまくやっていくコツと 異なる文化の中で能力を最大限発揮する仕事術。 上司がよく使う英語フレーズ、面談や電話会議での英語など すぐに役立つ英語の例文も満載!

2006年に国内企業から外資系企業に転勤したとき、ある程度予想はしたものの、そのカルチャーの違いにいちいち戸惑い、慣れるまでにわりと時間がかかりました。

とはいえ、予備知識があるとないとでは大違い。
転職前にこの本に出会っていればまた少しは違ったかも、と思いました。

文化の違いを学びながら、実践的な英語フレーズも学習できるので、海外の顧客や同僚とやりとりすることがある国内企業の方にも役に立つ内容かと。


外資系企業で働く人は一読しておいて損はない一冊だと思いました。

iPad on Business

2011/08/31 : Book Mobile
iPad on Business
大木 豊成
翔泳社

iPad on Business(AppStore)

iPadは、iPhoneよりも画面サイズが大きく、できることがより増えていることから、比較的年齢が高めの40代がメインの購買層になっています。本書は、主な購買層となるM2層のサラリーマンや企業経営者向けに、iPadの概要とビジネスにおける活用術や、iPadそのものが持つビジネスチャンスの可能性などを紹介しています。各界における著名人のiPad活用術、これからの展望も含んでおり、iPadを仕事で活用したい人はもちろん、iPadを使ったビジネスチャンスのアイデアまで、ターゲットとなる層が知っておくべき知識をこの1冊で網羅。

iPadをビジネスにどう活用するか?という議論や検討は昨年から各企業でいろいろと試行錯誤され、さまざまな場面で活用されつつあります。

しかし業種や業務によっては
「なんか使えそうだけど使えない」
というケースも多いのも事実。

こんなときは他の人の使い方や導入事例を参考にするのが近道になることも。

昨年自分が業務へのiPad導入トライアルの担当になったときに読んでみて、なかなか参考になった書籍の1冊が電子書籍化したので、紹介します。
アプリの紹介などではなく、実際にどのような形でiPadを使うか、ということが紹介されているので、新しいアイデアのきっかけになるかと。

iPadをビジネスでどう活用するか、という課題に直面している方には良い一冊。

マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

2011/08/08 : Book

大企業の経営者は何を考えているのか?
そんな疑問に答えてくれる一冊。

日本のマイクロソフトの責任者としてだけではなく、巨大なマイクロソフトという怪物企業を牽引するスティーブ・バルマーのエピソードも興味深かったです。

来日時も休憩時間や土日を惜しんで仕事に打ち込むバルマーの姿を見て衝撃をうける筆者。
世界トップ企業でありながら、その地位に甘んじることなく、その地位を維持し、さらに企業として成長することに、マイクロソフトのトップが全力で取り組むその様子は、何故現在マイクロソフトがIT市場で今のシェアを保っているのかを納得できるエピソードです。

そして各国のマイクロソフト社長も同様のハードルを課せられます。
いくつもの達成指標を「全て重要」とバルマーに提示され、さらに毎年「成績表」をつけられて評価されるということからは、この企業で「社長」という地位に立つことの意味と重要さ、そしてその責任の大きさが分かります。

こういう本を読んで、自分の会社と比べて「だからウチの会社はダメなんだ」と文句を言うことは簡単ですが、そうではなくてこういう本から学べるところを自分のビジネス、自分の職場に吸収して成長の糧としていくことが重要かと。

「宇宙の迷路」 刊行記念イベント

2011/08/03 : Diary Book
宇宙の迷路
宇宙の迷路
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香川 元太郎
PHP研究所

ベストセラー「遊んで学べる」迷路シリーズの第8弾!
精緻に描かれた宇宙の世界には、さまざまな迷路やかくし絵が仕掛けられている。そうした迷路やかくし絵に挑戦しながら、「宇宙基地」から「謎の惑星」までを宇宙旅行する。ゴールに到達するためには「魔法の石」を10個みつけなければならない、という設定だ。
具体的には、「宇宙基地」「春と夏の星座」「宇宙ステーション」「月の世界」「太陽系」「もえる太陽」「火星探検」「土星のリング」「星の一生」「はるかな銀河」「謎の惑星」の12場面がある。
「春と夏の星座」「秋と冬の星座」には、日本などでみられる星座が精緻に描かれているので、遊び感覚で覚えられる。また、若田光一さんや古川聡さん、山崎直子さんなど、時代の寵児である宇宙飛行士たちが似顔絵で登場している点も見逃せない。
迷路と謎解きの旅に、さあスタート!

息子も親も一緒になって楽しんでいる迷路シリーズの新刊発売記念イベント夏休み特別企画『宇宙の迷路』刊行記念 香川元太郎さんと『宇宙の迷路』で遊び、宇宙について学ぼう!に参加してきました。

作者である香川元太郎さん、その監修をされたという国立天文台縣秀彦准教授、そしてJAXAの的川泰宣名誉教授が出演されるというイベントです。

PHP研究所にお勤めの知人の紹介で参加できることになりました。

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葉桜の季節に君を想うということ

2011/06/23 : Book
「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―。あらゆるミステリーの賞を総なめにした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

2003年度の「このミステリーがすごい!」第1位、「本格ミステリ・ベスト10」第1位、「週刊文春ミステリーベスト10」第2位、「第4回本格ミステリ大賞」小説部門受賞、「第57回日本推理作家協会賞」長編および連作短編部門受賞と、各所で話題になった一冊。

ミステリーというジャンルは、真実が分かった時に読者としてどれだけの衝撃を受けることができるか、というのが一つの指標になりえますが、この作品は凄かったです。

文章上の仕掛けによって読者のミスリードを誘う「叙述トリック」という手法がありますが、その叙述トリックの中でも最高峰に位置すると思いました。
詳しく書くとネタバレになってしまうのですが、人間の先入観をうまく利用して、読者の想像力を作者の意図通りに導いていく展開は見事の一言。

そういう内容であるからこそ、映像化は難しいだろうなー、という内容でもあります。


と、詳しく説明できないのが非常にもどかしいです。


以前紹介したイニシエーション・ラブが好きな方にはオススメの一冊。

鋼の錬金術師

2011/06/10 : Book
最強ダークファンタジー完全版、ついに登場! 失った全てを取り戻すため──エルリック兄弟の旅が始まる!

禁忌とされる人体錬成を行った二人の兄弟、エドワードとアルフォンス。絶望の淵に立たされながらも、全てを取り戻そうと決意した兄弟の旅が今、始まる──。大人気ファンタジー作品ついに完全版で登場。荒川弘氏描き下ろしカバーに加え、雑誌掲載時のカラー原稿を完全再現し、01・02巻同時発売!!

これまで自分の中の漫画作品ベスト1は「寄生獣」だったのですが、それを覆す作品に出合いました。

連載当初、コミックスを3巻くらいまで読む機会があり、
「これはなかなか面白そうだなー」
と思っていたのですが、連載誌が「月刊少年ガンガン」ということもあり、コンビニなどで立ち読みしてストーリーを後追いすることが出来なかったのでそのままスルーしてしまっていました。

しかしそのあとアニメ「鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST」が始まったので、これは良い機会だと第一話から観始めると、あっという間にハマってしまいました。

アニメの作画・演出・声優のクオリティが高いのもあったのですが

  • ストーリーの完成度
  • 世界観
  • キャラクターの魅力
  • 無理のない展開
  • ゾクゾクするようなドラマ
  • 笑いあり
  • 涙あり

と、最初から最後まで文句のない作品でした。
主題歌も良かったですね。

そんなアニメが最終回を終えて「あー、面白かったなー、原作も一から読み返したいなー」と思っていたのですが、なかなかその機会もなかったところに、妻がなんと全巻借りてきました。


いやー、面白かった!
これ間違いなく自分の中のナンバー1コミックスです。

ONE PIECEも大好きなのですが、アニメがいまいち好きになれないとの、まだ物語が完結していないので、正直現時点では評価ができないところ。

それに比べ、この作品は物語の尺としてもちょうどよく、そして最初から最後まで物語がちゃんと構成されたうえで描かれているので、長期連載作品にありがちな矛盾もなく、エンディングまで流れるようにストーリーが進んでいく様が気持ち良いです。

最終巻を読んだ後の読後感は最高でした。


完全版がこれから発売されるので、これを機に買っちゃおうかなー、どうしようかなー、と悩んでいるところです。


同作者による、現在週刊少年サンデーで連載している「銀の匙 Silver Spoon」も面白いです。

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SEの教科書 【完全版】

2011/03/23 : Book
SEの仕事の成否を分けるのは、コミュニケーションとマネジメントだった!業務システム開発の本質は「人」にあるということをいち早く見抜き、20年以上にわたって開発プロジェクトを次々に成功させてきた著者が、その成功の秘密を公開するSE必読の書。2006年の初版発行以来、増刷に増刷を重ね、No.1マニュアルとして全国のSEから絶賛されてきた『SEの教科書』が、続編『SEの教科書2』とあわせて改訂・完全版で登場。

久々にパッケージ導入ではなく、スクラッチ開発+パッケージ導入というプロジェクトを手掛けることになり、再読。
コミュニケーションが肝のプロジェクトなだけに、いろいろ改めて勉強になりました。

こういう類の本は一回読んで終わり、ではなく、ことあるごとに読み返すと頭にしっかり入ってくるので、またプロジェクトが進んで来たら再度開いてみたいと思います。

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『100かいだてのいえ』のひみつ

2011/02/15 : Diary Book

武蔵野市立吉祥寺美術館に「『100かいだてのいえ』のひみつ-岩井俊雄が子どもたちと作る絵本と遊びの世界展」を観に行ってきました。

100かいだてのいえ
100かいだてのいえ
posted with amazlet at 11.02.15
岩井 俊雄
偕成社
ちか100かいだてのいえ
いわいとしお
偕成社

メディアアーティストである岩井俊雄さんがお子さんの出産を機に「いわいさんちのパパ」として手作りのおもちゃや遊びを精力的に生み出し始め、そして絵本「100かいだてのいえ」を制作。
その岩井さんの絵本制作のプロセスや、子供のために作ったおもちゃなどの展示を中心としたものです。

展示の様子は岩井さんのBlogの100かいだてのいえのひみつ展は会期後半へという記事に写真などが出ています。

しかし手作りのおもちゃのクオリティの高いこと!
高いお金を出して既製品を買うよりも、「自分だけのオリジナルのおもちゃ」の方が子供も喜ぶだろうなー、と思いました。

確かにうちの息子も妻が作ったお金とかでよく遊んでるので、これからは自分もいろいろ作ってみよう!と刺激を受けました。

あと絵本の製作過程にも感心。
「100かいだてのいえ」は10階毎にいろんな動物の住まいが紹介されているのですが、そのアイデアの構築プロセスや詳細を詰めていく過程が興味深かったです。

そして手書きの絵をデジタル化してPhotoshopで色付けした後、色鉛筆で手書きで仕上げることでぐっと「絵本」っぽい温かい絵になっているということにも感心。
最後のひと手間がプロの仕事なんですね。

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ちなみにこの日のランチは美術館のあるコピス吉祥寺にあるオーガニックハウスにて。
バイキングではないけど、好きなものを好きなだけ盛り付けられ、しかも料理のクオリティが高くてリーズナブルで良かったです。

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告白

2011/01/21 : Book
告白
告白
posted with amazlet at 11.01.21
湊 かなえ
双葉社
愛美は事故で死んだのではありません。このクラスの生徒に殺されたのです。第29回小説推理新人賞受賞。

幼い娘を自分の教え子に殺された、という女教師の独白からはじまる、衝撃的な作品。

全ての章が、登場人物たちのモノローグで構成されているいうという面白い作りの小説でありながら、それぞれの人物の相関関係や心理を見事に描いています。

あまりいろいろ書くとネタバレになりそうですが、登場人物たちの愛憎渦巻くやりとりが緻密に用意された伏線を回収しながらクライマックスに向かっていく様子にどんどん引き込まれ、一気に読んでしまいます。

映画化された方は見てないのですが、こういう心理描写を映像でどう表現しているのかはなかなか興味深いです。

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生活

2010/08/09 : Book
生活【完全版】 (モーニングKCDX)
福満 しげゆき
講談社
おすすめ度の平均: 5.0
5 ご町内バトル完結!
5 小規模な生活
5 これは福満先生の最高傑作である
5 未完の名作ついに完結
5 とにかく読んでいて面白かった
とある「郊外の街」に暮らす青年・オレ。<自分自身>と<毎日>に納得いかない鬱屈を抱えていたオレは、同じ想いを抱く仲間と出会い、そしてある計画を思いついた。それは……町の悪を成敗する活動! 「未完の傑作」と呼ばれた、福満しげゆき初の長編ストーリーマンガ、堂々完結!

僕の小規模な失敗」及び「僕の小規模な生活」でエッセイマンガ家としての地位を確立した、福満しげゆきによる長編マンガ。

ガロなどに掲載されていた短編などから、シュールでアングラなストーリーが展開されるのかと思いきや、良い意味で期待を裏切られました。

「僕の小規模な生活」で連載を続けているせいか、描写力やコマ割りが良い意味で「メジャーっぽく」読みやすくなり、またストーリーも作者独特の「社会的弱者」をメインに据えた視点でシリアスなギャグを小気味良く展開します。内容も荒唐無稽とリアリズムのバランスを上手くとりながら、テンポ良くかつワクワクドキドキしながら進んでいきます。

1巻完結ながらも、良質の映画を観た後のような心地よい読後感があり、何か面白くてサクっと読める作品を探している方にはお勧めの1冊です。

なんかそのうち映画化しそうな内容だなー、とも思いますが、それはそれで楽しみです。

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孤独のグルメ

2010/03/16 : Book
孤独のグルメ 【新装版】孤独のグルメ 【新装版】
1,200円
個人で輸入雑貨商を営む主人公が一人で食事をするシチュエーションを淡々と描くハードボイルド・グルメマンガ。

「一人で食事する」というシチュエーションは、主に仕事で外出したときに多いと思いますが、見知らぬ土地で外食したときの思わぬ出会いや発見、そして失敗というのは誰にでもあるものだと思います。
そんな「あるある!」感をリアルでちょっとコミカルに描いてくれるのがこの作品。

フランスに出張にいったときに、フランス人の同僚が「私はこの日本漫画が好きなの!」といって見せてくれた一冊。どうやらフランスでは結構人気らしいです。

ハードボイルドに加え、侘び寂びすら感じさせるこの漫画のどこがフランス人の琴線に触れたのかはよく分かりませんが、食事(外食)というテーマにおける考え方というのが似ているのかもしれません。

実在するお店がモデルになっているので、この本を片手にぶらりと食べに行ってみるのも良いかもしれません。

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エスケープ!

2010/02/17 : Book
エスケープ!エスケープ!
1,365円
シュウは会社の内定も決まり、かわいい彼女もいる大学四年生。春からは忙しく働き、数年後には彼女と結婚して子どもをもうける予定―。「でもなあ、そんな人生って…正直、楽しそうじゃないな」将来は約束されている。でも、その将来には何も刺激がない。ぜいたくな不満だと頭では理解している。けれど…。そんなある日、シュウは人生を変えるかも知れない雑誌記事を見つけてしまった。「プロが語る!空き巣手口のすべて!」その日からシュウの日常は一変。かつてない情熱で入念に計画を立て、人生で初の興奮を覚えながらの綿密な下見。すべては完璧で、安全だと思われた空き巣計画。が、しかし…忍び込んだ家の中にはなんと―。

お笑い芸人アンジャッシュの渡部建の小説デビュー作品。

登場人物の誤解が笑いを呼ぶ、シチュエーションコントが得意なアンジャッシュらしい内容で、アンジャッシュのコントが好きな人は勿論、そうでない人も楽しめそうな作品です。

ただし「小説」っぽさはあまりなく、どちらかというとライトノベルやケータイ小説に近いノリでサラっと読めてしまいます。読後の感想としては、コント中心のライブや喜劇を観た後の気持ちに近いかと。
そして読んでいてどうしても物語がアンジャッシュの2人で脳内再生されるので、コントの台本を読んでいるような気分にもなります。

ともあれ「笑い」に至るまでの仕掛けがしっかり構築されているので、状況をしっかり把握しながら楽しめます。前の場面を確かめながら読めるのも小説ならではの良さかと。

電車の中だと笑いが漏れてしまうので、公共の場ではなく自宅で読むことをオススメします。

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さまよう刃

2010/02/17 : Book
さまよう刃 (角川文庫)さまよう刃 (角川文庫)
740円
自分の子供が殺されたら、あなたは復讐しますか?
長峰重樹の娘、絵摩の死体が荒川の下流で発見される。犯人を告げる一本の密告電話が長峰の元に入った。それを聞いた長峰は半信半疑のまま、娘の復讐に動き出す――。遺族の復讐と少年犯罪をテーマにした問題作。

哀しく、重い物語。
一児の父としては、子供が殺される、というシチュエーションだけでもう泣きそうになりそうでした。

未成年による残酷な事件が起こるたびに、少年法についての議論が起こりますが、結局いつも平行線。
当事者になってみないと分からない気持ちもあると思いますし、冷静にならないと見えてこないものもあると思います。

主人公長峰の悲痛な決意と、それを追う刑事たちのそれぞれの思い。
法律とは、正義とは。
そのような問題を問いかけながら、物語は佳境に向かっていきます。

タイトルの「さまよう刃」の意味を考えながら読むことでより問題の難しさを実感することができるかと。

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陰日向に咲く

2009/10/02 : Book
陰日向に咲く (幻冬舎文庫)陰日向に咲く (幻冬舎文庫) / 劇団ひとり
520円
ホームレスを夢見る会社員。売れないアイドルを一途に応援する青年。合コンで知り合った男に遊ばれる女子大生。老婆に詐欺を働く借金まみれのギャンブラー。場末の舞台に立つお笑いコンビ。彼らの陽のあたらない人生に、時にひとすじの光が差す―。不器用に生きる人々をユーモア溢れる筆致で描き、高い評価を獲得した感動の小説デヴュー作。

いわゆる「冴えない」人々を主人公にした短編集。

全ての話が一人称で語られるため、多少軽い感じがしますが、それぞれの登場人物がリンクし合って新たなストーリーが生まれるあたり、なかなか上手いなー、と感心しました。

心がほっこりするような物語を読みたい人にはオススメの一冊。

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夜にはずっと深い夜を

2009/09/28 : Book
夜にはずっと深い夜を夜にはずっと深い夜を / 鳥居みゆき
1,365円
過剰な愛情、コンプレックス、悲しみ、欲望…を抱えた女たち。壊れゆく女たちの孤独が日常をねじれた世界へと変えていく―。女たちの狂気の叫びが闇に響く、美しくも恐ろしい物語。カルト女芸人、鳥居みゆき戦慄の書き下ろし小説。

「お笑い芸人」という言葉で片付けてしまうにはあまりに異質すぎる存在である、鳥居みゆきによる短編小説集。

この本を読んでいると、小説でありながらどこか詩的な文章で綴られる様々な狂気の犠牲になった登場人物たちの物語がそれぞれにリンクしながら、一つの大きなうねりを生み出しているような感覚にとらわれます。

鳥居みゆきが好きな人、気になる人だけではなく、大槻ケンヂの小説の狂気の部分が好きな人にはバッチリハマるかもしれません。

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容疑者Xの献身

2009/09/01 : Book
天才数学者でありながら不遇な日日を送っていた高校教師の石神は、一人娘と暮らす隣人の靖子に秘かな想いを寄せていた。彼女たちが前夫を殺害したことを知った彼は、二人を救うため完全犯罪を企てる。だが皮肉にも、石神のかつての親友である物理学者の湯川学が、その謎に挑むことになる。

テレビドラマガリレオの原作にもなった、東野圭吾の「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編。同名映画の原作でもあります。

実は今まで「探偵ガリレオ」「予知夢」と読んだのですが、どちらも短編集ということもあり、事件発生→トリック解明→解決 というながれがいささかアッサリしすぎていて物足りなかったのですが、今作を読んで確認しました。


東野圭吾はやっぱり長編が凄い!


導入、展開、解決までストーリーが流れるように進んでいきます。

ネタバレしてしまうので詳しくは書けませんが、ミステリー好きなら必読の一冊かと。

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ウェブはバカと暇人のもの

2009/08/25 : Book
著者はニュースサイトの編集者をやっている関係で、ネット漬けの日々を送っているが、とにかくネットが気持ち悪い。そこで他人を「死ね」「ゴミ」「クズ」と罵倒しまくる人も気持ち悪いし、「通報しますた」と揚げ足取りばかりする人も気持ち悪いし、アイドルの他愛もないブログが「絶賛キャーキャーコメント」で埋まるのも気持ち悪いし、ミクシィの「今日のランチはカルボナーラ」みたいなどうでもいい書き込みも気持ち悪い。うんざりだ。―本書では、「頭の良い人」ではなく、「普通の人」「バカ」がインターネットをどう利用しているのか?リアルな現実を、現場の視点から描写する。

ユーザ目線、非ユーザ目線、メディア目線など複数の立場からみた「ネット」の接し方、またその便利さ、リスクを分析した上で、まだまだネットというものが未成熟なコミュニケーションツールであることを指摘している。

タイトルは過激で、一見釣りかと思いましたが、様々な事例・体験談を交えて解説することにより、読了後にはなんとなく納得。確かに2chやニコニコ動画など、テレビ・ラジオで言われる「ネットユーザー」の大多数ってこの本で述べられている「バカと暇人」によって構成されているパブリックイメージがあるのかと。

ネットは便利だけど依存しすぎないで、いろんな情報媒体を使わないと偏った視点しか身につかなくなりそう。その結果、「バカと暇人」が「ネット」によってその性質の悪さを増幅されているのでは。

どうやったら実現されるのか分からないWebに対する理想論・幻想論よりも、こういった地に足がついた意見の方が、ネット依存症の人の目を覚ますことができる良いクスリかと。

様々な理想論・幻想論をバッサバッサと切り捨てていく論調は読んでいて痛快でした。

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榎本俊二のカリスマ育児

2009/08/14 : Book
840円
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えの素ゴールデン・ランッキーでシュール&下品な独特のギャグ世界を確立した榎本俊二による、リアルな育児エッセイ。

榎本俊二っぽい軽快なテンポで子育ての苦労を描いています。
子育てしたことある人も無い人も、「あるあるある!」とか「なるほどねー」とか「この場合は大変だよねー」とか納得しながら読むことが出来、さらに夫婦ともに漫画家、という特殊な環境ならではの苦労もリアルに描いているので興味深く読むことが出来ます。

「えの素」ほど下品な描写もないので(笑)、これまでの作者の作風が苦手だった人も大丈夫・・・なはずです。

育児エッセイ漫画というと母親視点のものが多いですが、父親視点のものはあまり目にしません。
最初は育児を母親に全部任せていた作者が、育児の中心となって父母会に参加したり子供のアトピーと闘ったりする様子は、大いに共感するところもあり、勉強になるところもあり。

これから親になる人、もう親になってる人、どちらも楽しめる一冊です。

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僕の小規模な失敗

2009/07/15 : Book

現在はモーニング、アクションなどで連載をしている福満しげゆきによる工業高校入学から、結婚するまでの作者の自伝的な作品。

後ろ向きで、鬱屈した考え方を持つ主人公は人生に対する不安に押しつぶされそうにながらも、漫画を描いたり描かなかったり、酒に飲まれて記憶を失ったり、奇妙な友人関係にイライラしたり、恋をしたり・・・とどことなくつげ義春を彷彿とさせる内容ですが、舞台がより現代に近いことから、読んでるこちらにいつの間にか奇妙な親近感が生まれてきます。

ただの鬱日記ではなく、主人公がここぞというときには柔道部を作ったり、気に入った女性(後の妻)に付きまとったりと、妙な行動力を発揮するあたりで読み手の心が揺さぶられます。「おぉ、やるじゃないか、こいつ!」みたいな感じで応援したくなります。

ガロ的な空気の漫画が好きな人には良い作品かと。

ちなみに現在連載中の「僕の小規模な生活」ではその後作者が妻と共に漫画家としてちゃんと軌道に乗り、充実していく様が描かれています。こちらも一緒に読むのがオススメです。

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ガンプラ戦士ジンダム

2009/04/28 : Book
ラーメンズ・片桐仁氏がおくる初の “ガンプラ”エッセイ集! 本人秘蔵ガンプラ写真超満載、全ページ完全オールカラー ファン待望の一冊!

ラーメンズとガンダムが好きな人なら、間違いなく楽しめる一冊。逆に言うと、それ以外の人にはあまり薦められない一冊(笑)。

というか、完全に片桐仁の趣味の世界です。プラモ好きな大人がプラモで遊んでいる様を見せ付けられるだけです。

全編カラーなのも、アーティストとしての片桐仁のこだわりを感じます。価格が高めなのが玉に瑕ですが、ファンなら値段とか関係ないですよね!

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幻夜

2009/04/20 : Book
1,000円
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幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編! 阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。男が犯した殺人を知る女は、彼を徹底的に利用し、野心を実現していく。だが彼女にも恐るべき秘密が。

傑作白夜行アゲイン!という感じの長編ミステリー。舞台は1995年の阪神・淡路大震災から地下鉄サリン事件等の2000年1月1日までなので、当時を思い出しながら読み進めると、より一層楽しめるかと。

今回も白夜行のように一組の男女を中心に物語が進んでいきますが、白夜行とは違い、雅也という男性主人公の視点で描かれる場面が多く、彼の感情や葛藤が事細かに描写されることで、女性主人公である美冬のミステリアスさが際立つ、という手法がとられています。

また後書きでこの作品が「百夜行」の続編、ということを匂わすようなことが書かれていますが、個人的には設定上の繋がりはなく、あくまで白夜行の要素を読者サービス程度にちりばめたくらい、という印象でした。

どちらにせよ、「白夜行」読んだ後のほうが楽しめるかと。

あと「探偵ガリレオ」から東野圭吾を読み始めた、みたいな人は軽い気持ちでこの作品読むと、思わぬグロ描写/性描写に戸惑うかもしれませんので、ご注意を。

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消える中間管理職

2009/04/07 : Book
IT革命とグローバル化によって、20世紀型の工業社会は21世紀型の「知識社会」へと変貌を遂げた。この時代のビジネスでは、上司と部下の間で情報を伝達するだけの中間管理職は必要とされない。情報から価値を生み出すことができる「ゴールドカラー」だけが求められているのだ。今を生きるサラリーマン必読の書。

上記引用がこの本の要旨の全て。つまり旧態依然としたピラミッド型組織の接着面でしかなかったようなポジションは今や不要、という話です。

サラリーマン残酷物語のレビューでも書きましたが、会社に依存するのではなく、会社にとって有用な人材とは何かを自分で考えて仕事が出来る人である必要があるのかと。

ただの事務職でしかない「ホワイトカラー」ではなく、真の知的労働者である「ゴールドカラー」というのが、今後ビジネスの競争社会で生き残っていく、というのがこの本の主張で、言いたいことは分かるのですが、どうも「ゴールドカラー」っていう言い方が安っぽく感じて違和感がありました(笑)。

サラリーマン残酷物語

2009/04/02 : Book
職場環境は日々悪化し、サラリーマンはうつ病、過労死等の危機に曝されている。どう対抗すればいいのか。転職5回、数々の修羅場を経験した著者が、実例に基づいて生き残りの方法を伝授。

自分が一会社員として企業の中で働く際に、建前として決して崩してはいけないと思っているのが「労使(会社と従業員)は対等であるべし」ということ。

もちろん建前だけで全てが回るような会社は実際には少ないので、そこは多少臨機応変かつ柔軟に対応するのですが、この建前が明らかに通用しないような会社にいても誰も幸せにならないと思います。会社から求められた結果を出している以上は、労働契約および労働基準法の範囲内で自分の権利を行使できるというのは当然のことであり、これができない会社はいわゆるブラック企業になるのかと。

とは言っても、前職の会社も2chの某スレではブラック企業扱いされてました(笑)。自分はそうは思わなかったので7年半も勤務していたのですが。

自分は前の会社で、入社当初から「転職したとしても、他の会社でも通用するようなスキルを身につける」ということを意識していました。つまり転職を「逃げ道」ではなく、「選択肢の一つ」として、自分のキャリアプランの中に組み込んでおくことで、柔軟なキャリア形成ができるようになった、ということです。

あと前の会社で先輩から言われた言葉で、「会社をとことん利用しろ」というのも常に念頭においてました。これは横領するとかそういう意味じゃなく(笑)、会社の用意した研修制度などをフル活用して自分を磨くことで会社にとって有用な人材となるとともに、いざとなったときに自分のキャリアを自分で切り開けるだけの人材になるべし、ということでした。

実際は業務そっちのけで研修三昧、ってわけにはいかないのですが、そういうことを常に意識することで毎日与えられた業務を作業のようにこなすよりは、成長することができたし、自分の「武器」が増えたかなと思っています。

この本に出てくるような悲惨な状況で、そのようにして身に着けた「武器」がどれだけ通用するのか実際には経験してないのでわかりませんが、武器があるとないとでは全然違うのかと。

結局「その会社でしか働けない」という人材になってしまうような状況が一番残酷なのだろうな、と思いました。

iPodをつくった男

2009/02/05 : Book
CEOの座に就いてもなお製品開発に情熱を注ぐスティーブ・ジョブズ。 幾多の成功と失敗を繰り返し、波乱万丈の人生を歩んできた彼がつねに大切にしてきたのは、自分たちが最高だと思った製品を作ること――。 自分の経営哲学に迷いが生じているすべての仕事人に捧ぐ、痛快ビジネスストーリー。

iPodの成功に至るまでのアップル社とスティーブ・ジョブズの歴史を振り返りながら、スティーブ・ジョブズの製品に対する熱い思いや徹底した拘り、またそのマーケティング戦略などについて述べられています。

自分はアップル社の製品はiTunesとiPod nanoしか持っていないのですが、シンプルかつ直感的で分かりやすく、操作することがストレスにならないように考えられたインターフェースや、デザインと機能を巧みに融合させているのは感心させられます。

WindowsをMac OSっぽくとか、スマートフォンをiPhoneっぽくカスタマイズする人はいても、Apple社のインターフェースを他の製品のように変更してしまう人はなかなかいないのかと。それだけ洗練されており、且つ魅力のあるものを提供しているのだと思います。

普通の人なら拘らない部分に拘り続けた結果、iPodをはじめとする製品のヒットや、ブランドの確立があるのだなー、と納得しながら読んでると、Apple製品が欲しくなるという一冊(笑)。

2006年に購入したiPod nanoですが、今では財布、定期、携帯と同じく外出時には欠かせないものの一つとなっています。今使っていても、やっぱり細かい部分まで考えられてるなー、と思います。これはこれで一つの完成形ですね。

とはいえ、iPod touchがとても気になっているのも事実。んー、nanoで充分な気もするけどなー、と思いながらWebサイトや店頭の製品を眺める日々を送っています。

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「なぜか、仕事が速い人」の時間管理術

2009/02/02 : Book
同じ仕事をしているのに残業に追われる人、定時に帰れる人。この決定的な違いは何?タイムマネジメントの達人が効率的に仕事を進める裏ワザを伝授。本書のスキルを身につけて、「タイム・イズ・ライフ」、ゆとりある人生を実現しよう。

自分のような企業の情報システム部門の人間、つまりいわゆる「社内SE」という職種は、特定のプロジェクトに専念するのではなく、運用中の複数のシステムのメンテナンス・サポート・トラブル対応を日々こなしつつ、新しいプロジェクトにも参加するという働き方をする人が主流だと思います。

ということで複数案件をいかに優先付けて管理し、仕事をすすめていくかが業務のキモになるかと。

この仕事の進め方には人それぞれにあったやり方があるかと思いますが、自分の方法がまだ確立していない人や、確立したとしてもいまいちうまくいっていない人には参考になる一冊。

特に「プライムタイム」についての考え方や、15分単位でできる作業を用意しておく、などの内容については納得することしかり。

実は昨年までは会社のOutlookの「予定(カレンダー)」及び「仕事(タスク)」を中心に作業管理をしていたのですが、やっぱり紙の手帳の方が使いやすい!ということで今年から能率ダイアリーのB5版の使用をはじめました。

会社で使っているノートPCがB5サイズなので、会議などの際に一緒に持ち歩くのに便利なサイズ。

実際にはこんな感じで使ってます。

能率ダイアリーB5 能率ダイアリーB5

予定欄にはスケジュールとその日毎のToDOリスト、右側のメモ欄にはミーティングのメモや現在進行中の案件についての情報を書き込んだりしており、進行中の案件は後で参照できるように付箋を貼ったりしています。ただし、メモ欄は1週間に1ページなので、長々とメモする必要がある場合は巻末のノートに書いたり、PCでテキストで打ち込んだりしており、常に心に留めておく必要がある内容や、誰かにフィードバックしなければいけない内容を記載するようにしています。また、付箋は予定の定まっていない案件についてのメモなどにも使ってます。

デジタルツールと違い、手を動かして文字を書くことで、脳が活性化されるのかいろんなアイデアが出てくるようになってきた気が。
あとデジタル情報と違い、複数の情報が一つのページに書かれているので、今週の予定や仕事などを俯瞰して見回すことで、予定を立てたり優先度をつけたりする作業がやりやすくなりました。

あとはノートPCと違って、うっかり電源コードを忘れたときにバッテリーの残量に気を使わなくて良いのも良いです(笑)。

こういった手帳の活用方法には、日本能率協会の手帳活用術のページも参考になりました。付箋を使うというアイデアもここからヒントをもらいました。


ちなみにスケジュール管理はアドエスと会社のOutlookを同期してプライベートとビジネスの予定を一括管理している他に、一週間ごとに次週の予定を能率ダイアリーに記載。会議予定などの場合は、その会議で話すべきトピックなどについても記載しておきます。この本にもありましたが、こうすることで意識の外に追いやられてしまった予定を思い出すことが出来、週の終わりに次の週の予定を復習し、週明けでもすんなりと仕事をはじめられるようになります。

所謂ホワイトカラーな人たちにとって、仕事はやり方次第で効率が大きくされるもの。出来ることなら最小限の時間で大きな結果を出したいものなので、今後も自分なりの時間管理&手帳活用術に取り組んで行きたいと思います。

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夜のピクニック

2008/12/15 : Book
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

なんかじんわりと思春期を思い出すことのできる一冊。

男子校だった自分にはこんな甘酸っぱい、同級生と心の距離を測りながらどうのこうの、っていう高校生活の思い出はなかったわけですが、中学とか大学でも男女一緒に何かイベントやるってのは何かこう日常とは違った特別な感じがして好きでした。

Malignant Co.は現在男性5名、女性6名という感じでまぁ文化祭っぽい感じでやってるのですが、もうみんな良い大人なんで、ここまでの甘酸っぱさはないです(笑)。

しかし高校生の頃のこの感じってやっぱりこの年代独特のものかと。主人公たちに共感してなんかこちらも思春期再体験、って気分になります。


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悪夢のエレベーター

2008/09/26 : Book

「突然、エレベーターが止まったんです」 メガネの男が、まるで他人事のように言った。ある日最悪の状況で、最悪の人たちと一緒にエレベーターに閉じ込められたら? まだまだ悪夢は終わらない! 本とブログのパラレル小説。

作者が脚本家ということもあって、演劇的な会話主体で軽めの文章。そのため、あっという間に読めますが、密度は中々。閉じ込められたエレベーターという密閉空間で、人間のダークな部分が渦巻く描写はかなりの迫力。

こういう精神的に追い詰められる展開はドキドキしますねー。
映像化、舞台化もされてるみたいです。

思わぬどんでん返し展開もあり、楽しめました。

惜しいのは、語り手の一人称が統一されてない部分が見受けられたこと。なんか最近ありがちなケータイ小説的な軽い感じが増してしまい、物語の重みが薄れてしまったような気がして残念でした。


ちまみに本編終了後の展開はブログにて連載されています。
くれぐれも本書読む前にブログを読まないように。

本とブログのパラレル小説『悪夢のエレベーター』 - Qblog(Qブログ)

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点と線

2008/09/10 : Book
点と線 (新潮文庫)
点と線 (新潮文庫)松本 清張

新潮社 1971-05
売り上げランキング : 42713
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福岡市の香椎海岸で発見された男女の死体。汚職事件渦中の某省課長補佐と愛人の心中と誰もが思ったが…。

アリバイ崩しミステリーのパイオニアによる名作。
今でも色あせることなく、最後までドキドキしながら楽しめました。

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黄泉がえり

2008/08/08 : Book
黄泉がえり (新潮文庫)
黄泉がえり (新潮文庫)梶尾 真治

新潮社 2002-11
売り上げランキング : 66550
おすすめ平均star


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あの人にも黄泉がえってほしい―。熊本で起きた不思議な現象。老いも若きも、子供も大人も、死んだ当時そのままの姿で生き返る。間違いなく本人なのだが、しかしどこか微妙に違和感が。喜びながらも戸惑う家族、友人。混乱する行政。そして“黄泉がえった”当の本人もまた新たな悩みを抱え…。彼らに安息の地はあるのか、迫るカウントダウン。「泣けるリアルホラー」、一大巨編。

ホラーというよりも、ファンタジーSFと行った方が良いような作品。
SFといっても、こういうテイストは日本人作家ならではの感性かな、と思いました。

複数の家族でいろいろなドラマが発生するものの、一つ一つを丁寧に描きながらもうまくリンクさせ、破綻しないストーリーを組み立てているので、途中で混乱することもなく、読みやすかったです。

一家の長となってから「家族愛」と言うテーマに滅法弱くなった自分としては、電車の中で読んではいけない本の一つ(泣くから)。

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チックタック

2008/08/08 : Book

チックタック 上 (1) (扶桑社ミステリー ク 1-12) (扶桑社ミステリー ク 1-12) チックタック 下 (3) (扶桑社ミステリー ク 1-13) (扶桑社ミステリー ク 1-13)

チックタック 上 / 風間 賢二 / 扶桑社 2008-03-28

チックタック 下 / 風間 賢二 / 扶桑社 2008-03-28

不死身の悪魔人形が、人を襲う!?クーンツ、幻のスーパー・ホラー
新聞社を辞め、作家専業になったトミーの門出の夜、怪事件が起こった。見知らぬ人形が彼を襲ってきたのだ!夜明けまでに、トミーは殺される?巨匠クーンツの傑作ホラー!

様々な作風を持つクーンツの放つ、一見B級ホラーな作品。

展開も早く、一気に読めるのですが、最後の展開にぶっとびます。
これをアリとするか、ナシとするかでクーンツの思惑に乗るか乗らないかが決まるのかと。

自分は素直に「やられた!」と思いました。このオチは思いつかなかった!!

白い巨塔

2008/07/30 : Book
白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)
白い巨塔〈第1巻〉 (新潮文庫)山崎 豊子

新潮社 2002-11
おすすめ平均star


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国立大学の医学部第一外科助教授・財前五郎。食道噴門癌の手術を得意とし、マスコミでも脚光を浴びている彼は、当然、次期教授に納まるものと自他ともに認めていた。しかし、現教授の東は、財前の傲慢な性格を嫌い、他大学からの移入を画策。産婦人科医院を営み医師会の役員でもある岳父の財力とOB会の後押しを受けた財前は、あらゆる術策をもって熾烈な教授選に勝ち抜こうとする。

大学病院の教授選から始まり、医師の世界で繰り広げられる愛憎渦巻く人間ドラマを描いた、社会小説の金字塔。

財前五郎と里見脩二という、どちらも医師という職業について異なる信念を持ちながら、ぶつかりあいながらも互いを認める2人の関係が一本ストーリーの中心にあり、それを取り巻く様々な人々の思惑や考えが渦巻く「白い巨塔」の内外で繰り広げられる人間模様に引き込まれ、文庫本5巻があっという間でした。

過去の話とはいえ大学病院の内情や医療裁判についても詳細な取材の上で書かれており、今まで持っていた病院や医者に対するイメージとはまた違ったものの見方が出来るようになるかと。

手術や病院内の様子から登場人物の家庭、酒の席までも詳細かつ臨場感のある描写のため、文章を追いながら、ドラマを観ているような錯覚すら覚えました。

何度も映像化されているのも納得いく程の傑作。

白い巨塔〈第2巻〉 (新潮文庫) 白い巨塔〈第3巻〉 (新潮文庫) 白い巨塔〈第4巻〉 (新潮文庫) 白い巨塔〈第5巻〉 (新潮文庫)

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声の網

2008/07/14 : Book
声の網 (角川文庫)声の網 (角川文庫)
星 新一


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電話に聞けば、完璧な商品説明にセールストーク、お金の払い込みに秘密の相談、ジュークボックスに診療サービス、なんでもできる。便利な便利な電話網。ある日、メロン・マンション一階の民芸品店に電話があった。「お知らせする。まもなく、そちらの店に強盗が入る…」そしてそのとおりに、強盗は訪れた!12 の物語で明かされる電話の秘密とは。

30年以上前の作品とは思えない、テクノロジーの進化とそれに伴う個人情報の重要性、そしてそれを使った犯罪を予見した作品。

なんでもかんでもネットワーク化された今の時代だからこそ、再評価されるべき一冊。

Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック リターンズ

2008/06/30 : Book
4062820889Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック リターンズ (講談社BIZ)
きたみ りゅうじ
講談社 2008-06-21

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SEって、なんでも否定、質問には質問で3倍返し、家庭より会社と徹夜が好きで、最近じゃ技術力よりコミュニケーション力が大事だって?……って、だからそこがカンチガイなんだってば!! 誤解されまくりのSE業界で起こる「それってあるよね」ネタを、元プログラマのきたみりゅうじがぶった切ります!

Tech総研のWeb連載書籍化第二弾。

第一弾ではがっつりご協力させていただきましたが、今回もちょっとだけ協力させていただいております。

書き下ろしもあるのでWeb連載読んでいた人でも楽しめるかと。

現役SEや元SEの方が「あるあるある!」と言いながら読むのも面白いですが、家族や友人にSEがいる方にこそ読んでもらいたい一冊。

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幼年期の終わり

2008/06/30 : Book
433475144X幼年期の終わり (光文社古典新訳文庫)
池田 真紀子
光文社 2007-11-08

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二十世紀後半、地球大国間の愚劣きわまる宇宙開発競争のさなか、突如として未知の大宇宙船団が地球に降下してきた。彼らは他の太陽系からきた超人で、地球人とは比較にならぬほどの高度の知能と能力を備えた全能者であった。彼らは地球を全面的に管理し、ここに理想社会が出現した。しかしこの全能者の真意は……?

「人類の進化」「異星人とのコンタクト」というSFの二大テーマを中心に構築されたSF作品の傑作。

全3章からなっているこの物語、それぞれの章でタイトルの意味するところはなんだろうと考えながら読むことで、より物語を深く味わうことができると思います。

絵空事ではなく、現実感のあるSFを読みたいのであれば一読の価値ありかと。

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ロッキン・ホース・バレリーナ

2008/05/30 : Book
4041847168ロッキン・ホース・バレリーナ
大槻 ケンヂ
角川書店 2007-09-25

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初めてのツアーに出たパンクバンドが、どーかしてるゴスロリ娘を拾った。流れ続ける70’s~80’sポップ&ロック。君を旅へ連れて行こう!God Gave Rock’n Roll To You―ロックの神様が教えてくれた。誰かを好きになること、どこまでも楽しくなること。

リアルで汗まみれの青春バンド小説。
昔バンドやってた人、今もバンドやってる人、ライブ見に行くのが好きな人、音楽業界にいる人、音楽が好きな人などが読むとなんだか胸の奥が熱くなって来るのではないでしょうか。

現存するライブハウスが実名で出てきて、しかも大槻ケンヂならではのバンドマン目線で描写されるものだから、自分なんかはそれだけで物語の中にスコーンと入ってしまいました(笑)。

青春はまっすぐで、バカで、その中でもがき苦しんで、だから美しいのだ、と思える一冊。
映画化して欲しいです。

ここ数年は東京でしかライブしてませんが、久しぶりにツアーとか出たくなった!

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失踪日記

2008/05/28 : Book
4872575334失踪日記
吾妻 ひでお
イースト・プレス 2005-03

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突然の失踪から自殺未遂・路上生活・肉体労働、アルコール中毒・強制入院まで。 波乱万丈の日々を綴った、今だから笑える赤裸々なノンフィクション!

刑務所の中を読んだ時も思いましたが、とても「非日常的」な「日常」を、主観でありながらも客観的な視点で淡々と、そしてリアルに綴る漫画というのは大変興味深いし、自分の生活している社会にはまだまだ知らない面が沢山あるということを改めて思い知らされる一冊。

多少脚色がされているのかもしれませんが、ホームレス、配管工、そしてアルコール中毒患者など、コミカルに描写されていながらもその凄まじさがありありと伝わってきます。

こういうのを読みながら「もし自分がホームレスになったら・・・」とか考えるのも結構楽しいです。
いや、ならないけど。
あくまで考えるだけですので。

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グイン・サーガ

2007/12/26 : Book
4150301174豹頭の仮面―グイン・サーガ(1)
栗本 薫
早川書房 1983-01

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豹の頭を持つ異形の戦士「グイン」を主人公に、彼と彼の周りの様々な人物の人生を描いた大河fナンタジー小説。1979年に第1巻、2007年12月までに2007年12月現在、正伝が118巻、外伝が21巻(上下巻1編を含むため22冊)が発売されています。

最初は興味本位で読み始めたのですが、やや古風な文体が使われつつも軽めの文体はとっつきやすく、1冊があっという間に読み終わります。
そして2冊目、3冊目・・・と読んでいるうちに夢中になってしまいました。

いわゆる「地球外」、つまり自分たちの住んでいるこの世界以外を舞台としたファンタジー小説は、設定が薄っぺらいと物語にも厚みがなくなるし、かといって細かい設定の説明に終始すると読み進めるのが退屈になってしまうのかと。しかしこのグイン・サーガにおいては、主人公グインをはじめとする登場人物たちが生活する「中原」の文化、風俗、宗教などかなり細かいところまで設定されているようですが、ストーリーと説明のバランスがよく、またあえて説明しないことで「この世界ではこの事柄はこういうものだ」と読者に納得させるという手法も使って読者にその世界観を伝えています。

肝心のストーリーも、良くある冒険活劇ではなく、登場人物それぞれの出会い・愛憎・別れ・悩み・裏切り・生死等々、それぞれの人生がドラマチックに展開していきます。「ロード・オブ・ザ・リング」のような冒険小説ではなく、三国志のような歴史小説を読んでいるような気分になります。

途中約20巻に渡って主人公のグインが出てこない(その間のグインの冒険は外伝10巻~16巻にて語られる)ということもありますが、グイン以外のキャラクターも魅力的で、主人公不在の間も物語が失速することはありませんでした。

開始当初は「100巻で完結」という予定だったらしいのですが、まだまだ終わりが見えません。

というか100巻までは怒涛の展開、という感じで貪り読んでいたのですが、正直100巻過ぎた辺りから若干失速気味という感が否めなくなってきました。それまでも分かりやすくやや冗長気味だった文章が、異常に冗長になってきたような気が。

とはいいつつも、今後の展開が気になるのが悔しいところ。
ネタバレになるのであまり多くは書けませんが、グインとその仲間たちのこれからがどうなるのか、しばらく追いかけて行きたいと思います。

【関連リンク】

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はしれ江ノ電 ひかりのなかへ

2007/12/03 : Book
4569681980はしれ江ノ電 ひかりのなかへ
金子 章
PHP研究所 1999-10

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「ぼく江ノ電の運転手になりたい!」 数万人にひとりという重い心臓病とたたかうともくんの夢。全部で34分のちいさな旅を実現させた人びとと、少年のドラマという実話をもとにした物語。

図書館で子供が
「ぱぱ、これよんで!」
と適当に取ってきた一冊。

何の気なしに読み始めたら・・・途中から涙がとまりませんでした。

病で無くなった母親と同じ病気と闘う小さな子供と、それを見守る父親。
一児の父としてはこれ以上泣けるシチュエーションはありません。

あとで実話を基にした話と知って、また泣けました。


全ての子供に幸せになって欲しい。
心の底からそんな気分になります。


ちなみにこちらが読みながらボロボロ泣いている頃、子供はもう飽きて他の遊びをはじめてました(笑)。

イニシエーション・ラブ

2007/11/13 : Book


大学四年の僕(たっくん)が彼女(マユ)に出会ったのは代打出場の合コンの席。やがてふたりはつき合うようになり、夏休み、クリスマス、学生時代最後の年をともに過ごした。マユのために東京の大企業を蹴って地元静岡の会社に就職したたっくん。ところがいきなり東京勤務を命じられてしまう。週末だけの長距離恋愛になってしまい、いつしかふたりに隙間が生じていって…。

最近はずっと「グイン・サーガ」という、100巻を超える長編ファンタジー小説を読んでいたのですが、たまには違う本も読んでみよう、と思ってバンドメンバーのBlog紹介されていた一冊をセレクト。

そのBlogでも「とにかく最後まで読んで下さい。」と書いてあったし、本にも「必ず二回読みたくなる」というコピーがついていて、どういうことかと思って読み始めました。

内容は平凡な80年代の恋愛話。
しかしそれなりに事件が起こり、なかなか退屈しないで読めます。

そして最後まで読んだら・・・「!!!!!」


とにかく最後まで読んでください。

東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

2007/10/05 : Book
4594049664東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
リリー・フランキー
扶桑社 2005-06-28

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それはまるで、独楽の芯のようにきっちりと、ど真ん中に突き刺さっている。東京の中心に。日本の中心に。ボクらの憧れの中心に。この話は、かつて、それを目指すために上京したオトンと、ボクと、オカンのちいさな話です。

リリー・フランキーという名前を最初に認識したのは高校の頃、「VOW」に書かれていたイラストでした。他には安斎肇やスージー甘金、しりあがり寿なんかがイラストや漫画を描いていて、そのサブカル的な界隈の人なんだろうな、という認識しかありませんでした。

この本を手に取ったときも、それまでリリー・フランキーの出演していたテレビやメディアをあまり観ていなかったことから、最初の印象から代わらないままだったので「なんであんなイラストばかり描いてる人が書いた本がベストセラーなんだろう」くらいの気持ちでした。

淡々と語られる、作者の子供時代。問題のある家庭ながらも、「ボク」のために一生懸命働く「オカン」。「ボク」は成長し、堕落した学生生活を経てイラストレーターとなり、そしてまた東京で「オカン」と暮らし始める、と簡単にいうとこんな流れなのですが、「ボク」の気持ちの変化や、それに対する「オカン」の行動がおかしく、切なく、魅力的に描かれてします。

しかしこの本読んで唯一失敗したと思ったのは、後半部分を電車の中で読んだことでした。今まで淡々と、そしてどこか飄々としてた「ボク」の感情の高まりとともにこちらの涙腺も全開。涙止まらない!

後半部分を読むときは自宅など、思いっきり泣ける場所で読まれることをオススメします。

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Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック

2007/07/17 : Book


■“Dr.きたみりゅうじのSE業界ありがち勘違いクリニック”がついに書籍化だよね! Tech総研

「IT業界」という言葉は一般化しても、SEというお仕事はまだまだ理解されがたいもの。
「SEはお金持ち」「SEはアキバ系」など、周囲の誤解にこっそり涙した方も多いのでは?
そんな「IT業界の勘違い」を、現役SEであり漫画家でもあるきたみりゅうじさんが、約1年半に渡って描いた人気連載がこのたび書籍化されました。
新たに読者エンジニアの生声や、人気エンジニアブロガーとの対談も掲載。
さあSEのみなさま、こちらを読んで周囲の勘違いに果敢に立ち向かいましょう

先日対談させて頂いたきたみりゅうじさんの本が発売となりました。

Tech総研での連載、「Dr.きたみりゅうじの“IT業界の勘違い”クリニック」をまとめたものなのですが、連載時にTech総研に寄せられた読者の声やきたみさんと現役エンジニアとの対談などが掲載されており、追加要素でも楽しめる内容に。

特に目玉は「現役エンジニアの対談」と言う部分。
何が目玉かと言うと

「現役エンジニア対談その1 O.K.Z.さんの場合」

というタイトルで、2ページに渡って先日の座談会の様子が自分ときたみさんの対談、という形で収録されています!!

ファンとしては嬉しすぎるこの状態。いやー、その2ページばかり読んでしまいます(笑)。

もちろん本編もきたみさんならではの軽妙な語り口でありながらも、実際にリアルな業務・勤務の実態が窺い知れる内容になっているかと。

実際にSEとして働いている方が、自分が他の職種の人からどのように見られているのかを客観的に見るだけでなく、家族・知人に読ませてSEという職業の実態を知ってもらうほか、これからSEを目指す人にも良い一冊だと思います。

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僕たちの戦争

2007/06/04 : Book
4575510866僕たちの戦争
荻原 浩
双葉社 2006-08

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“根拠なしポジティブ”の現代のフリーターと、昭和19年の「海の若鷲」にあこがれる軍国青年が時空を超えて入れかわった! それぞれの境遇に順応しつつも、ふたりはなんとか元の時代に戻ろうとするが……。おもしろくてやがて切ない、愛と青春の戦争小説。

現代の若者が戦争の中で、戦時中の若者が現代で、それぞれ生き、悩み、考え、自分のすべきことを見つけ出す。

どちらも時にはコミカルでありながら、分かりやすく書かれているのですが、その内容は深く、重く、サクサク読めるのに何か大きな課題を与えられているような気分になりました。

よくあるテーマではあるのですが、読み始めるとすぐに独特の設定と説得力のある文章に引き込まれます。戦争、敗戦という記憶を持つ人たちが少なくなっている今だからこそ、こういう本が読まれるべきだと思った一冊。

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神様からひと言

2007/06/01 : Book
4334738427神様からひと言
荻原 浩
光文社 2005-03-10

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大手広告代理店を辞め、「珠川食品」に再就職した佐倉凉平。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや…。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。

前の会社に新入社員として入社したときに「オアシス運動」というのがありました。

「おはようございます」
「ありがとうございます」
「失礼します」
「すみません」

ちょっと記憶が怪しいけど、確かこんな感じだったかと。

業務知識も社会人としての基礎もない新卒社員にまず最初に叩き込む基礎の基礎としてはシンプルで良いものだと思ってました。

しかしこれが中々出来ない人もいます。頭では分かっているつもりでも、気持ちが入ってないとわかるもの。特に「すみません」というのは他の3つと違い、「自分のミスを認める」という場面で使うことが多い言葉であるため、奥が深いと思います。
冷静でありながら心をこめた「すみません」を言えるようになると仕事の幅やビジネスの上での人間関係がぐっと広がると思います。

この本の主人公「涼平」も最初は仕事の上での「すみません」を言えなかった一人。しかし理不尽な社内方針や一般消費者からのキツいクレームを受けて苦労しながら成長していく様は、会社という組織で働く人間なら思わず応援してしまいたくなるシチュエーション。

そんな主人公を取り巻く面々もこれでもかという曲者揃いで、彼ら一人ひとりのエピソードもしっかりと描かれているので、物語全体に広がりと説得力が出ていました。


一人の人間の成長をライトな文体でありながらも、深く描き出している傑作。毎日謝ってばかりでイヤになってる人とかは読むと良いかも。

ちなみにドラマとかなってそうだなー、と思ったら既にドラマ化されていた模様。

ドラマW 神様からひと言|WOWOW ONLINE

主人公のイメージは少し違いますね。しかし主人公以外のキャストは原作のイメージに近い感じのナイスキャスト。

白夜行

2007/05/29 : Book
4087474399白夜行
東野 圭吾
集英社 2002-05

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19年前の大阪の質屋殺し。迷宮入りしたこの事件に関係した少年と少女が歩んだ道は…。絶望の白い光の中、魂の荒野を行く男と女を、叙事詩的スケールで描く傑作ミステリー長篇。
(Amazonより)

後書きにもあるとおり、何を考えているか、一切描かれない2人の主人公。
2人の行動のみが周囲の人物の視点から語られることで、主人公にも関わらず異様な雰囲気をまとった存在であることが殊更に強調されています。

また、パソコン黎明期やスーパーマリオブームなど30代前後の人間にとって懐かしい時代が舞台になっており、それもまたより一層物語に入り込める一因となっているかと。

時代を越えて次々と起こる出来事の一つ一つが絡み合い、新たな因果を生み出していく様は、単なるミステリー小説ではなく、壮大な大河物語を読んでいる気分に。

罪が罪を呼び、不幸の上にかりそめの幸せが築かれる様は人間の業そのものなのかと考えさせられる一冊。

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座談会レポート:Dr.きたみりゅうじの“IT業界の勘違い”クリニック

2007/05/09 : Book

以前「Tech総研フリークが贈る「読まずに死ねるか」15選」や「Tech総研フリークの編集会議「俺の企画どうよ?」といった企画に参加させていただいたTech総研の連載中の「Dr.きたみりゅうじの“IT業界の勘違い”クリニック」。

そのTech総研内のの連載が書籍化の予感、ということでその書籍に収録予定の現役SEとの対談のお誘いが。
二つ返事で参加してきました。

ちなみにこの連載作者のきたみりゅうじさん。
SEのフシギな生態SEのフシギな職場新卒はツラいよ!パソコンマナーの掟とレビューを書いている通り、自分はただのファンです(笑)。


自分の他には(・∀・)イイ・アクセスの管理人UG-Kさんが参加。
Tech総研スタッフの方を交えて、今までの連載の内容や、今までのSEとしての経験談など、楽しくお話させていただいき、予定の2時間があっという間でした。

ここで話の詳細を書いたらつまらないので、内容は発売後の書籍やTech総研のレポートなどでお楽しみ下さい。

話の内容がお役に立てたかどうか不安ですが、いろんな話をしていく中で自分を振り返ることもでき、「あぁ、自分は結構いろんな経験してるなぁ」と思うことで、まだ転職して半年そこらの今の職場でももっと今までの経験を生かして積極的に仕事に取り組もう、と自らを省みることができたのは意外な収穫でした。


最後には厚かましくも書籍にサインいただきました。
どの本に頂こうか迷ったのですが、一番読み倒した「SEのフシギな生態」にいただくことに。

きたみりゅうじさん : 2007/05/08

きたみさんは「全部持ってきてくれても良かったのに」とおっしゃって下さったので、今度お会いする機会があれば、全部持って行こうかと(笑)。

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アンパンマンの遺書

2007/04/25 : Book
4000000640アンパンマンの遺書
やなせ たかし
岩波書店 1995-02

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絵本にアニメに不思議な人気を誇るキャラクター.戦中派の作者が,風変わりな4コマ漫画の人生を語る.銀座モダンボーイの修業時代,焼け跡からの出発,長かった無名時代……アンパンマンの顔に隠されたもう1つの戦後漫画史.
(Amazonより)

この本を読む前に「嫌われ松子の一生」を読んだのですが、それと比べられないくらい凄い人生。そもそも小説と自伝を比べるということ自体あまり意味の無い比較なのですが。

とにかくアンパンマンができるまで、作者がどんな経験をしてきて、何を考え、どういう過程で生まれたのか。
ただの勧善懲悪の子供向け作品ではなく、そこには作者の苦悩や願いが込められているということが伺い知れます。

あらすじなどについては、下手にここで記述するよりも以下の記事が詳しいかと。

■愚仮面 - アンパンマンができるまで その1
■愚仮面 - アンパンマンができるまで その2
■愚仮面 - アンパンマンができるまで その3
■愚仮面 - アンパンマンができるまで その4


ともあれ、アンパンマンというキャラクターに対する作者の思いとその人生に触れ、読んでるうちに自然と涙が。

アンパンマンという作品に対する見方が変わる一冊です。


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死者の代弁者

2007/01/09 : Book
4150108846死者の代弁者〈上〉
塚本 淳二
早川書房 1990-09

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4150108854死者の代弁者〈下〉
塚本 淳二
早川書房 1990-09

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宇宙に進出しはじめた人類が初めて遭遇した地球人以外の知的生命体、それが昆虫型異星人のバガーだった。だがコミュニケーション不足のため戦争となり、最終的には双方の種族に不幸な事態を招いてしまった。その事件から3千年、銀河各地に植民して領土を広げていった人類はついに第二の知的生命体に遭遇した。あらたに発見した惑星ルジタニアに入植しようとしたところ、森に住んでいる動物ピギーが高度の知性と能力を持っているとわかったのだ。今度こそバガーのときのような過ちは繰り返すまい…。人類はピギーと慎重に交渉しはじめたが。
(Amazonより)

エンダーのゲーム続編。エイリアンと戦う、という分かりやすい目的のために少年エンダーが苦悩し、成長した前作とは趣が異なり、今度は異種との遭遇及びコミュニケーションがテーマとなっている作品。

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石田徹也遺作集

2006/12/26 : Book
4763006290石田徹也遺作集
石田 徹也
求龍堂 2006-05

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「何かずーっと描いてて、描くのが僕だったと思う。描かないと僕じゃないような…」 驚愕の世界を描き続け、31歳で急逝した著者の創作活動10年の軌跡。
(Amazonより)

独特の作風で強烈なインパクトを残す作品を残し、若くしてこの世を去った石田徹也の遺作集。

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親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE

2006/12/15 : Book
4043572123親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE
大石 圭
角川書店 2005-10-25

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13年間無実の罪で刑務所に入れられていた美しき女・クムジャが出所する。服役中、誰に対しても優しい微笑みを絶やさず「親切なクムジャさん」と呼ばれていた彼女だが、自分を陥れた男に復讐するため計画を開始する
(Amazonより)

映画の方は見てませんが、「呪怨」などで有名なホラー作家である大石圭によるノベライズ版、ということで読んでみました。

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親指さがし

2006/12/13 : Book
4344407172親指さがし
山田 悠介
幻冬舎 2005-10

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「親指さがしって知ってる?」由美が聞きつけてきた噂話をもとに、武たち5人の小学生が遊び半分で始めた、死のゲーム。しかし終了後、そこに由美の姿はなかった。あれから7年。過去を清算するため、そして、事件の真相を求めて、4人は再び「親指さがし」を行うが…。女性のバラバラ殺人事件に端を発した呪いと恐怖のノンストップ・ホラー。
(Amazonより)

映画化した原作、ということで山田悠介作品を初読。期待通り怖かったです。

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エンダーのゲーム

2006/12/12 : Book
エンダーのゲーム〔新訳版〕(上)
早川書房 (2013-12-13)
売り上げランキング: 1,099
エンダーのゲーム〔新訳版〕(下)
早川書房 (2013-12-13)
売り上げランキング: 3,031


6歳の天才少年エンダーが宇宙生物「バガー」の艦隊と戦う司令官となるための成長と、その戦いの物語。

1986年ヒューゴー/ネビュラの、ダブル受賞作。以前に出た短篇集『無伴奏ソナタ』に収められた同題の短篇を、長篇化したもの。
昔の作品でありながらも、設定・ストーリー共に今も色褪せないSFの傑作です。

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シャーク―海の怪獣たち

2006/11/27 : Book
449928144Xシャーク―海の怪獣たち
ロバート サブダ M. ラインハート Robert Sabuda
大日本絵画 2006-09

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本書は既刊「恐竜時代」と対をなすロバート・サブダ、マシュー・ラインハートによる‐立体・海の古生物百科‐です。35体以上の海の古生物(怪獣)のポップ・アップと最新の古生物学情報…太古の海は多くの未知の怪獣に彩られてきました。本書は、多くのサブダファンに新鮮な驚きと創造的な興味を呼び起こすことでしょう。
(Amazonより)

転職祝いに、と前職の先輩からいただいた仕掛け絵本。その迫力と精巧さに驚きました。

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コンビニ・ララバイ

2006/11/10 : Book
4087478297コンビニ・ララバイ
池永 陽
集英社 2005-06-17

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小さな町の小さなコンビニ、ミユキマート。オーナーの幹郎は妻子を事故で亡くし、幸せにできなかったことを悔やんでいた。店には、同じように悩みや悲しみを抱えた人が集まってくる。堅気の女性に惚れてしまったヤクザ、声を失った女優の卵、恋人に命じられ売春をする女子高生…。彼らは、そこで泣き、迷い、やがて、それぞれの答えを見つけていく―。温かさが心にしみる連作短編集。
(Amazonより)

全編どこか切なくもの悲しいストーリーにも関わらず、読後に暖かい涙も流せる一冊。

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電子辞書 PW-M800

2006/11/08 : Book
B00013EVSISHARP 電子辞書 PW-M800 ( 22コンテンツ, コンパクトサイズ)
シャープ 2003-08-06

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■電子辞書 PW-M800(SHARP)

外資系企業に転職したので、英語学習や業務中の調べもののために購入しました。

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リンダリンダラバーソール

2006/09/26 : Book
4101429278リンダリンダラバーソール
大槻 ケンヂ
新潮社 2006-08

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僕らのバンドが、メジャーデビューすることになった!その頃、日本はバンドブームに沸いていた。無名だった若者が、次々とスターになった。ライブ会場は熱狂に満ちた。でも、ブームはいつか終わるものだ。大人たちは、潮が引くように去ってゆく。誰もが時の流れと無縁ではいられないんだ。僕と愛すべきロック野郎たちの、熱くて馬鹿馬鹿しくて切なかった青春を、いま再生する。
(Amazonより)

筋肉少女帯最盛期を通じて、大槻ケンヂ(以下オーケン)の視点で描かれた彼の青春。当時はテレビや雑誌でしか知り得なかった世界の裏側で、彼が何を思い、何を考えていたのか、筋少ファンならずとも当時のバンドブームを知っている者にとっては興味深い一冊。

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「へんな会社」のつくり方

2006/08/05 : Book
4798110523「へんな会社」のつくり方
近藤 淳也
翔泳社 2006-02-13

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会議は立ったまま・毎日が席替え・サービス開発のために合宿ミーティングをポッドキャスト・ユーザーの要求を株式市場化50%の完成度でサービスリリース・社員はみんな自転車通勤。CNETブログの人気連載が待望の書籍化。
(Amazonより)

ユニークなサービスを次々と提供しているはてな社長のWeb連載、近藤淳也の新ネットコミュニティ論(CNET)の書籍化。

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ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人

2006/07/14 : Book
4774126535ソフトウェア開発 で伸びる人、伸びない人
荒井 玲子
技術評論社 2006-01-19

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実力をつけて伸びていく人と、素質に恵まれながら伸び悩む人の違いはどこにあるのか? 学歴とソフトウェア開発の関係は? 開発者やコンサルタントとして多くの技術者と接してきた著者が、伸びる人・伸びない人の特徴を分析し、ソフトウェア開発者として成功するための条件を明らかにします。
(Amazonより)

こういうノウハウ本というか、心得本みたいなの結構好きなので、つい手にとってしまいました。

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パソコンマナーの掟 今さら人には聞けない「べからず!」集

2006/07/12 : Book
4798107816パソコンマナーの掟 今さら人には聞けない「べからず!」集
きたみ りゅうじ
翔泳社 2004-08-07

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パソコンのエキスパートじゃございません。
でも「非常識」ではないはず、と、思う。たぶん。
→そんなアナタの「常識」を覆すパソコンの掟がココにある!!

まずは他人事、と笑いつつ、
笑えない自分がいないか再チェック!

パソコンがわからない、苦手だ、だから勉強する。でもなかなか身に付くものじゃない。それは至極当たり前の話です。
しかし、どういった世界でも「最低限のマナー」と言えるものがあり、それを逸脱しない限りなら、まぁ許されるという範囲があります。
本書の主旨は、まさにここ!
ついついやってしまいがちなこと、ついつい忘れてしまいがちなこと。そんな数々のお話を、反面教師なエピソードとしてお送りします。
もちろんエピソードだけではなく、教訓つきのお話です。
(Amazonより)

きたみりゅうじ氏がNIKKEI NETで連載してた「まんがで学ぶITの「掟」」の書籍化。

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道士郎でござる

2006/03/06 : Book
4091271715道士郎でござる 1 (1)
西森 博之
小学館 2004-08-06

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ネバダ州から本物の"武士"がやってきた! 3歳から12年間をアメリカで過ごした青年・桐柳道士郎が、ナゼか羽織袴姿で故国に見参?? 現代ニッポンの高校に時代の風を巻き起こす!! (Amazon紹介文より)

少年サンデーにて2004年から約2年近く連載していたコミック。
西森博之作品は今日から俺は!!から好きでした。ありがちなヤンキー漫画ではなく、ギャグの中で時折挟まれるシリアスな展開のストーリー展開がこの上なくバランス良く、好きでした。
続く天使な小生意気はアニメ化までされましたが、途中でストーリー運びが不自然になり、いまいち尻すぼみの感があったのがやや残念でした。

そして今回の作品は、武士というか武士に憧れた帰国子女である道士郎が日本の普通の高校に転入、という設定。
この道士郎が主人公かと思いきや、ストーリー上の主人公は最初脇役かと思われた健介。立場的には映画版ドラえもんにおけるのび太=健介、ドラえもん=道士郎のような役回り。

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新卒はツラいよ!

2005/12/30 : Book
4344010493新卒はツラいよ!
きたみ りゅうじ
幻冬舎 2005-09

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働くあなたを応援する、共感必至のコミックエッセイ!! 大不況に翻弄された就職活動を乗り越えて、晴れて社会人の仲間入り! ヒヤヒヤの研修、ドキドキの配属、地獄の長時間通勤を経て、一人前になったかと思ったら強制異動!? やる気をなくしてすっかりマンネリ、新天地を求めて転職を決意、退社の意志を伝えたら社長にクビを言い渡され……。働くとは、かくも厳しきものなり!

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博士の愛した数式

2005/11/28 : Book
410401303X博士の愛した数式
小川 洋子
新潮社 2003-08-28

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家政婦として働く「私」は、ある春の日、年老いた元大学教師の家に派遣される。彼は優秀な数学者であったが、17年前に交通事故に遭い、それ以来、80分しか記憶を維持することができなくなったという。数字にしか興味を示さない彼とのコミュニケーションは、困難をきわめるものだった。しかし「私」の10歳になる息子との出会いをきっかけに、そのぎこちない関係に変化が訪れる。彼は、息子を笑顔で抱きしめると「ルート」と名づけ、「私」たちもいつしか彼を「博士」と呼ぶようになる。

「数字」の面白さと、優しい愛が全編に溢れている、なんとも言えない作品。
読んだ後、人により一層優しくなれそうな一冊です。

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シンプル・プラン

2005/09/19 : Book
4594013562シンプル・プラン
スコット・B. スミス Scott B. Smith 近藤 純夫
扶桑社 1994-02

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ある雪の日の夕方、借金を苦にして自殺した両親の墓参りに向かうため、ハンク・ミッチェルは兄とその友人とともに町はずれの道を車で走っていた。途中ひょんなことから、彼らは小型飛行機の残骸とパイロットの死体に出くわす。そこには、440万ドルの現金が詰まった袋が隠されていた。何も危険がなく誰にも害が及ばないことを自らに納得させ、3人はその金を保管し、いずれ自分たちで分けるためのごくシンプルな計画をたてた。だがその時から、ハンクの悪夢ははじまっていたのだった。スティーブン・キング絶賛の天性のストーリー・テラー、衝撃のデビュー作。

大学の時に読んで夢中になった作品。その後映画化もされたみたいですが、こちらはまだ見ておりません。久々に再読し、映画も気になり始めました。

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夏への扉

2005/08/11 : Book
4150103453夏への扉
ロバート・A・ハインライン
早川書房 1979-05

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ぼくらは、1970年12月、コネチカット州に住んでいた。猫のピートは、いつも冬になると、夏への扉を探す。たくさんあるドアのどれかが夏に通じていると信じ込んでいるのだ。そう、ぼくも夏への扉を探していた。婚約者のベルに裏切られ、仕事は取りあげられ、生命から二番目に大切な発明さえも騙しとられてしまった。そんなときだ、ぼくの目が「冷凍睡眠保険」に吸い寄せられたのは。ぼくは、猫のピートと共に、30年後に蘇る冷凍睡眠を申し込もうとする。そして、2000年の12月に…。

夏が近づくと読みたくなるSFの良作。

時間旅行という、SFではオーソドックスでありながらも物語の組み立てが難しいテーマを上手く利用し、読み手をひきつける人間ドラマ。
いつも内容を忘れかけた頃に再読するので、次々と展開する物語にのめりこみ、毎回一気に読んでしまいます。

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KISS AND MAKE‐UP―ジーン・シモンズ自伝

2005/05/21 : Book
4401617355KISS AND MAKE‐UP―ジーン・シモンズ自伝
ジーン シモンズ Gene Simmons 大谷 淳


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モンスターロックバンドKISSの中心人物であるジーン・シモンズの自伝。
KISSもジーン・シモンズも大好きで軽い気持ちで読み始めたのですが、ステージで舌を出し、火を噴き、空を飛ぶ姿からは想像のつかないロック・ビジネスの成功者としての苦悩と強い意志に圧倒されました。

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ソフトウェアテストの入門書

2005/03/07 : Book
482228154Xソフトウェアテスト293の鉄則
Cem Kaner James Bach Bret Pettichord テスト技術者交流会


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4822282074体系的ソフトウェアテスト入門
Rick Craig Stefan P Jaskiel 成田 光彰 宗 雅彦


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ここ半年の間で、自分が担当しているプロジェクトでソフトウェアテストの重要性を再認識し、テストの在り方・考え方を見直そうか、参考資料として上記の2冊を読んで見ました。
というか実際にテストの不備で開発中に見つけられなかったプログラムの不具合で痛い目みたから、というのが大きいのですが。

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ダ・ヴィンチ・コード

2005/02/07 : Book
4047914746ダ・ヴィンチ・コード (上)
ダン・ブラウン 越前 敏弥


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4047914754ダ・ヴィンチ・コード (下)
ダン・ブラウン 越前 敏弥


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話題の本と言うことで読んでみました。
キリスト教とダヴィンチに関するミステリーものということで、まったりと謎を解くのかと思ったらジェットコースター並みのスピード展開で、読み始めると止めどころが分からず一気に読んでしまいました。
取り上げられている題材について詳しい知識はなかったのですが、ストーリーの中でテンポを損なわない程度に丁寧な解説があり、話にすんなりついていくことができます。

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SEのフシギな職場

2003/12/08 : Book
4774118877SEのフシギな職場―ダメ上司とダメ部下の陥りがちな罠28ヶ条
きたみ りゅうじ
技術評論社 2003-11

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新人SEの為の参考書籍で紹介したSEのフシギな生態の続編。
今回は仕事の内容ではなく、「上司と部下」という人間関係にスポットを当てた内容です。

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新人SEの為の参考書籍

2003/10/08 : Book

昨日バンド仲間がうちの会社に内定が決まったので、入社前にいろいろ聞いてみたいことがある、というので一緒に飲みに行きました。

会社の話といっても部門も多いし社員も多いので一概には言えないことろがあるのですが、いろいろと雑談も交えながら会社や仕事、そしてSEという職種について自分なりに話ました。

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