ウォッチメン / WATCHMEN
アメリカの人気グラフィックノベルを『300 <スリーハンドレッド>』のザック・スナイダー監督が映画化。世界の監視者として重大事件に関わり続けてきたウォッチメンたちは、77年に政府から施行された法律によって活動を禁じられていたが…
このBlogを昔から読んでいる方ならお気づきでしょうが、アメコミが好きです!
特にアメコミを最新の技術で映像化されたものであれば大好物。
で、このウォッチメンは原作の評判は聞いたことがあるものの、内容詳細しらないで初めて映画版を観たのですが、衝撃を受けました。
複数のヒーローがその活動を禁止され、あるものは事業家、あるものは科学者、そしてあるものは非合法のヒーローとして活動を続ける、80年代米ソ冷戦時代のアメリカ。
それぞれがそれぞれの考えで生きるヒーロー及び「元」ヒーローたち。
ヒーローとは何か?
実際にヒーローが社会に実在していたらどうなるか?
そのようなことを、詳細まで作りこんだ世界観の中で、問いかけながら見せてくれます。
作中でヒーローたちは、ジョン・F・ケネディ暗殺事件やベトナム戦争、アポロ11号の月面着陸などに関わっています。本当にヒーローが実在したら、権力者はこういう形で彼らの能力を使うんだろうな、と、当時のアメリカの社会情勢や文化を踏まえてみると、より楽しめます。
で、あまりに世界観が凄いし、映画で語られていなそうな設定が沢山ありそうなので、原作コミックも購入。
小学館集英社プロダクション
“金曜の夜、ニューヨークで一人の男が死んだ―”1985年、核戦争の危機が目前に迫る東西冷戦下のアメリカで、かつてのヒーローたちが次々と消されていた。これはヒーロー抹殺計画のはじまりなのか?スーパーヒーローが実在する、もうひとつのアメリカ現代史を背景に、真の正義とは、世界の平和とは、人間が存在する意味とは何かを描いた不朽の名作。アメリカン・コミックスがたどり着いた頂点がここにある。全ページ再カラーリングに加え、48ページにわたる豪華資料を収録した完全改訂版。SF文学の最高峰ヒューゴー賞をコミックとして唯一受賞し、タイム誌の長編小説ベスト100にも選ばれた、グラフィック・ノベルの最高傑作。
読み応えありました!
全12章、その間に設定資料集を兼ねた、ウォッチメン世界の新聞記事や登場人物の手記などが挟まれており、読み込むことで何故ヒーローたちがこのような状況になっているのか、そして登場人物の知られざる過去を知ることができ、物語をより深く楽しめます。
アメコミ好きなら是非堪能してもらいたい作品。
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「ビフォア・ウォッチメン」というタイトルで、各主要キャラクターの前日譚が描かれた作品も出ています。
こちらもそのうち制覇したいところ。