アザーズ
アザーズ ニコール・キッドマン フィオヌラ・フラナガン クリストファー・エクルストン ポニーキャニオン 2002-11-20by G-Tools |
良質のホラー。トラウマになりそうな残酷且つグロテスクな描写は一切無く、心理的にじわじわと恐怖が迫ってくる感じの映画です。
ホラーが苦手な方にもお薦め。
映画全体を通じて、子供たちを愛しつつも、若干狂気を抱えた母親を演じるニコール・キッドマンの感情の起伏が大きな流れを作っているので、それに合わせて徐々にストーリーに引き込まれます。
子供たちや、だんだんと不気味さを増して行く使用人、何か自分たち以外の気配のする屋敷などの描写も絶妙。
終始落ち着きながらも不気味な色調で彩られる映像も良いです。
屋敷の謎が解けるラストは秀逸。
Amazonのレビューはネタバレがあるので、これから観ようという方は読まない方が良いかと。
以下、あらすじ部分のみ抜粋。
舞台は1945年の英国。海岸から遠く離れた霧の立ちこめる島で、グレース(ニコール・キッドマン)が叫び声を上げるところから始まる。彼女は口に出せない恐怖のせいで目が覚めたのだが、おそらくその恐怖は幼い我が子アン(アラキナ・マン)、ニコラス(ジェームズ・ベントレー)をあまりにも過保護に心配しているせいで生じたのだ。子どもたちは日光アレルギーがあるため、3人はかび臭い大邸宅でいつもカーテンとよろい戸を閉めて暮らしている。グレースの夫は戦死しているらしい。この不吉な設定と、何か恐ろしいことが起こりそうな予感は、うまくマッチしている。そしてその予感は、使用人を雇おうと思っているもののまだ募集してもいないグレースのもとへ、見知らぬ3人が使用人としてやってくるあたりからエスカレートしていく。家政婦のミセス・ミルズ(フィオヌラ・フラナガン)に率いられた謎めいたトリオは、長いこと忘れられていたアルバムの中で、昔の住人が死後もポーズを取っているように、グレース親子同様この屋敷の歴史と深く結びついていたのだ。