LOUD PARK 06 2日目

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LOUD PARK 06

LOUD PARK 06二日目、前日は興奮してあまり眠れず、ちょっと寝坊したためやや遅れての到着。本日も海浜幕張前は黒Tシャツで埋め尽くされてます。自分は今日も黒ではなく白のMETALLICA Tシャツで参戦。今日は流石にSLAYER Tシャツが目立ちます。次に目立つのがCHILDREN OF BODOM。それぞれのバンドの人気が窺い知れます。

AS I LAY DYING公式レポート
11:15くらいに到着。当然もう始まっているので急いでBIG ROCKステージへ。5曲くらい観れました。良くも悪くも正統派デスメタル。メロディック要素も取り込み、ストレートに良い!アメリカのバンドだそうですが、北欧の匂いも感じつつ。なんとか観れて良かったです。今後要チェックしたいバンド。
シャドウズ・アー・セキュリティ(DVD付)
BLOODSIMPLE公式レポート
元Vision Of Disorder!1998年のV.O.D来日時、高田馬場AREAでセキュリティやったことを思い出しました。オールドスクール色が強かったV.O.Dとはまた違った形のヘヴィ・ミュージックで、より極悪になりながらも幅を広げた感じ。これも今までノーチェックだったのですが、V.O.D好きとしては今後追っかけて行くべきバンドですね。ティム・ウィリアムズは勿論、ドレッドのベースがステージ映えしてカッコ良かったです。
WITHIN TEMPTATIONのための場所確保でBIG ROCK Stageの前方に行ってたのであまりちゃんと観れなかったのが残念。とりあえず音源チェックします。

A Cruel World
WITHIN TEMPTATION公式レポート
超楽しみにしてた、オランダのゴシック。メタルバンド。白いドレスに身を包んだシャロン・デン・アデルがくねくねと踊りながら、「ナイチンゲールの喉」と呼ばれる美声を響かせる。というか声すごい伸びる!叙情的なフレーズ、壮大なサウンド、までは結構どんなゴシックバンドも達成するところなのですが、このボーカルは正に唯一無二!LOUD PARK参加バンドの中で間違いなくベスト・ボーカル賞。名曲「Stand My Ground」で鳥肌!!前のほう陣取っておいて良かったです。
で、シャロンは歌は超をいくつ付けても足りないくらい素晴らしいのですが、リズム感がいまいちのようで、手を振ったりして客を煽るのがなんか曲のリズムとズレてる(笑)。他のメンバーが正しいリズムで煽り直す、なんて場面も。あとスキンヘッドのギター、ロバート・ウェスターホルトが「ミンナイッショニ!」と言いながら手拍子するのがなんか歌のお兄さんっぽかったです。

ザ・サイレント・フォース(DVD付)
昨日後半一緒に行動してた関西メンバーと合流。
LAMB OF GOD公式レポート
極悪!モッシュ!ハードコア!あっという間に凄まじい勢いのサークルモッシュが!ここは参戦しとくかー、という勢いで乗っかりました。やっぱりハードコアはこうやって暴れながら楽しむのが一番!しかしその後転倒に巻き込まれて腹部打撲。名誉の負傷です。楽しいから問題なし!その後も暴れながら観てました。しかしカッコよかったです。ギターの音もボーカルの咆哮も、全ての音が極悪でした。
そして最後は巨大なWall of Death!とんでもない大きさになりました。壮観。一気にモッシュがぶつかり合った瞬間の光景は一生覚えていそうな気がします。それぐらい素晴らしかった。つーかみんな分かってるなー。ライブってやっぱりアーティストだけじゃなく、客も一体になることで何倍にも楽しくなると思ったステージでした。打ったお腹は痛いけど。

Sacrament
ここでお食事タイム。昨日豚トロ丼を買った屋台で、今日は塩だれ焼きそばと豚トロ串を購入。焼そば少ない!豚トロ脂多すぎ!昨日の丼が美味しかっただけに、ちょっと不満でした。
COCOBAT公式レポート
ここでULTIMATE Stageへ移動。Seikiが加入してから始めてみるCOCOBAT。相変わらずの硬派なステージ、そしてTAKE-SHITのベースは相変わらずバッキバキ!気持ちよいです。しかし他のバンドと比べると、あまりのステージングのストイックさが物足りない感が。フェスなんだからもっと動いたり煽ったりしても良いのに、とか思うのですが、そこを崩すことはCOCOBATとしてのアイデンティティに関わることなので、そうも行かなかったりするのでしょうか。
全体的にもうちょっと盛り上がっても良かったのになー、と思ったステージではありましたが、「Cocobat Crunch」「Grasshopper」は流石の盛り上がり!やっぱり超かっこいい!日本勢ももっともっとこういうフェスでガンガン行って欲しいものです。

ココバット/リターン・オブ・グラスホッパー
MASTODON公式レポート
モダンヘヴィネスの要素を取り入れた超テクニカルなプログレッシヴ・メタル!分かりにくい(笑)!いや、かっこいいんだけど立って聴くのはつらいなー、ということでHATEBREEDに備えつつ座って鑑賞。曲展開も面白いし、「魅せる」テクもあるので、飽きないのですが、フェス気分の今はなんかハマってノリながら観る、っていう気分じゃなかったです。もっと狭いハコだったり、こういうフェスじゃなかったらハマったかもしれません。でもとりあえず音源はチェックしてみたくなりました。

ブラッド・マウンテン(初回限定盤)
HATEBREED公式レポート
暴れん坊ミュージック!モッシュ!モッシュ!ひたすらモッシュ!
ハードコアってこういうことだぜ、っていうのを見せ付けてくれました。楽しい!もう難しい理屈なんかいらないです。モッシュの為の音楽であり、音楽の為のモッシュを堪能しました。演奏は荒かったですが、超楽しかったです。
あと最後の曲でボーカルのジェイミー・ジャスタがタオルを振り回しながら歌ってたのですが、うちの子供がせっかっく履かせた靴下を脱いじゃったあとにあんな感じで振り回してるなー、と思ったら急に子供に会いたくなってきたので、携帯の待ち受け画面の写真見てました。

SUPREMACY
IN FLAMES公式レポート
北欧メロディックデスメタル黎明期から今まで第一線のIN FLAMES!メンバーみんなお揃いのIN FLAMESシャツで登場。ボーカルのアンダース・フリーデンはそのシャツに赤いネクタイ+ハーフパンツと、なんか妙に可愛い格好。北欧メタルのくせに(笑)みんなちょっとお洒落さんです。
しかしライブは流石IN FLAMES!演奏も安定してるし、音も良かったし(というか二日目の方が全体のPAが良かったです)、曲も最高だし言うことないです。セットリストもベスト・セレクション的な選曲。そして中盤で「Behind Space」!あのイントロの刻みからの展開が最高です。アドレナリン出まくり。
新作もチェックします!

カム・クラリティ
KILLSWITCH ENGAGE公式レポート
気になってたバンドですが、疲れたので後ろのほうでまったり観戦。ボーカルが透き通った声で歌い上げるのもシャウトも声が太くて聴いてて気持ちよいです。曲もオーソドックスなメタルを踏襲しつつ、エモ/スクリーモ的なアプローチもありながら。かっこいいです。
しかし笑ったのがギター!もみ上げのギター!白いスポーツバンダナ、赤いMASTODON Tシャツの袖を切り落とし、短パン、ハイソックスという出で立ちで、ボーカルが超シリアスに歌い上げてる横でクルクル走り回りながらギター弾いたり、滑り込んでポーズ決めたり。しかし演奏もコーラスもしっかりとってるのは流石。Limp BistizのウェスやSystem Of A Downのダロンのようなポジションなのでしょうか。面白かったです。曲とまったく関係のないパフォーマンスっぽいのがまたアメリカ人のナンセンスな感じでナイスでした。

ジ・エンド・オヴ・ハートエイク-2CD スペシャル・エディション-
ここできばこ達に遭遇。大学卒業以来だから7~8年ぶり?久しぶり!でもmixiとかでお互いの近況知ってるので久しぶりの気がしません。
CHILDREN OF BODOM公式レポート
楽しみにしてたチルボド!客席の熱気も結構な感じになってきました。ステージ上にはヤンネ・ウィルマンの垂直にセッティングされたキーボードが。鍵盤の打面が完全にこちらを向いています。でもあれってギターのフレットだと思えば問題無いのかと。
とか思ってると軽快でジャジーな音楽が「レディース&ジェントルメン!本日のゲストは・・・・・・CHILDREN OF BODOM!」みたいなTVのトークショウみたいなSEと共にメンバー登場。そして「Silent Night」!アレキシ・ライホが吼える!速弾く!いやー、かっこいい!
「Hate Me」「Children of Bodom」などもやってくれて満足。音もクリアで速弾きもしっかり堪能しました。
しかしこのバンドもMEGADETHと同じく、アレキシ・ライホがいれば他のメンバー代わっても問題なさそう、とか思ってしまいました。あと爪を黒く塗ってるのってなんかギター上手そうに見える、というか実際とんでもなく上手いんですが、あれ真似したらどうだろう?恥ずかしいかな?とか悩みながら観てました。
あとARCH ENEMYのアンジェラも、IN FLAMESのアンダースも歌うときはデス声、MCでは普通の声だったのにアレキシは喋るときもデス声を意識してました。時々普通の声になってましたが(笑)。あれはキャラ作りなのでしょうか。なんか可愛かったです。

アー・ユー・デッド・イェット?
ここで昨日の反省を活かし、空腹になる前にダッシュで牛すじとろろを食べに。これは美味かった!満足!
DIO公式レポート
この2日間でどれだけ掲げられたか分からないメタルの代名詞「メロイック・サイン」をヘヴィメタルのサインとして定着させたという偉業を成し遂げた生きるハードロック人間国宝、ロニー・ジェイムズ・ディオの登場。なんと今年64歳!この人が電車に乗ってたら絶対に席を譲ります!しかし歌唱力は現役、というか現役でもこんなに声出る人いないだろう、という凄まじさ。客席も暖かい感じで盛り上がってました。
「Holy Diver」とかDioとしての曲を何曲かやった後ドラムソロ。どうせつまんないだろうと思ってたのですが結構面白かったです。そんなドラムソロでちょっと盛り上がった後は、なんとRAINBOW時代のナンバーから「Kill The King」「Man on the Silver Mountain」「Long Live Rock ‘N’ Roll」!盛り上がらない訳がありません!特に「Long Live Rock ‘N’ Roll」では客席とのコール&レスポンスもありで、超楽しい!モダンなメタルばかりじゃなくてこういうアーティストをこういう場所にもってくるLOUD PARK、凄い!凄いイベントです。
「Raindow In The Dark」の後はギター&キーボードソロ。これが恐ろしくつまらない!これはロニーの休憩タイムなのでしょうか。それにしてもつまらない!SLAYER待ちでTHE UNHOLY ALLIANCE Stage側にいた人たちは結構座っちゃいました。
しかし最後はロニーのBlack Sabbath時代の曲「Heaven And Hell」!曲のタイトルコールのとき「Hell」にあわせてメロイック・サインをスッと出したのがカッコよかったです。こんなおじいちゃんになりたい!
情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー バビロンの城門 Ritchie Blackmore's Rainbow [ORIGINAL RECORDING REMASTERED] Heaven & Hell
SLAYER公式レポート
THE UNHOLY ALLIANCE Stageには凄い人。なんとか下手前方のポジションを確保。ちなみにこの「THE UNHOLY ALLIANCE Stage」はSLAYERの「THE UNHOLY ALLIANCE TOUR」から名付けられたらしいです。そのステージの前はSEが鳴る前から物凄いSLAYERコール!SE!歓声!そしてメンバー登場!するもスモークが濃くてメンバー見えず!みたいな状況で「South of Heaven」!!!
スモークが晴れると正にスラッシュ帝王降臨!という佇まい。復活したデイヴ・ロンバードの物凄いタイトなドラムのさることながら、フロント3人がみんな仁王立ちでひたすら刻む姿はステージ上のギミックやエンターテインメントなんか不要である、というSLAYERの強いオーラが。「ガキ共、これがスラッシュ・メタルってやつだ!」とでも言いたげない気負いでひたすらリフを刻む、刻む、刻む!
サークルモッシュがあちこちで沸き起こっているようですが、みんなヘッドバンギングするためあまりモッシュ自体が盛り上がらず、サークルの中心で腰を落としてヘッドバンギングする人も結構いました。
しかし重い!速い!気持ちいい!ヘッドバンギングがこんなに似合う音楽があるでしょうか。あとケリー・キングがすげー悪そう!あまりに悪そうなので他のメンバーがいい人に見えてきます。そしてデイヴ・ロンバードがやけに爽やかな格好なのも気になりました。
「Silent Screem」「War Ensemble」「Blood Red」と続きます。ヘッドバンガー達もひたすら首振り続け。いやー楽しい!このサウンドがたまらなく楽しいです。そして最近聴きこんでた新作から「Cult」。この曲もかっこいい!新旧の曲を並べてもSLAYERの一貫した音楽性が感じられ、もうなんかRAMONESみたいな感じでそのまま伝統芸能レベルまで昇華するんじゃないかと思うくらいです。
「Disciple」「Mandatory Suicide」「Seasons In The Abyss」と続き、体力の限界といつまでもこのライブ続いてて欲しい、との気持ちが。なんか自分はザクザク刻まれるリフ聴いてるのが心底好きみたいです。癒される(笑)。そしてMCの度にトム・アラヤが笑顔なのも印象的でした。そして「Chemical Warfare」「Dead Skin Mask」「Hell Awaits」とライブはガンガン進みます。ケリー・キングとジェフ・ハンネマンは立ち位置をちょこちょこ変えてるのですが、特別に客席へのアピールなどもせず、ひたすらヘッドバンギングしながら刻み、ソロ弾いて、刻み、刻み、って感じで。よく学生バンドとかで緊張して顔上げられない、っていうのがありますが、それとは全然違ってもう佇まいからSLAYERオーラが滲み出てます。亀の甲より年の功、っていうか積み上げたキャリアがそのままオーラになってる感じ。これは実際に観てみないと感じられないことかもしれませんが。
本編最後は「Raining Blood」!あのイントロが弾かれた瞬間、それまで小さかったモッシュの輪がいきなりとんでもない大きさに!!やー、これは泣きます。泣けます。楽しすぎ。アンコールには「Antichrist」、そして「Angel Of Death」!!これでもかというくらいのモッシュ、これでもかというくらいのヘッドバンギング、みんな汗だくで、笑顔で、SLAYERサウンドを全身で受け止めてました。最高にも程があります。

Show No Mercy
Hell Awaits
Reign in Blood
South of Heaven
Seasons in the Abyss
クライスト・イリュージョン

というわけで終了したLOUD PARK 06、2日間で24バンド!途中レポが適当なところもありましたが、そこはご容赦を。とにかく楽しかったです。いやー、改めて思いましたが、メタル大好きです!メロイック・サインと拳の振り上げすぎで肩が筋肉痛です。首も筋肉痛です。でも楽しかった!

あと思ったのが、メタルってイントロが8~9割くらいの重要度を占めてるのかと。イントロでどれだけ血沸き肉躍らせることができるかで名曲かどうかって決まるのかと。

しかし今年はSUMMER SONICでMETALLICA、LOUD PARKでANTHRAX、MEGADETH、SLAYERとスラッシュメタル四天王制覇の年。しかもうち3つがLOUD PARKって!ちょっと前なら考えられない出来事です。良い時代になりました。

ちなみにこのLOUD PARK、来年の開催もあるって話を聞きました。来年はこれ以上どんなメンツが来るのか全く予想できませんが、是非体力つけて楽しみにしておきたいところです。

メタル万歳!

1件のコメント

  • R.I.P. Jeff Hanneman (SLAYER)

    SLAYERのジェフ・ハンネマンが先週肝不全で亡くなったとのこと。 OUR BROTHER JEFF HANNEMAN, MAY HE REST IN P…

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