セルラー
2013-07-16
女を口説くことにしか興味がない若者、ライアンの携帯に、見知らぬ女から電話がかかってくる。女はジェシカという名で、今、誰かに誘拐・監禁されているという。「助けて!」――誘拐犯の目を盗み、壊された電話を手作業で直してやっと発信したという必死の声に、疑心暗鬼だったライアンも本気になっていく。やがてジェシカの息子や夫も誘拐され、その裏にある薄汚い事件も見えてきて――。偶然つながった通話が唯一の命綱という状態では、携帯の充電が切れても、トンネルで電波が届かなくなっても、すべてが終わってしまう。誰にとっても身近なものだからこその、緊迫感あるドラマ。
これはなかなかの掘り出し物でした。
「携帯電話は一人一台」が常識になりつつある時代だからこそ、成り立つストーリー。
電波切れ、バッテリー、混戦などの「携帯あるある」要素をうまく取り込んで、物語を盛り上げています。
警察の手を借りれず、一人でなんとかしようとするライアンが「ナンパ野郎」から「ヒーロー」に変わっていくさまも見ものですし、女教師ジェシカがその知識を生かして活路を見出そうとするところも見どころかと。
スリルだけではなく、ジェシカが誘拐された理由が判明していくサスペンス要素もしっかりとしており、何かドキドキしたい!という人にはお勧めの一本。
次から次へと新しい展開が起こるので、飽きることなく最後まで一気に観てしまいます。