悪夢のエレベーター

「突然、エレベーターが止まったんです」 メガネの男が、まるで他人事のように言った。ある日最悪の状況で、最悪の人たちと一緒にエレベーターに閉じ込められたら? まだまだ悪夢は終わらない! 本とブログのパラレル小説。

作者が脚本家ということもあって、演劇的な会話主体で軽めの文章。そのため、あっという間に読めますが、密度は中々。閉じ込められたエレベーターという密閉空間で、人間のダークな部分が渦巻く描写はかなりの迫力。
こういう精神的に追い詰められる展開はドキドキしますねー。
映像化、舞台化もされてるみたいです。
思わぬどんでん返し展開もあり、楽しめました。
惜しいのは、語り手の一人称が統一されてない部分が見受けられたこと。なんか最近ありがちなケータイ小説的な軽い感じが増してしまい、物語の重みが薄れてしまったような気がして残念でした。
ちまみに本編終了後の展開はブログにて連載されています。
くれぐれも本書読む前にブログを読まないように。
本とブログのパラレル小説『悪夢のエレベーター』 – Qblog(Qブログ)