サラリーマン残酷物語

サラリーマン残酷物語―起業か、転職か、居残るか
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職場環境は日々悪化し、サラリーマンはうつ病、過労死等の危機に曝されている。どう対抗すればいいのか。転職5回、数々の修羅場を経験した著者が、実例に基づいて生き残りの方法を伝授。

自分が一会社員として企業の中で働く際に、建前として決して崩してはいけないと思っているのが「労使(会社と従業員)は対等であるべし」ということ。
もちろん建前だけで全てが回るような会社は実際には少ないので、そこは多少臨機応変かつ柔軟に対応するのですが、この建前が明らかに通用しないような会社にいても誰も幸せにならないと思います。会社から求められた結果を出している以上は、労働契約および労働基準法の範囲内で自分の権利を行使できるというのは当然のことであり、これができない会社はいわゆるブラック企業になるのかと。
とは言っても、前職の会社も2chの某スレではブラック企業扱いされてました(笑)。自分はそうは思わなかったので7年半も勤務していたのですが。
自分は前の会社で、入社当初から「転職したとしても、他の会社でも通用するようなスキルを身につける」ということを意識していました。つまり転職を「逃げ道」ではなく、「選択肢の一つ」として、自分のキャリアプランの中に組み込んでおくことで、柔軟なキャリア形成ができるようになった、ということです。
あと前の会社で先輩から言われた言葉で、「会社をとことん利用しろ」というのも常に念頭においてました。これは横領するとかそういう意味じゃなく(笑)、会社の用意した研修制度などをフル活用して自分を磨くことで会社にとって有用な人材となるとともに、いざとなったときに自分のキャリアを自分で切り開けるだけの人材になるべし、ということでした。
実際は業務そっちのけで研修三昧、ってわけにはいかないのですが、そういうことを常に意識することで毎日与えられた業務を作業のようにこなすよりは、成長することができたし、自分の「武器」が増えたかなと思っています。
この本に出てくるような悲惨な状況で、そのようにして身に着けた「武器」がどれだけ通用するのか実際には経験してないのでわかりませんが、武器があるとないとでは全然違うのかと。
結局「その会社でしか働けない」という人材になってしまうような状況が一番残酷なのだろうな、と思いました。