マリグ☆ナイト @新宿ANTIKNOCK
昨年結成したMalignant Co.。この日は昨年11月の3曲のみのプレセッションライブを経て、初の正式なライブにして初企画。
このバンド、元々は7月のTOKYO FIST FINALの打ち上げで、COYASS(KOUZUI/MIC BANDITZ/デブパレード)がドラムでバンドやりたいとか言ってたのを捕まえて自分が「なんか初期ナパームデスみたいなバンドやろう」と言ったのがそもそもの始まり。
とりあえず何曲かネタを持ち寄り、早速二人でスタジオへ。
COYASSドラム速い!予想外にちゃんとしてるのでびっくり。で、こりゃちゃんとメンバー集めようという話になって声をかけたのがソロホーマーのまっちゃんことそろほまつ。何故ここでメタル未経験者のまっちゃんかというと、「多分面白そうだから」という理由だけ。そして自分がNEVERFEARで長年活動を共にしたKOH-TAROをベースに。
で、まっちゃんだけだとあまりにビジュアルが汚いのでここで前から「バンドやりたい」とか行ってたki☆ki。元々熊猫xiongmaoでの勢いあるボーカルやugamanでしっとりと歌い上げることもできる上に、地下アイドルとしての活動も。このタレント性を逃す理由はありません。
で、このメンバーで何回かスタジオ入った後、スタジオで録音した音源を聴いてると「ギターソロのときバッキング欲しいなー」となり、身近でヘヴィなギター弾く人といって思いついたのがMOBのtakayama。でも弾いてくれるかなー、と思っていたらMOBのライブ観に行ったときに「あのバンド面白そうだねー、俺サイドギター弾きたいな」とか口走ったので「じゃぁ加入してね」と強引に即決定。
そんなこんなでメンバーが揃い、月一回のスタジオというスローペースな活動ながらもサクサクと曲が完成。11月のお試しライブでも大好評。
そして企画をやることに。この異色のメンバーに相応しい、普段ではありえない対バンが実現しました。
- BirdWATCHING
- 実は初見。chakaXchakaのメンバーはそのままに、バンド名を変更してよりネイチャー・ダブ・サイケといった言葉を彷彿とさせるサウンドに。目を閉じればぐるぐる回る音の粒。シンセの音とボーカルまいこの不思議な声が絡み合い、気持ちよい空間を作り上げてくれました。
せっかく出演してくれたのに、なんか次の出番とか企画のこととかでバタバタしててゆっくり見れなかったのが残念。今度またゆっくり観に行きます! - Cutie Pai
- まさかこういうイベントに出てくれるとは思わなかった、秋葉原を中心に人気上昇中のアイドルグループ。Cutie Pai目当てのお客さんで客席は異様な雰囲気に。方や、AntiknockなどのRock/Punk系のライブに慣れ親しんだお客さんは今から何が始まるのかと興味深々。
前ヤマギワソフトで見たときも感じたけど「お人形さん」という設定を生かして作りこまれたステージ。ちょっとした瞬間でも立ち位置や客への見え方を計算しており、エンターテインメントとしてのクオリティの高さに感心。
そして5曲目の「電撃マ王様」では我々Malignant Co.の楽器隊がバックバンド参加。まっちゃんはすることないので「まおう」という名札を胸につけて・・・何やってたんだろう?ともかくCutie Paiメンバーにも受けが良くて一安心でした。 - BYOU
- 元メキシコのSMK姉さんを中心とした女性オルタナ・ヘヴィロックバンド。姉さん健在。やっぱり人の目を引く何かを持ってる人は、ステージで輝けます。これが2回目のライブ?ということもあり、まだまとまってない感が見え隠れしましたが、そこはSMKのパワーでカバーしてる感じ。他のメンバーのステージでの自己主張がもっと強くなってきたら、もっと面白いバンドになると思います。
今後に期待、というか今後また対バンしていきたいバンドの一つです。お互い新バンドの歴史は浅いけど、共に頑張っていこう、という気持ちになりました。 - GOLGO BUTCH
- この人たちのステージに間違いはない、ということでトリ前に出演してもらったのが大先輩ゴルゴブッチ。カトウさん俺の10歳上とは考えられないくらいパワフルでロックンロール。この人たちはリハからスロット全開の演奏見せてくれるので、リハも半端なく楽しいです。
そんなゴルゴ兄さんの一曲目は自分の一番大好きなナンバー”HOT PLANET”!テンション上がりまくりでしたが、いろいろ準備があるためあとは楽屋で聞いてるだけなのが残念でした。後で聞いた話では、やっぱりいつものステージを繰り広げてくれた模様。最前列でモッシュしながら観たかったなー。 - Malignant Co.
- トリはもちろんMalignant Co.。この日は楽器隊はプレセッションライブと同じメタルTシャツ+バンダナマスクというスタイルに加え、COYASS妹ゆりちゃんの協力を得てDMCばりの極悪メイク。COYASSは白塗りまでして、ばっちりクラウザーさんでした。自分はAlice Cooper的なイメージでいたのですが、いつの間にか歌舞伎とブラックメタルのテイストがブレンドされたようなメイクに(笑)。そしてtakayama先輩は大槻ケンヂ、Koh-taroはエース清水をイメージした感じに仕上がりました。
SEのCDがバグる、というトラブルを気にしないことにして、一曲目はMetallicaばりのリフが気持良い「恋のコリドラス」。イントロで出てくるボーカル二人は、ki☆kiがセーラー服(リアルに高校時代のもの)、まっちゃんが学ラン(この日のために購入)という衣装。ちなみにボーカル2人だけで個人練習入っているせいか、二人の振り付けもばっちり。みんなボーカル見るので演奏陣はあまりパフォーマンスに躍起にならなくて良いのでラクです、このバンド(笑)
続いてブラスト&スラッシュチューン「老人O.K.Z.」。COYASSの声に合わせてまっちゃんがカクカク動く爆笑MCを挟んでスロー&ヘヴィな「ちょっとぽっこり」。いつのまにかお客さん用の歌詞カードまで用意されてるのにはメンバーもびっくりしました。
そしてここで着替えタイム!2人とも体操服&赤白帽に着替えた後はラブバラード(?)「ナツコイ」。「体験談」バレンタインバージョンと続き、最期にCOYASSとまっちゃんの取り組みもある、相撲取りの恋を歌ったドゥーム・メタルナンバー「どす恋温度」。この曲のエンディングでCOYASSが取り組みのため前に出るので自分がドラムを叩くのですが、これがえらい緊張する!慣れないことするもんじゃないです。
最後の2曲、ブラスト&リフが気持ちよい「チョモラン人」と、メロディックチューン「Kiss me,Kiss you,June Bride-私のファンタジスタ」で本編終了。アンコールではCutie Paiの「電撃マ王様」Malignant Co.バージョン。なんと途中でCutie Paiのまゆちゃん&チッチのそっくりさんの飛び入り、というハプニングも!
いやー、楽しかったです。
<Malignant Co.set list>
1. 恋のコリドラス(Google Video)
2. 老人O.K.Z.
3. ちょっとぽっこり
4. 着替タイム(夏恋しましょ)
5. ナツコイ(YouTube)
6. 体験談
7. どす恋温度
8. チョモラン人
9. Kiss me,Kiss you,June Bride-私のファンタジスタ(YouTube)
–encore
10. 電撃マ王様
恋のコリドラスナツコイ
Kiss me,Kiss you,June Bride-私のファンタジスタ
打ち上げをまっちゃんに任せたらなんか歌舞伎町の方の凄く遠い店に!!
ドリンクがピッチャーで1テーブル一種類のみ、という酷い制約のある飲み放題でしたが、GOLGO BUTCHとゆっくり話せたり、王様モードのtakayama先輩が見れたり、COYASSの妹がモテモテだったり、まっちゃんがやっぱりキモかったり、ugazinが太ってたり、MOBナオイ君は前髪を切るべきだ、という結論が出たりと、朝まで面白かったです。
そんな感じで終わった「マリグ☆ナイト」、本当に異色のイベントでしたが、みんな楽しんでくれたみたいで、本当によかったです。Malignant Co.のこの界隈での立ち位置ってのがいまいちよく分からなかったのでこんなイベントになったのですが、まぁよく分からないままでいいや、という気持ちになりました(笑)。
そんなわけで、今後もこのメンバーでMalignant Co.やっていきます。まとめ役の自分にまとめる気があまり無いのでどうなるか分かりませんが、ともあれこれからもよろしくお願いします。