Lust For Life3 @渋谷CYCLONE

チャクラのRyoくん(Red)企画のチャリティーイベント、「Lust For Life 3」に行ってきました。このイベントは収益を障害者(児)の学習指導・職業訓練施設に寄付するチャリティーのオールナイトイベントで、今回3回目、毎回その趣旨に賛同したバンドが強力なバンドが集まり、チャリティーに参加しながら楽しめるという最高のイベントです。

5/3の18時から翌朝まで総勢14バンドが出演したので、その簡単なレポートを。

NEVERFEAR
サイクロンに入るとすでに知っている顔があちこちに。楽屋でNEVERFEARメンバーと話したりしてるとオンタイムにスタートとのことなので、客席へ。客として見るNEVERFEARにも慣れてきて、普通に楽しかったです。新メンバーでの演奏もかなり安定&まとまってきて、安心して見れました。しかし早いところ自分の知らない曲やってるNEVERFEARが見たい、ということでライブ後メンバーには散々「新曲まだ?」とか絡みましたが。
地球楽団
久しぶりに見る地球楽団は、以前よりメンバーが減っていたのでおや?と思ったのですが、曲のアレンジなどがスッキリした代わりに内容が濃くなり、自分としては以前より好きな感じかも。ちなみにサルサガムテープのドラマーにして、元THE BLUE HEARTSの梶原さんがゲストドラムで叩いてました。リズムのタイトさは流石。しかしムロ(Bass)の腹筋すげーなー、割れてるなー、と変なところで感心。
CULT OF PERSONALITY
この日サイクロンに入る前で入り口でカルパーのメンバーに遭遇するなり、仮性包茎についての話を持ちかけられました。しかもかなり真面目な面持ちで(笑)。
それはそうと、MORLEY加入後の新生カルパー見るのは初めて。思っていたより自然な感じで特に違和感なく楽しめました。時々表情が硬い気がしましたが、その辺りは慣れかと。これからのカルパーも楽しみです。あとこの日は1st「声明」からの曲が多く、5年以上見ている人間としては嬉しいセットリスト。
そしてこの辺りでいい感じにアルコールが回ってきました。
サルサガムテープ
知的障害のあるメンバーと、そうでないメンバーが渾然一体となったバリアフリー・ロックバンド。上にも書きましたがドラムが元THE BLUE HEARTSの梶原さんということでうちらの界隈では話題になったりしていたのですが、そんなこと関係ない最高にハイテンションでハッピーなステージ。音楽というものが全てを開放し、そして誰もが意義を見出せる素晴らしいものなんだということを頭じゃなく心で教えてくれる、そんなライブでした。感動。
UP HOLD
見たのは何年ぶりでしょうか。相変わらずの轟音ハードコア。こういう体力勝負のバンドは見ていてスカっとします。下手側で見ていたので、PAの都合か上手のギターがあまり聞こえなくて残念。なんかいろいろ2本でフレーズの絡みとかしてるっぽくて興味津々だったのですが、中央に移動しようとするとステージ前方のモッシュピットに巻き込まれそうだったので断念。普段なら巻き込まれても良かったのですが、手にもっていた「氷結(チューハイ)」がこぼれそうだったので(笑)。
チャクラ
このタイミングでのチャクラは危険です。今までの経験上一気に酔いが回る気が(笑)。ループ系のリズムに絡むスペーシーでヘヴィーなリフがグルグルと回り、気持ちよくなる一方。Ryoくんの熱いMCを挟みつつ、客席も暑くなり汗だくです。そして汗をかくほどに酒が進むという状態。なんかチャクラの成すがまま、って感じでしたがそれがまた最高でした。
東京ピンサロックス
見るのは1年ぶりくらいでしょうか。以前よりもポップ路線が前面に出てきてちょっと意外でしたが、曲のそこかしこにオルタナ/ミクスチャーテイストが感じられるのはやっぱりピンサロックス、って感じでした。ステージに華がありながらも、レベルの高い演奏を見せてくれるのは流石です。でも女性がニコニコしながらロックしてるのを見るのは楽しいなぁ、と思う自分はもうオヤジなのでしょうか。
ASSFORT
実はこの日一番くらいに楽しみにしていたハードコア・パンクの重鎮、ASSFORT。噂はバンド始めた時からあちこちで耳にしていたのですが、見るのは初めて。ステージ前には鋲ジャンを着たコアな人たちが集まるという最近自分が行くライブではあまり見ない光景が。ライブが始まるともうステージに釘付けでした。特にボーカル氏とギター氏のオーラ&眼力に。昔は所謂JAPコアのライブって怖くて敬遠していたのですが、ASSFORTのステージは純粋にロック/パンクを楽しめ、なんかそういう音楽のジャンルでもバリアフリーを感じました。
SUNS OWL
活動再開後ははじめて見るSUNS OWL。相変わらずの轟く咆哮と重爆低音が心地よく、メタルキッズの心に染み入りました。というかメタルキッズって何歳まで使用してよい言葉なのでしょうか。それはそうと、ギター一本なのに超レンジの広い音でザクザクと刻まれるリフがたまりませんでした。元So What?の新ベースの筋肉も凄かったです。客席前方にはすごい勢いのモッシュピットが出来、曲間や曲のキメで客席から掲げられるメイロックサイン。メタル万歳!
SOBUT
やはりこの日はSOBUT目当ての客が多いらしく、客席はスシ詰め状態、ライブ開始前からちょっとしたサウナになってました。実はSOBUTも見るのは初めてだったので楽しみにしてたのですが、アルコールを仕入れにちょっと外に出ていたら客席に入れない状態になっていたので、渋々下手スピーカーの影から覗く体制に。ハードなパンクサウンドでありながらも、ポップなメロディー。客席をコントロールする貫禄とパフォーマンスは流石です。今年7月でボーカルが抜け、3ピースになるとのことですが、これだけのフロントマンがいなくなってどうなるのかそれも気になるところ。
ソープランド揉美山
1年半ぶりにシオリーナに会ったら顔忘れられてました。その後思い出してもらえたみたいですが(笑)。SOBUT終わってお客さんがガーっといなくなってしまって揉美山にはちょっと可哀相でしたが、客としてはゆっくり見れるのでありがたいところ。客席から登場、恒例のLOVE人文字やチョコ配りなどを挟みつつ、久しぶりの曲が聴けて良かったです。それにしてもステージ衣装がミニスカナースとネグリジェだったのですが、シオリーナとかベース弾きながらモニターに足かけるとパンツが丸見えで、というか見せるための衣装なんでしょうが、どうしても目がそこに行ってしまうのが男の性。お陰で少し酔いが覚めました。
コーガニズムオーケストラ
元ラウンドスケープの哲さんが加入してから見るのは初めて、って今日はそんなバンドばかりで客席にも久しぶりに会う顔が多く、ちょっとしたプチ同窓会風味。それはそうと、どんな感じになるのかなと思っていたら、凄く自然で、むしろ以前から哲さんがコーガのメンバーだったみたいなステージでした。ライブの方は相変わらずのコーガサウンド。なんか今日は濃いバンドばかりなので、コーガが普通に見えてしまいました(笑)。
SURVIVE
あと2バンド、なのですが酔いのピークが2回くらい来て、過ぎて、その間ずっと大音量に包まれて、という状態だったのでこのタイミングで重低音のSURVIVEは正直キツい、ということで途中まで受付前のモニターでライブ見てました。最近見る機会が多かったので、まぁ生で見なくてもいいかな、とか思っていたのですが途中でやっぱり中で見たくなって中へ。予想以上の重低爆音。ガツンガツンと音の洪水が迫ってきてクラクラしましたが、やっぱりライブは直接体験しないとダメだなーと。気持ちよかったです。
MINOR LEAGUE
トリも重低爆音のMINOR LEAGUE。ドラムとシンクロするヘヴィなパーカッション、次々と畳み掛けるツインボーカルが気持ち良いです。客席では最後とばかりにモッシュ&ダイブが。自分は流石にもうそんな元気はありませんでした。というか多分ここで暴れている人は自分みたいに全バンド見てないし!と言い訳してみたり。そんな元気な人たちを横目に、最後のバンドを楽しみました。

というわけで全14バンド、軽い気持ちで書き始めたら思わぬ長文になってしまいました。ともあれ、普段の生活ではなかなか意識できない「チャリティー」というものを、こういう形で実現できるイベントというのは意義があるし、続けるのは大変だろうけど是非これからも続けてもらいたい&応援したいです。

そしてできれば普段からみんながチャリティーということを意識できればもっと良いのでは、と。
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ちなみにイベントスタッフの方が撮影した写真がこちらで閲覧できます。「Lust For Life vol.3」が今年の、「Lust For Life2-5.3」が去年のこのイベントの写真です。去年の写真の「P1010032 – P1010036」は自分が在籍していたときのNEVERFEARの写真が見れたりもします。