United Abominations / MEGADETH

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METALLICA、SLAYER、ANTHRAXと並んで「スラッシュ4天王」と呼ばれたメンツが昨年はSUMMER SONICやLOUD PARKなどのフェスで昔からのメンバーでの健在&復活っぷりをアピールしていたのに対し、MEGADETHはムステイン以外は新メンバー、という体制。
しかしNINE INCH NAILSがそうであるように、MEGADETHというのはもはやデイヴ・ムステインそのもの。他のメンバーが誰であれ、デイヴがいればそれは「MEGADETH」である、というのをLOUD PARKではイヤというほど見せ付けてくれました。
個人的には「Rust In Peace」前後の時代がMEGADETHの真骨頂ともいえる時期だと思っており、プログレッシヴでありながらスラッシーなリフと、メロディを大切にしたソロがたまらないのですが、このアルバムでは昨年のLOUD PARKで披露された”Washington Is Next!”をはじめ、「これぞMEGADETH」節!」といえる楽曲が並んでいます。女性ボーカルの入ったバージョンで再録された”A Tout Le Monde (Set Me Free)”も予想外にいい感じ。
デイヴィッド・ギルモア(PINK FLOYD)所有のスタジオで、ジョン・ボーナム(LED ZEPPELIN)のドラム・キットを借りて行われたということで、アナログの太さとデジタルのクリアさを兼ね備えており、ザクザクしていながらも中音域を大切にしている独特のギタートーンはもちろん、サウンド面でも文句なしの出来。
しかし良い曲が並んでいるものの、「MEGADETHとしての名曲」になり得る楽曲が少ない、という弱みも。これについては自分が過去のアルバムが好き過ぎる、というのも要因だと思いますが。
とにかく過去MEGADETHに心震わせた人なら必聴、といえる内容です。


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