クローズZERO
2009-04-07
高橋ヒロシの大人気コミック『クローズ』をベースにしながら、原作とは異なるキャラクターやストーリー展開を見せた不良少年たちの物語。ワルガキたちが集まる鈴蘭男子高等学校では、多数の派閥がこの学校のトップになろうと抗争を繰り返していた。現在の最大勢力は3年生の芹沢多摩雄が率いる“芹沢軍団”だ。そんな中、不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で狙う男・滝谷源治が転入してきて……。
原作の主人公、坊屋春道が転校する1年前の完全オリジナルストーリー。
原作のコミカルかつバイオレンスな雰囲気を踏襲つつも、オリジナルストーリーにすることで、原作ファンでも細かい設定とか気にしないで鑑賞することができます。坂東ヒデトやリンダマンなど原作のキャラクターも出ていますが、扱いは小さいので、原作読んでない人でもヤンキー漫画/映画好きなら楽しめる一本。
坊屋春道を連想させる主人公のライバル、芹沢多摩雄や主人公のアドバイザーのヤクザ、片桐拳など良いキャラがそろっています。
唯一残念だったのは、最後の乱戦シーンが妙な映像効果使ってて逆に安っぽくなってしまっていたこと。それまでかなり熱い気持ちで観ていたのですが、ちょっと醒めてしまいました。
ただ、それを差し引いても出来の良い映画でした。黒木メイサのライブシーンが挿入されたりするのもなんか安っぽい演出なのですが、それはそれでB級映画っぽい感じが高まっててアリかなと(笑)。