リンダリンダラバーソール

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大槻 ケンヂ
新潮社 2006-08

by G-Tools

僕らのバンドが、メジャーデビューすることになった!その頃、日本はバンドブームに沸いていた。無名だった若者が、次々とスターになった。ライブ会場は熱狂に満ちた。でも、ブームはいつか終わるものだ。大人たちは、潮が引くように去ってゆく。誰もが時の流れと無縁ではいられないんだ。僕と愛すべきロック野郎たちの、熱くて馬鹿馬鹿しくて切なかった青春を、いま再生する。
(Amazonより)

筋肉少女帯最盛期を通じて、大槻ケンヂ(以下オーケン)の視点で描かれた彼の青春。当時はテレビや雑誌でしか知り得なかった世界の裏側で、彼が何を思い、何を考えていたのか、筋少ファンならずとも当時のバンドブームを知っている者にとっては興味深い一冊。


当時のナゴムレコード所属バンドの話や、筋少と同時期にデビューしたJUN SKY WALKER(S)、X JAPAN、ブルーハーツなどに関するエピソードというか大槻ケンヂの彼らに対する嫉妬のようなものがリアルに語られてます。長年バンド活動をしながら周りのバンドが売れたり売れなくなったり解散したりというのを見てきた自分にとっては、なんだか共感できる部分もあったり。
バンドブームやレコード会社、マスコミの怖さも十分語られており、これからミュージシャンになりたい、なんて方にもためになりそうなエピソードが。
そしてオーケンの恋人として登場するコマコという女性。このコマコについてのエピソードはオーケンの他の著作に出てくる女性のタイプとかぶることや、エピソードが時々フィクションっぽいこともあることからフィクションっぽい感じが。しかし真偽の程はともあれ、コマコとの「青春」も甘酸っぱい思い出に溢れています。
バンドとコマコ、二つの青春の間でもがくオーケンの姿が可笑しくもあり、哀れでもあり、しかし「これが俺の青春」と言い切ってしまえる誇りがそこに感じられ、読み終えた後なんか胸がいっぱいになりました。
ゴールデン☆ベスト 筋肉少女帯~ユニバーサル・セレクション~
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筋肉少女帯 ナゴムコレクション
筋肉少女帯 ナゴムコレクション