TOKYO FIST FINAL @渋谷CYCLONE


遂にこの日がやってきました。自分にとって「青春」とは何か、と問われたら真っ先に「NEVERFEAR」と答えるであろうバンドのラストライブ。
解散の報を聞いてから1日考え、脱退した身とはいえ、これは自分が解散ライブを組むしかないと考え、勇み足にならないことを祈りつつ渋谷サイクロンやいろんなバンドに相談し、NEVERFEAR出演以外の詳細を決めたところでNEVERFEARメンバーに話を振り、実現と相成りました。
当日はNEVERFEARが最高の状況でライブをするために、No Return出演後は裏方に徹する・・・という予定だったのですが、「O.K.Z.がギター弾くことになりました」との連絡が。なりました、って決定か(笑)!さらにかつてのメンバーのYUKIOも入れて昔の曲もやろう!なんて話しに。最後ならではのこの計画、スタジオも超楽しかったです。
で、前日は緊張&興奮であまり眠れずに当日を迎えました。


リハで久しぶりに会うBOMB FACTORYや空手コンドルと顔あわせるだけでテンション上がります。いやー、これぞTOKYO FIST、っていう空気。同窓会のようでありながらも、会った瞬間にいろいろな話に華が咲きます。この仲間達がいたから、自分もNEVERFEARも10年以上もこのシーンで活動を続けることができたのだと思い、改めて感謝。
そしてこの日のDJはかつてNEVERFEARでスタッフをしてたOBAQ。当時は女子高校生スタッフとして物販の売り上げに貢献をしてくれてました(笑)。今までTOKYO FISTでDJを入れたことはなかったのですが、この日はどうしても彼女にDJをしてもらいたかったのです。選曲は全て彼女のセンスにおまかせしたのですが、勿論これが大正解で最高のDJでした。

No Return
最初はNo Return。通算5回目のライブ。いやー、リハのときはFISTのレギュラーメンバーがガン見してるので凄く緊張したし、本番は本番で既に100人近く入場してくれた馴染みの顔がみんな「どんなバンドだろう?」と様子見でガン見してるので凄くやりにくかったです(笑)。
今日出演してる他のバンドに比べればまだまだ未完成なバンドだし、課題も山積みなんですがこの日は自分としては長年演奏してきたサイクロンのステージということで緊張しながらもいい感じで演奏できました。
しかし”Answer”の途中でギターのストラップが外れるというトラブルが!内心焦りつつも、冷静な振りして対処。といっても焦ってるのバレバレっぽかったですが。いやー、NEVERFEARの時でこれが発生しなくてよかったです。
“Last Kiss”はこの日初めて歌詞ができた、という新曲。なんかNo Returnの今後の方向性が見えた曲かと。ちなみにギターソロ前のミドルテンポの部分では「L!O!V!E!」とデス声で叫んでます(笑)。次のライブでは注意して聴いてみてください。
あと最後に間違えて「次はソロホーマー」って言っちゃいました。ごめんなさい!!
<No Return セットリスト>
1. 由来
2. Last Kiss(新曲)
3. Answer
4. 青い空
5. Desire
6. 君よ
熊猫xiongmao
東京ヤング時代からの付き合いのえがわと、その東京ヤングの客だったゆかり(当時女子高校生!)共にNEVERFEARとは超長い付き合い。ベースが上手になったのは今日始めてのセッティング?ずっとライブハウスに通ってると、ベースは左から、ギターは右から、っていう聞こえ方に馴れているので、なんか新鮮でした。
そしてこの日はなんとVACD「TOKYO FIST」収録の”Happy End”をカバー。実は前もってえがわに当日のNEVERFEARのセットリストとかぶらないかどうか、という相談を受けてました。しかしカバーというか、ほぼ完コピのクオリティ。ゆかりがYUKINGパート、みうみがO.K.Z.パートという感じで分担してたのですが、みうみのデス声が最高!惚れました(笑)。ショウがハイハットの細かいところまでコピーしてたのにYUKIOもびっくりしてました。あ、細かいこというならギターはフェイザーとワーミーがあったら完璧でしたが(笑)。最後の盛り上がりっぷりも最高。後で聞いた話だと、熊猫見た後にYUKINGが「いやー、俺天才だわ」って言ってたらしいです(笑)。
ソロホーマー
ソロホーマーもオープニングでNukeのカバー(?)やったらしいですが、なんか自分は受付で他の対応してて見逃しました!超残念!
しかしその後もそろほまつ独自のキモいテンションと不思議なテンションでソロホーマー独自のステキモいステージを見せてくれました。野次の多さはみんなのまっちゃんへの愛の大きさだと思います(笑)。あ、今何気なく書いたけど「ステキモい」っていい言葉じゃないでしょうか。今後のソロホーマーのキャッチコピーに使ってもいいですよ。
恒例の”看板娘”で配るお菓子に貼ってあるステッカーもちゃんと本日仕様。いつも思うけどマメだなー、と感心します。あと配るのを良く見てたら、手を出している人か出しそうな人にしか配ってないっぽかったにも感心。あの一瞬で凄い判断力!まっちゃんのポテンシャル、計り知れません。
空手コンドル
4年ぶりの空手コンドル復活!しかしオリジナルメンバーはTo-KaとAKIだけで、あとはBootyのメンバー。Joker着たトオルくんがあり得な過ぎて笑えました。ともあれ、ちょうどこの企画と空手が再結成しようか、という時期がバッチリ合った、奇跡のようなタイミングに感謝。
リハでAKIのディストーション&ワーミーフレーズとTo-Kaのシャウト気味のラップを聴いただけでかなり上がりました。なんかもう空手コンドルは自分の中で「懐メロ」化しつつあったのですが、全然現役の時のパワーが衰えてません。そしてトオルくんがあんなにぶっとい音出してるのもかなりレア。こりゃ本番は大盛り上がり、と思ったら自分はNo Returnの疲れか、寝不足か分かりませんが、ちょっと腰に怪しい気配が。ここで無理したらキケンなので、ステージ袖で大人しく観戦。客席はみんな汗だくで大盛り上がり!4年ぶりに聴く曲でもちゃんとみんなキメはキメるし、”社歌”でジャンプするところとか見てて鳥肌立ちました。最後は勿論”満月の夜”!最高でした。
BOMB FACTORY
TOKYO FISTの兄貴分的存在であり、今日はなんとしても出演してほしかったBOMB FACTORY。最初にこの企画の相談をしたときはまだスケジュールが確定してなかったのですが、この日のためにこのライブの予定を優先してくれたようです。超感謝!
しかしSEが鳴ってメンバーがステージに向かうときに、JUN-YAさんが「さぁ行くか」っていってそろほまつのショルダーキーボードを担いだのには大ウケ。面白すぎました。
肝心のライブはというと、NEVERFEARと一緒にVACD「TOKYO FIST」を作ったりしてた時期にメインで演奏してた”How Do You Feel?”や”Speeder”など凄く懐かしいナンバーをセットリストに組み込んでくれました。この日来てるお客さんは昔からTOKYO FISTに来てくれてた人が多いので、これだけでかなりのヒートアップ!
2006/7/19発売予定のマキシのタイトルチューン”SLICKDRIVE”も披露してくれました。
というかBOMB FACTORYが遂にメジャー進出!同じステージに立った仲間でメジャーに行った仲間は多いですが、BOMB FACTORYが行くとなると嬉しさは格別。超応援してます!
BOMB FACTORY GO THIS WAY FAT BOOST ANOTHER DAY,ANOTHER LIFE
NEVERFEAR
そしてNEVERFEAR!後期NEVERFEARでのステージ衣装はスーツ姿、ということで自分もこの日はあのスーツでフル装備だったのですが、ステージ上はかなりの暑さらしく、楽屋に戻ってきたBOMB FACTORYメンバーがみんな汗だくで崩れ落ちていたので少し不安に。さらにBOMBメンバーに「スーツは絶対無理だ」と口々に指摘され。うーん、でも一応これが自分のNEVERFEARとしての正装だしなー、ということでとりあえずはこのまま演奏することに。
そして始まった一曲目”Get Up”。もうスーツの中が変な熱持ってます(笑)。しかし久々のNEVERFEARとしてのステージ、楽しい!けど暑い!汗で指が滑る!といろいろ最初は気になってしまい、曲構成間違えかけたり。いかんいかん、と2曲目の”Fight for your right”で集中しなおし。楽しい!けどやっぱり暑い(笑)!あまりに暑くて3曲目くらいで頭痛と吐き気が。こんなの初めて(笑)。しかし最初の5曲はTAZZY最後のステージ、ヘタなことするわけには行かない、というわけで気合で乗り切ることに。”Pop life”、”Hustler”と続き、”Inazuma Rock”まで突っ走りました。
そしてここでドラム交代!2001年に脱退したYUKIOを迎え、「ウフル」以前の曲を中心に演奏するという第二部へ。自分はガマンの限界で、YUKIOがセッティングしている間に一旦楽屋に戻ってスーツ脱いでTシャツに着替えさせてもらいました。
“違和感”、”自画像”と来てから”Bullets”、”Eat 50 eggs”と90年代のNEVERFEARナンバーへ。この辺りの曲は2000年くらいからライブでは全然やってないと思うので、実に6年ぶりに演奏されたことに。続く”Zero Respect”はもっと前からやってないので、多分7~8年ぶり。しかし昔から見てくれている人は分かってくれて、サビの前のキメで一緒にジャンプしてくれる人も見受けられたのが凄く嬉しかったです。続く”Madness”も久しぶりナンバー。
というか昔の曲やるの無茶苦茶楽しかったです。バカみたいにライブばっかりやって、オールナイトスタジオ入って、帰ってちょっと寝てから友達のライブ観に行って、ツアー行って、と完全バンド中心の生活をしていたあの頃の気持ちがいやでも甦ってきます。
そして”Nuke”で客席はモッシュの渦!もうグチャグチャになってました(笑)。
本編最後の”ウフル”の「のばした手は~」のアカペラ部分ではもの凄い大合唱が。今までで一番大きかったのでは。これで泣いた人もいた模様。自分もステージで冷静な顔してましたが、内心はかなりグっときて鳥肌立ってました。
本編終わってから一旦楽屋に戻ると、メンバー4人とも崩れ落ち(笑)。水飲んで呼吸を整えるのに精一杯。アンコールの声に応え、BOMB兄貴達の声援を背中に受けながらステージに戻るのがなんか罰ゲームみたいな気分でした(笑)。
そして”Stop”!この曲は初めて聴く人でもとりあえず「Oi」って言っておけばなんか盛り上がる、という理由で初期NEVERFEARのメインナンバーでした(笑)。この曲や”Zero Respect”について、昔から観てたお客さんからは打ち上げで「ギターソロ変えてたねー」と細かい指摘が。実は今回のライブに当たって今までの音源を聴きなおし、当時の自分のギターの気に入らないところは少しずつ今の好みに変えたりしてました。”Step Up”では後先考えずに全力でいろんなものを込めて演奏しました。そのおかげで”Step Up”の後、再度楽屋に戻ったときにはさらに酷い状態に(笑)。
最後の最後はTomoをゲストコーラスに迎えての”DA”。つーか途中でTomoマイク置いてダイブしてるし(笑)!もう何も考えずに全部出し切りました。
終わったあとは暫く動けませんでしたが、最後の力を振り絞ってお客さん達に挨拶に。
みんな汗だくだったけれど、超笑顔でフロアから出てきているのを見て、今日この日を企画して本当に良かったと思いました。
<NEVERFEAR セットリスト>
1. Get Up
2. Fight for your right
3. Pop life
4. Hustler
5. Inazuma Rock
–ドラムYUKIOに交代
6. 違和感
7 .自画像
8 .Bullets
9 .Eat 50 eggs
10. Zero Respect
11. Madness
12. Nuke
13. ウフル
–encore1
14. STOP
15. Step up
–encore2
16. DA

終わったあと、みんな汗だくなのでサイクロンTシャツが結構売れてました。オレンジ色のTシャツがワラワラと(笑)。
そして打ち上げ!30名くらいかなー、と思ってたら最終的には50名近くなりました。もうなんかマジで同窓会でした。面白かったー!
久々に朝まで連続アルコール注入で終わったときにはフラフラでした。
あとデブ3人が面白かった。場所とり過ぎ&食い過ぎ。
ともあれ、NEVERFEARとしてのパーマネントな活動としてはこれで終了とのこと。
MCでも言いましたが、自分のNEVERFEAR在籍時を含め、これまでNEVERFEARに関わってくれた全ての人に感謝。
そして最後にNEVERFEARとしてステージに立つ機会をくれたYUKINGに感謝。
またどこかで!