なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?

なぜ、ぼくのパソコンは壊れたのか?
マイナク・ダル
日本経済新聞出版社

仕事熱心なセールス・マネジャーのマユク。ある日、パソコンがウイルスに感染した。
だがそのウイルスは、大事なファイルを壊すわけでも、機密情報を漏らすわけでもない。真っ白な画面に一文のメッセージを映し出すだけ。

その日から、彼の人生が一変する。
ことあるごとに仕事の邪魔をするウイルスに苛立っていたマユクだが、次第にウイルスからのメッセージを頼りにしていることに気づく。
そして、忘れかけていた大切なものを取り戻していくのだった――。

残業や休日出勤に誇りを感じているような、全てのワーカホリックに読んで欲しい一冊。
原題は「The Cubicle Manifest」。本書内で出てくる「キューブ」ってのは英語では「Cubicle」とは欧米や外資系企業のオフィスによく見られる、デスクをパーティションで囲って個室っぽくしているスペースのこと。

朝から晩までキューブの中で仕事して、ランチもキューブの中。
夜も遅くまで仕事するので、夕飯も家族と一緒にとることは殆どなし。
仕事が再優先のため、家庭の行事や雑事、そして健康診断も後回し。
最近のデジタルデバイスやBYODソリューションの発達・普及による職場メールへのスマホからのアクセスにより、四六時中メールチェック。
そんな人実際に多いのではないでしょうか。
自分も在宅勤務や、残業を最小限に留めるなどして家族を優先しようとしていたつもりですが、それでもやはりどこかで仕事を優先してしまうようなことも多いため、これを機に自分の働き方を省みていきたいと思います。
仕事に対する価値観は人それぞれだと思いますが、人生において大切なものの優先度を間違えないようにしようと思わせられる一冊。


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これもある意味同じ原則ですね。