「へんな会社」のつくり方

4798110523「へんな会社」のつくり方
近藤 淳也
翔泳社 2006-02-13

by G-Tools

会議は立ったまま・毎日が席替え・サービス開発のために合宿ミーティングをポッドキャスト・ユーザーの要求を株式市場化50%の完成度でサービスリリース・社員はみんな自転車通勤。CNETブログの人気連載が待望の書籍化。
(Amazonより)

ユニークなサービスを次々と提供しているはてな社長のWeb連載、近藤淳也の新ネットコミュニティ論(CNET)の書籍化。


自分がはてなから提供されているサービスを初めて知ったのは「はてなアンテナ」でした。複数のサイト、しかも日次更新と不定期更新のサイトを取り混ぜて閲覧するのに、こんなに便利なサービスはない!と感嘆した覚えがあります。
そして、単体のブログサービスではなく、キーワードという繋がりで相互の日記を繋ぐことに成功した「はてなダイアリー」、ポイント制の質問システム「人力検索はてな」などを使ってみて、シンプルだけどよく考えられた作りに再度感嘆しました。
最近ではソーシャルブックマークとして「はてなブックマーク」、オンラインRSSリーダーとして「はてなRSS」と昨今のWeb事情に求められるサービスを次々と作成しているので、さぞかしプロフェッショナルな集団なんだろうと思ったら、「サービスの完成度が50%の状態でリリースする」という内容が。
Webサービスであるという特性を活かし、50%の状態からユーザーの意見を取り入れながら100%にしていく、という発想はWebサービスならではの手法。パッケージ開発などでは想いも寄らない発想かと。感心しました。
社長としてユニークなだけではなく、常識にとらわれずに物事の本質を追求する、ということの大切さが分かる一冊。