最後にして最初のアイドル

今年も電子書籍も普通の本も色々読みましたが、年末になって超ぶっ飛んだ本を読んだので、久々に書籍レビュー。

最後にして最初のアイドル
早川書房 (2016-11-22)

“バイバイ、地球――ここでアイドル活動できて楽しかったよ。”
第4回ハヤカワSFコンテスト《特別賞》受賞作

時はアイドル戦国時代。生後6か月でアイドルオタクになった古月みかは、高校のアイドル部で出会った新園眞織とともに宇宙一のアイドルになることを目指す。しかし非情な現実が彼女の望みを打ち砕くのだった。それから数年後、謎の巨大太陽フレアが発生。地球人類は滅亡の危機に陥る。地獄のような世界をサヴァイヴする彼女たちが目にした、〈アイドル〉の最終局面とは? 著者自らが「実存主義的ワイドスクリーン百合バロックプロレタリアートアイドルハードSF」と名付ける、最終選考会に嵐を巻き起こしたSFコンテスト史上最大の問題作。

ラノベかと思ったら、物凄いハードSF展開で仰天しました。
アイドルについて詳しいわけではないですが、「アイドル」の概念をここまで拡大解釈した小説は類を見ないのではないのでしょうか。
「SF好き」を自覚している人にはぜひ読んでほしい一冊。