GUNS N’ ROSES [ Chinese Democracy World Tour ] 2009/12/19@東京ドーム

2009年最後のビッグイベント、自分が世界で一番敬愛するバンド、GUNS N’ ROSES(以下GN’R)の来日公演!
もう数週間前からウズウズしてました。前日にいたっては緊張して眠れずw
そして当日、16:00開場、18:00開演とのことなので17:00くらいに到着。
到着&入場早々、まずは東京ドーム通路に設置されたグッズ売り場でTシャツ&タオルを購入。
戦利品@GNR
白のタオルは売り切れてましたが、思ったよりグッズ売り場が空いていたのでじっくり選ぶことができました。
さてまだ時間あるけどどうしようか、と思ったらなんと会社の人(別部門のGNRファン)に遭遇!
こちらは一人でしたが、先方は同じくGNR好きのご友人と一緒だったので、しばしGNR談義。
そうこうしているうちに客電が付いたままオープニングアクトのMUCCが17:20頃開始。ちょっと覗いてみると、アリーナ席もガラガラ。
一応観てみようかと思ったけど、会社の人の友人が
「アタシは前回に一生分のMUCC観た」
と言ってて、確かに自分も前回の来日公演でそんな気持ちになったなー、じゃぁいいか、ということでそのまま立ち話継続。
そして定刻の18:00が迫ってきたところで客席に移動。
この前の大阪ドームでの公演では開始が21時過ぎだった、という情報もあったのでまだ出てこないだろう、と思っていたら
「本日の公演は定刻での開始を予定しています」
とスタッフがアナウンスしながら回ってました。
本当かなー、と思いつつも着席。
しかし案の定、10分待っても、30分待っても現れず・・・。
しかし18:40頃、客席が暗転!
そしてドラムの上にギターを構えたシルエット。
そのシルエットがかき鳴らすのは新作「Chinese Democracy」の1曲目、タイトルソングの”Chinese Democracy”のイントロ!
キター!!!


パイロの爆発とともにステージの照明がつき、そのセンターで歌っているのは紛れもないアクセル・ローズ!かつての細身の美少年ではなく、中年マッチョとなったアクセルですが、その声や立ち振る舞いは間違いなくアクセル!!その事実だけで身震いしてしまいます。
今回のツアータイトルが「Chinese Democracy Tour」ということもあり、この日の一曲目にこの曲を持ってくるのは大いに意味があり、またオープニングとしても最高に盛り上がる曲の一つかと。そして「これが今のGN’Rだ!」というメッセージもそこにはあるのかと。
ステージ後方に大きなディプレイが1枚、そしてステージの左右に1枚ずつの計3枚の画面があったのですが、”Chinese Democracy”の歌詞が中国語で映し出されてました。今回の公演では、特に「Chinese Democracy」アルバムからの曲についてはこのディスプレイを使ったイメージ投影というか、簡易PVのような演出が頻繁にされていました。
「Chinese Democracy」は過去のGN’Rが好きなファンにとっては賛否両論なアルバムとのことですが、自分としては「GN’Rという名義でのアクセル・ローズ要素が濃縮された1枚」と捉えていて、これはこれで現在のGN’Rとしてヘヴィローテーションで聴きまくってました。
今回はS席(アリーナ席)を確保できたのですが、席がアリーナ後方だったので、メンバーが肉眼で確認できるけど、残念ながらメンバーの表情はちょっと確認できない位置。ドームは椅子があるので良いですが、こういう面では前回の幕張メッセの方が良かったです。
しかし東京ドームは音が悪い!
高音域はボーカルと三本のギター、キーボードがダンゴになっており、中低音域は全然出ていない状態で、曲を知っていないとつらい状態。最初の数曲は結構酷い状態でした。
しかしそんな音響でもGN’R、というかアクセルの存在感は流石。初っ端から大盛り上がりの中、”Welcome To The Jungle”、”It’s So Easy”と1st「Appetite For Destruction」から続けて2曲。しかし正直言って昔ほど高音シャウトのキレがいまいちないのが残念なところ。しかしあの独特の声はアクセル以外の何者でもなく、「声がいまいちだなー」と思う反面「アクセルだ!本物だ!また観れた!」と興奮する自分が面倒でした(笑)。
そしてアクセルが動く動く!
ステージ狭しと右から左まで走り回りながら歌ってるので、1曲目が終わった時点で既に汗びっしょりで、体中から汗が滴ってました。そのせいか、2~3曲に1回ペースで衣装換えしてました。
ドラムの音がようやく出てきたところで、またまた1stから”Mr. Brownstone”。この曲ではドラムが前に出ないと魅力半減なので、ようやくドラムが聴こえるようになってきたので一安心。
ちなみに今回のバンドのメンバーはアクセル・ローズ(Vo)の他は前回と同じくリチャード・フォータス(G)、 ロン・サール(G)、トミー・スティンソン(B)、ディジー・リード(Key)、クリス・ピットマン(Key)、フランク・フェラー(Dr)、そしてNine Inch Nails復帰のためバンドを離脱したロビン・フィンクの後釜にはいったDJアシュバ(G)。
このDJアシュバがなかなか良くて、特にオリジナルのスラッシュのギターの再現度がピカイチでした。フレーズの要所要所でのタメやビブラートもスラッシュそっくり。もともとどういうタイプのギタリストなのかは分かりませんが、現状のGN’Rのギタリストとしては良い仕事してたのではないでしょうか。
その後はしばらく「Chinese Democracy」からの曲を続けて演奏。重厚なアレンジの多い今回のアルバムではツインキーボード、トリプルギターという構成はライブで音源を再現するには必要なのかもしれませんが、東京ドームの音響ではキーボードとギターがダンゴになってしまい、細かいフレーズを楽しめなかったのが残念でした。
あと今回の公演で特徴的だったのが、随所にセッションというかJamコーナーが挿入されていたこと。誰かがなんとなく弾き始め、それに他の楽器隊が乗って、アクセルが歌う、で途中でやめるというパターン(笑)。今まではあまりこういうことをしないバンドだったので新鮮でした。音楽を通じてリラックスしたコミュニケーションをしているという今のバンドの良好な関係の表れなのかな、と好意的に受け取ることにします。
そしてもうひとつ印象的だったのが、各メンバーのソロコーナー。今までは一人で何かやる、ということが多かったと思うのですが、今回はバンドで何かの曲を演奏して、その主旋律をいろいろなアレンジを加えながらそのソロの主役が演奏する、という形でした。これも今のバンドになってからリハーサルの時間が増えたおかげでこういうことを準備する余裕ができたおかげかと思いました。
「Chinese Democracy」からの曲がいくら佳曲揃いとはいえ、やはり長年のファンとしてテンションあがるのは昔の曲。新曲の合間に演奏される”Live And Let Die”、”You Could Be Mine”、”Rocket Queen”、”My Michelle”という名曲群には大盛り上がりでした。
DJアシュバのスラッシュインスパイアたっぷりのソロの後に弾き始めた”Sweet Child O’ mine”のイントロでは鳥肌立ちました。もうなんていうかイントロだけで鳥肌立ててくれるような曲を沢山持っているのもこのバンドがモンスター・バンドたる所以なのかと。
この日の見所の一つとしては”November Rain”の後に演奏した”Whole Lotta Rosie”!現在は廃盤となっていて、Amazonのマーケットプレイスでは¥25,000もの値段がついている「Live from the Jungle」にしか収録されていないAC/DCのカバー。まさか生で聴けるとは!!イントロで何の曲か分かったのですが、アクセルが歌いだすまで信じられませんでした。
立派なひげを蓄え、前回の来日時よりもいかつい風貌になったドラマー、フランクのソロでは「ズン ズン タン、ズン ズン タン」というドラムに合わせて”We will Rock You”という、いまいちドラムソロっぽくない演出。というかこのドラマー、あまり手数が多くないのでいまいち見せ場がないのが惜しいところ。
個人的に楽しみにしていたBUMBLEFOOTことロン・サールのソロでは”Pink Panther”を披露。ロンはフレットレスとのダブルネックを持っていることが多く、そのダブルネックを持ってステージ上を動き回ってるので正直「重そうだなー」と思ってしまいました。
ロンのソロに続いて、軽くディストーションのかかったギターで一人”Don’t Cry”。ギターパートとボーカルパートを一人で演奏するアレンジはかっこよかったです。2番からアクセルと他の楽器隊が加わり、前回の来日と同様のバージョンでの演奏。mixiコミュなどではこの曲はアルバム・バージョンで聴きたかった、という意見が多かったですが、自分もそれには同意。まぁ他に名曲てんこ盛りなので、そこまで拘りはしませんが。
そしてこのあと”Nightrain”でメンバーが一旦引っ込みますが、最後に”Paradise City”をやらなければGN’Rのライブは終わりません。当然の如く「Guns!And!Roses!」というGN’Rコール。
アンコール1曲目は”Madagascar”。というか「Chinese Democracy」からの曲は全部やってるんではないでしょうか。
続けて”There Was a Time”をやった後は、ベーシスト、トミーのソロコーナー。なんとThe Whoの”My Generation”をトミーがリードボーカルで演奏!ベースソロですらない!しかもしょっちゅう衣装替えしているアクセルとは対照的に、Tシャツ&ジーンズで汗だくのトミーはなんだかインディーズのバンドマンのようで、東京ドームでこういうことするのってなんだか自由だなー、と妙に感心。
“Better”のあとセッションをはさんでアクセルの口笛から始まる名バラード”Patience”。そしてこの日2曲目のレアなカバー曲”Nice Boys”!イントロのドラムで「Use Your Illusion II」収録の”Shotgun Blues”かと思ったのですが(それはそれでライブで聴けるのはレア)、「GN’R Lies」収録の音源では荒削りな演奏だった”Nice Boys”が現在のこのメンバーで聴けるのも嬉しかったです。
そして最後の最後は超名曲中の名曲にして、GN’Rのライブでこれを聴かなければ終われないとうう曲、”Paradise City”!客席には紙吹雪が降り注ぎ、メンバーも客席もこれが最後とおおはしゃぎ。ちなみにこの紙吹雪は1枚ゲットしてこの日のチケット半券と一緒に手帳に貼りました(ミーハーw)。
1曲目から実に約3時間半!音響の問題はありましたが、終わってみれば最高のショーを見せてくれました。最後アクセルが何度も「Thank you!」と言っていたのも印象的。精神的にもバンドとしても今のGN’Rの状態は彼にとってベストなのかもしれません。そんな状態でのライブを観られたのはGN’Rファンとしてはとても幸せなことでした。
できることなら、数年以内にまた是非来日してくれることを願います。ありがとうGUNS N’ ROSES!!
<Setlist>

  1. Chinese Democracy
  2. Welcome To The Jungle
  3. It’s So Easy
  4. Mr. Brownstone
  5. Catcher in the Rye
  6. Sorry
    *Band Jam ( I Want You Back / JACKSON 5)

  7. If The World
  8. Richard Fortus Solo
  9. Live And Let Die (WINGS)
  10. Dizzy Reed Piano Solo (Ziggy Stardust/ David Bowie)
  11. Street of Dreams
  12. You Could Be Mine
  13. Rocket Queen
  14. My Michelle
    *DJ Ashba solo

  15. Sweet Child O’ mine
  16. Shackler’s Revenge
  17. I.R.S
    *Axl Piano Solo

  18. November Rain
  19. Whole Lotta Rosie (AC/DC)
  20. Knockin’ On Heaven’s Door
  21. Scraped
  22. Prostitute
    *Band Jam (Simpsons Theme)

  23. This I Love
    *Frank Ferrer Drum Solo (We will Rock You/QUEEN)

  24. Out Ta Get Me
    *Ron Thal Guitar Solo (Pink Panther)

  25. Don’t Cry
  26. Nightrain
  27. Madagascar
  28. There Was a Time
  29. My Generation (Tommy Stinson vocals /THE WHO )
  30. Better
  31. Rhinestone Cowboy (Glen Campbell)
  32. Patience
  33. Nice Boys (ROSE TATTOO)
  34. Paradise City

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