OZZFEST JAPAN 2013 2日目
OZZFEST JAPAN 2013 2日目です。
1日目のレポはこちら。
この日のトップバッターは、過去に自分のイベントにも出てもらったHead Phones President、ということで最初から参戦するつもりだったのですが、昨日はしゃぎ過ぎて身体が言う事を聞かず…とうことでHPPは断念してANTHEMから参加することに。
代わりに昨日も一緒に行動してたアツシに観てもらいました。
後で聞いたところによると、演奏も良くて盛り上がったらしいです。
Twitterでも沢山感想があがってました。
この日は、昨日ドリンクが後半飲めなったことを考慮し、小さなペットボトルを(以下自粛)。
大体注意事項で「水分補給を」と書いてあるのに、客席にはペットボトル持ち込み不可で全部紙orプラカップでのドリンク提供、って部分が納得出来なかったです。
というかそもそもこの規模のフェスで外部からの持ち込みをそんなに禁止する意図が分からないです。
まぁ表面上は規則を守りつつ、誰にも迷惑かけない形で楽しめば良いのかと。
この日はチケット交換が済んでいるので、そのまま会場に。
しかし前日は飲食物持ち込み不可と知らずにバッグに入れてたのにも関わらず、荷物チェックではスルーだったカロリーメイトが引っかかりました。
これもうまいこと(以下自粛)。
そんなこんなで入場!
【ANTHEM】
つい2月に弾き語りスタイルのさかもとえいぞうさんとNo Returnで対バンさせていただきましたが、OZZFESTではジャパメタの伝説的なバンドである本家ANTHEMでステージに。
売り切れだらけの物販をスルーしてドリンク(ハイボール)購入し、BLACK STAGEへ。
初めて観るANTHEMは最高でした。一曲目から音も演奏もボーカルも最高。
日本のメタルの最高峰の実力を見せつけてくれました。
前方に集ったANTHEMファンはもちろん、後方のお客さんにもうまくアピールするMC。
特に「こんな昼間からヘヴィメタルと戯れているあなた方は変態です!もちろん我々も変態です、というわけで映画『変態仮面』の挿入歌!」という流れで新曲”Blast”に繋がる良かったです。
この日初っ端からジャパメタ最高峰ともいえるバンドを堪能できて満足。
この直後に合流したアツシと、あと偶然出会った大学の後輩も口を揃えて「最高だった!」ということで一致しました。
<ANTHEM set list from セトリ!!!>
- Bound to Break
- Soul Motor
- Blast
- Go
- Immortal Bind
- Onslaught
【MUCC】
過去二回、2007年と2009年のGUNS N’ ROSESの来日公演の前座で観る機会があったのですが、どっちもGN’R待ちの脳だったので冷静に楽しめませんでした。
というわけで今回はまったり観戦。
…おや?思ったより良くない?
数々のアウェーステージを経験して強くなったのでしょうか。
というかMUCCファンがちゃんといるMUCCのライブを初めて観たので当然客席も盛り上がっていたし、楽曲も嫌いじゃない感じ。
GN’Rの前座で良い思い出がなかったので期待してなかった分、思わぬ収穫でした。
<MUCC set list from セトリ!!!>
- Mr. LIAR
- 塗り潰すなら臙脂
- G.G.
- フォーリングダウン
- MAD YACK
- リブラ
【AA=】
THE MAD CAPSULE MARKETSのTAKESHI UEDAのソロユニット。
Steel Panther待ちでPURPLE STAGE前方から観戦。
「個人的には3度目のオズフェスト出演となります。」とMCで言っていた通り、これまでに海外OZZFESTへの参加経験があるだけあって、海外受けしそうなサウンド。
個人的には結構MINISTRYに似ているリズムとかリフとかあって、かなり好み。
曲余り知りませんでしたが、がっつり楽しみました。
ただボーカルのスカした感じのパフォーマンスはちょっと苦手でした。
<AA= set list from セトリ!!!>
- 2010 DEGItoTALism
- I HATE HUMAN
- sTEP COde
- 新曲
- GREED…
- FREEDOM
- WORKING CLASS
【Steel Panther】
さて久しぶりに観戦のステパン。がっつり前にいって待機。
IRON MAIDENの”Number of the Beast”が大音量で流れると客席大合唱。そして客電落ちて”Eyes of a Panther”のイントロ!
80年代LAメタルをハイレベルに再構築したパーティロックはこういうフェスを盛り上げるには最高ですね。
何より海外バンドなのにMCでガッツリ笑いが取れるのが凄いです。
サッチェルが日本語のMCを手にいくつかメモってきたのですが、その内容が
「タノシー」
「オンナノコヲガクヤニツレテイキタイ」
「オパイミセテクダサイ」
と酷いもの(褒め言葉)。
「ボーカルマイケルハガチデブ、デブノデヴィット・リー・ロス」
と言ったら、マイケルが
「俺は太ったデヴィット・リー・ロスじゃなくて痩せたヴィンス・ニールだ!」
と言ったのがヒットでしたね。
あと「ステージが広くて疲れた、ちょっとウ○コ漏れてる」とかやりたい放題。
あと実際にオッパイを見せた観客がいるらしく、サッチェルとマイケルが盛り上がってました。
レックスは相変わらずひたすら鏡見てました。
というかこのバンドのレポするとMCの話ばかりになりますが、演奏も素晴らしかったです。ずーっと腰振りながら演奏してましたが、一糸乱れぬクオリティ。
エンターテインメントのなんたるかをしっかり体現してくれる素晴らしいバンドです。
<Steel Panther set list from セトリ!!!>
- Eyes of a Panther
- Tomorrow Night
- Asian Hooker
- Just Like Tiger Woods
- Party All Day (Fuck All Night)
- Community Property
- 17 Girls in a Row
- Death to All but Metal
【人間椅子】
Stone Sour待ちで、ステパンの余韻に浸りながらそのままPURPLE STAGEにて待機。
そうこうしているうちに人間椅子スタート。
「日本のブラックサバス」と呼ばれている大ベテラン。なんだかんだで観るのは初めて。
始まって圧倒されました。
演奏もパフォーマンスもまさに「人間椅子」としか言えない存在感。
和嶋さんの「バンド生活25年、これからも気持ちの悪い歌をふんだんにあますところなくやっていきます!」
というMCにもあった通り、独特のドロドロとした曲調をこれまでかと突き詰めたサウンドが、3ピースとは思えない音圧で会場を覆っていました。
日本を代表するロックバンドとして、この大舞台で見事にその存在感を見せつけてくれました。
<人間椅子 set list from セトリ!!!>
- 相克の家
- 死神の饗宴
- 深淵
- 人面瘡
- 針の山
【Stone Sour】
さてStone Sour!最近はStone Sourを聴くことが多かったので、かなり楽しみにしてました。
昨日Slipknotのステージを終えたコリーとジェイムズがこのバンドでは素顔で登場。コリーは昨日の不気味なマスクを脱ぎ、ニッコニコしながら歌い、走り回っていました。Slipknotのとき声が辛そうかなと感じたのですが、この日は絶好調でシャウトもメロディもしっかりと歌い上げてくれました。
ジェイムズはSlipknotと同じく自分のペースで演奏する感じ。この人はマスクあっても無くてもあまり印象変わらないような気がしました(笑)。
サウンドはSlipknotとは違って、ストレートなヘヴィロックサウンドなのですが、音の分離が良くてとても聞きやすかったです。
コリーのMCは
「コンニチハ!コンバンワ!ストーンサワーデス!」
と前日と同じでちょっと可愛かったです。あと「コンバンワ」にはまだ早い時間でした。
選曲も良く、後半”Nutshell”~”Bother”の弾き語りタイムもありつつ、そこからまたガっと盛り上げてくれてラストの”30/30-150″でうっかりサークルモッシュの渦に飛び込んでしまったので、この時点で残っていた最後の体力を使い果たしてしまいました。
たっぷり11曲、コリーの歌声とStone Sourサウンドを客席前方で楽しめて大満足でした。
<Stone Sourset list from セトリ!!!>
- Gone Sovereign
- Absolute Zero
- Mission Statement
- Made of Scars
- Do Me a Favor
- RU486
- Say You’ll Haunt Me
- Nutshell (Alice in Chains cover)
- Bother
- Through Glass
- 30/30-150
【DIR EN GRAY】
Stone Sourで体力を使い果たしたので、フードコーナーに出て休憩。
カーリーポテトとハイボール、そして持ち込んだいろいろで腹ごしらえしながら、客席が覗ける位置でDIR EN GRAY鑑賞。
以前観た時よりもよりエクストリームな方向に突き進んでましたね。
低音の出が凄かったです。
どっぷり浸からないと良さが分からないバンドだとは思いますが、この後ToolとBlack Sabbathを控えているのでまったり観てました。
<DIR EN GRAY set list from セトリ!!!>
- 狂骨の鳴り
- DIFFERENT SENSE
- 業
- THE BLOSSOMING BEELZEBUB
- INWARD SCREAM
- 蜜と唾
- 羅刹国
- 冷血なりせば
【Tool】
アツシとMalignant Co.のすみこと合流して客席へ。
ヘヴィでありがならも一種神秘性を含んだ楽曲が特徴的なTool。
客席はコアなファンで埋め尽くされていましたが、ライトなファンである自分たちはBlack Sababth待ちも兼ねてBLACK STAGE側の中ほどで鑑賞。
最初モニタースクリーンに何も映らなかったので、何かのアクシデントかと思いましたが、どうもToolはそういう演出らしく、演奏中の姿を投影しないみたいです。
ステージ左右のスクリーンだけは演出のために使用されており、ステージ上にセッティングされたスクリーンと似た(同じ?)映像が投影されてました。
またレーザー光線をふんだんに使用したり、メインスピーカーにもレーザー証明で図形が投影されたりしており、照明・映像の演出にはかなり拘っていました。
肝心の演奏ですが、最高の一言でした。
ヘヴィかつ複雑なリズムを次々と紡ぎだし、ヘヴィなギターとメロディアスなベースが絡むという独特のスタイルで会場を一気にToolワールドに。
そのステージにはただただ圧倒されるばかりでした。
ちなみにToolトリビュートバンド四十六ト弐のメンバーは全員PURPLE STAGE前方、ほぼ最前列で鑑賞していたとのこと。流石!
というか四十六ト弐の再現性は凄いなー、と感心しました。
<Tool set list from セトリ!!!>
- Hooker With a Penis
- Sober
- Schism
- Lateralus
- Intermission
- Jambi
- Forty-Six & 2
- Ænema
- Stinkfist
【Black Sabbath】
さて大トリBlack Sabbath!
まさかBlack Sabbathが観られる日が来るなんて!!ヘヴィメタルという音楽の礎を築いた、メタルを愛する人にとっては伝説ともいえる存在が来日してくれるなんて!
この日はオジー・オズボーン、トニー・アイオミ、ギーザー・バトラーというオリジナルメンバーに加え、Rage Against The Machineのブラッド・ウィルクがドラムという編成。
流石に客席の年齢層が高いです(笑)。
そして一曲目、何やるのかと思ってたらいきなり”War Pigs”!当然大合唱!!
オジーのライブでも定番曲でしたが、やはり合唱の大きさが違います。
そしてトニーとギーザーの「本物」感!やはりオリジナルにしか出せないトーンというものは存在するんだなと思いました。
そこからはオリジナル・サバスの本領発揮で、名曲オンパレード。
うねる様なギターリフ、地を這うようなグルーヴ、オジーのやや外し気味の高いボーカル、それらをさらに際立たせるスクリーンの映像。
全てが「これぞBlack Sabbath」という主張にあふれていたステージ。
オジー64歳、トニー65歳、ギーザー64歳ですが、まだまだ「現役」の演奏でした。
兎にも角にも様々なヘヴィミュージックに影響を与えた伝説のバンドにふさわしいステージ。
オジーも「Black Sabbathのオジー」で、ソロの時のように水をかぶったり尻を出したりはせず、終始手拍子をしたり手を上げたりして客席を煽っていました。
アンコールの”Paranoid”では力の限り拳を突き上げました。
夢のようなひと時でした。
<Black Sabbath set list from セトリ!!!>
- War Pigs
- Into the Void
- Under the Sun
- Snowblind
- Black Sabbath
- Behind the Wall of Sleep
- N.I.B.
- Fairies Wear Boots
- Symptom of the Universe
- Drum Solo
- Iron Man
- God Is Dead?
- Children of the Grave
- Paranoid
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終演後は海浜幕張駅反対側の居酒屋で四十六ト弐メンバー全員とその相方たち、Malignant Co.すみこ&Junと一緒に一杯やってから帰ってきました。
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翌日は、リストバンドを貼り付けた手帳を開いては余韻に浸ってました。
ともあれ、最高の2日間でした。
オジーが「来年やったらまた来てくれるか?」みたいなことを言っていたので、今回のような素晴らしいラインナップだったら是非行きたいと思います。