友だちを殺してまで。 / 神聖かまってちゃん

友だちを殺してまで。
神聖かまってちゃん
バウンディ (2010-03-10)

■神聖かまってちゃん
普段自分の好きなバンド以外へのアンテナはあまり張っておらず、新しいバンドが話題になりはじめると、そのブームのピークのちょっと後くらいでようやくそのバンドに気づく、というのが自分のパターンなのですが、このバンドもそんな感じで気がついたひとつ。
Twitterで自分がフォローしている人たちが「神聖かまってちゃん」というバンドについて言及することが多いのに気がつき、YouTubeでチェックしたPV”23才の夏休み”を観て衝撃を受けたのが出会い。
その後この音源を購入、”23才の夏休み”と”ロックンロールは鳴り止まないっ”をほぼ毎日ヘヴィローテーションして、そのなんともいえない危ういサウンドにハマっていました。
このバンドを語るにあたって、2010年のパンクだとか、非リア充の逆襲だとか、いろいろ言われてますが、過去に伝説になったバンドはみなこのような危うさを持っていたのではないかと。
そしてその危うさと、そのバンドを取り巻く状況の変化にリアルタイムに触れられることで、今はとても貴重な体験をしているのだと思います。
ロックとは、パンクとは、などという議論をするには格好の材料となりそうな神聖かまってちゃんですが、今はこの今しか味わえないかもしれない、このバンドの魅力のひとつである、バンドとして未完成だからこそ発せられる独特の危うさと、その楽曲にこめられた底知れない鬱屈したエネルギーに触れられることを楽しみたいと思います。
メジャーデビューが決まったらしいですが、今後それがどのように影響するのかも気になるところ。