夜にはずっと深い夜を
2009-09-28
夜にはずっと深い夜を / 鳥居みゆき 1,365円 |
過剰な愛情、コンプレックス、悲しみ、欲望…を抱えた女たち。壊れゆく女たちの孤独が日常をねじれた世界へと変えていく―。女たちの狂気の叫びが闇に響く、美しくも恐ろしい物語。カルト女芸人、鳥居みゆき戦慄の書き下ろし小説。
「お笑い芸人」という言葉で片付けてしまうにはあまりに異質すぎる存在である、鳥居みゆきによる短編小説集。
この本を読んでいると、小説でありながらどこか詩的な文章で綴られる様々な狂気の犠牲になった登場人物たちの物語がそれぞれにリンクしながら、一つの大きなうねりを生み出しているような感覚にとらわれます。
鳥居みゆきが好きな人、気になる人だけではなく、大槻ケンヂの小説の狂気の部分が好きな人にはバッチリハマるかもしれません。