ドラゴンクエストIX 星空の守り人
■ドラゴンクエストIX 星空の守り人
ファミコン、スーパーファミコン、プレイステーション、プレイステーション2と時代に合わせてプラットフォームを変えて発売されてきたドラゴンクエストシリーズのナンバリングタイトル最新作が、ニンテンドーDSで発売!と発表されたときには、賛否両論でした。
しかし蓋を開けてみれば出荷本数350万本、電車の中でニンテンドーDS持っている人の画面を覗き込んでみれば8~9割がドラクエ9プレイ中、街中ですれちがい通信を行えば面白いようにすれちがえる、という流行っぷり。流石のモンスタータイトルです。
そんなドラクエ9、自分も勿論発売直後からプレイを始めました。システムの第一印象はドラクエ8+ドラゴンクエストモンスターズジョーカーの良いとこ取り、といった感じ。移動や戦闘もなかなかストレスなく楽しく進めることができます。
また、今回の目玉システムであるキャラクターのカスタマイズ&転職についてはよく出来ていますね。
ドラクエ3のように転職後に呪文を引き継げないのが玉に瑕ですが、「キャラクター育成」という面では今までのドラクエにはなかった楽しさがあります。また、装備がグラフィックにダイレクトに反映されるというのも良いです。冒険の途中では数値のみに拘り、酷い格好になることも(笑)。
そしてもう一つの特徴であるクエスト。単なるお遣い的なものや、運任せの困難なクエストもありますが、広大なゲームの世界の中を走り回って目的を達成するのはRPGの醍醐味の一つとも言えます。
DSというハードの特性を活かしたすれちがい通信も面白いです。特に宝の地図のやり取りは、あちこちで熱中する人が続出。レアな地図をゲットできたときの喜びはなかなかのもの。
ただAmazonはじめいろいろなレビューサイトで書かれている通り、ストーリーそのものは20時間前後でクリアできてしまう、最近のRPGとしては短い部類に入るものかと。ラスボスのインパクトもいまいち。
しかしクリア後のやりこみ要素はもの凄いボリュームが。追加クエストが1年間配信されるとのことなので、1年間たっぷり遊べます。
DSでドラクエ、ということで賛否両論でしたが、これはDSというハードの要素を活かした「21世紀のドラクエ」なのかと。過去のドラクエの形を踏襲しつつ、新しいシステムを楽しめるのであれば名作ゲームの一つとなると思います。