コロナ禍と公園と娘

ダウン症のある娘にとって、他の人間との関わり方をどうやって教えて身に着けてもらっていくか、親としては彼女か産まれてからずっと色々と悩んでいました。

そんな中訪れたコロナ禍にヒントがありました。


2020年3月より、小中学校が休みになったことで子どもたち(当時 中2長男、小3長女、年中次男)は家にずっといることに。

いくらインドア派の我が家とは言え、これはなかなかタフな状況です。

しかし幸い自宅の隣にはそれなりの大きさの公園があるので、3密じゃなければ良いという解釈で、とりあえず子どもたちを公園に放牧することにしました。

親もただ付き添いでボーっと見ているだけでは暇をもてあますので、レジャーシートを持っていってランチやおやつを外で食べるようにしました。

すると毎日簡易ピクニックができるという中々充実した環境の出来上がり。

同じ考えている家族は他にもいるようで、あちこちで似たようなご家族が。

中には知り合いも多く、娘の幼稚園の同級生、支援級の友達、ご近所さん、次男の友達と、公園の中でどんどん子どもたちの交友範囲が広がっていきました。

最初は親の目の届くところで遊んでいた子どもたち。しかし子どもだけで遊ぶことに慣れてきて、いつの間にか親なしで勝手に遊ぶように。


それからしばらくすると、勝手に他の子と約束してきて、勝手に出かけていく、ということが当たり前になってきました。娘にこの「当たり前」が出来るようになる日がこんな形で訪れるとは予想しておりませんでした。

元々物事に物怖じしない性格もあってか、妙な自信をつけているようです。

実は途中で迷子になるというトラブルもたまにあります。しかしそのようなトラブルも将来の笑い話になればと、あまり目くじらを立てないようにしています。(このためにGSP端末を最近購入しました、がそれはまた別の話にします)


コロナ禍という状況が一つのきっかけとなり、彼女の世界が広がることになるとは思っていませんでした。

こうやって親の予想を子どもが裏切っていくのが、子育ての醍醐味なのかもしれません。