LOUD PARK 06 1日目

LOUD PARK 06

日本史上最大のメタル・フェス、LOUD PARK 06に二日とも参戦してきました。世界中からメタルファンにとってはヨダレもののメンツが集合!

会場の幕張メッセがある海浜幕張駅に着くとメタルTシャツ来た群衆が。みんなTシャツ黒い(笑)!多分9割以上の観客が黒のメタル(又はLOUD PARK)Tシャツだったのでは。自分はというと、みんな黒だろうと思ってあえて赤のSlipknotTシャツで参戦。

そして幕張メッセに10:30に到着するも、入場でえらい時間かかる!結局30分並んでやっと入場。ダッシュで会場内へ。

FLYLEAF公式レポート
ESPはじめいろんな楽器メーカーのブースなどを横目に見ながらホール内に駆け込んだら、ちょうどFLYLEAF始まるところでした。
レイシー・モスリー可愛い!白いワンピースでぴょんぴょんはねながら、時には立ち止まって歌い上げながらメロディを紡ぎ出し・・・と思ったらスクリーム!かっこいい!CMとかで流れてそうな癒し系の女性ボーカルでありながらも、曲はモダンヘヴィネス。楽器隊もありえないくらい楽器を振り回しながら大暴れ。レイシーも髪を振り乱しながら暴れ、歌い、叫んでました。朝から客席も大盛り上がり。

間に合って本当に良かった!朝一から良いもの観れました。一気に大ファンになりました。公式サイトで音源視聴できるので是非チェックを。
しかしレイシーはMCの時の声がロリータっぽいというかアニメ声というか、違う方面にも人気が出そうな要素が。日本ではそっちの方向でプロモーションしてみたらまたセールス伸びるのでは(笑)。
Flyleaf
前もって公式サイトの案内などをよく読んでなかったので、ここで初めてステージの構成を把握。メインの「GIGANTOUR Stage」が右側に、「BIG ROCK Stage」が左側にあり、その間にスクリーンが設置されているという構成。前の方で観なくても良い人はスクリーン後方にいれば一切移動せずに両方のステージのライブが楽しめる、という形になってました。日本のアーティストなどが出演する「ULTIMATE Stage」は休憩所&グッズ売り場のある反対側のホールに設置されていました。ちなみに「GIGANTOUR Stage」の由来はアメリカ中心でメタル系バンドがツアーをするGIGANTOURのこと。
ANVIL公式レポート
古き良きスラッシュメタル!デビューして25年も経とうというのに、日本盤の音源が出ていないのは何故?貫禄のステージなのですが、「古き良き」過ぎてやや刺激に欠ける感じが。特にFLYLEAFで衝撃を受けた後だったので、正直ちょっと物足りない感が。
この後がっつり楽しみたいバンドが続きそうでお腹減りそうなので、ここでフードエリアに行って豚トロ丼を購入。座って食べながらゆっくり鑑賞しました。大きなステージじゃなく、もっと小さいハコで楽しんだほうが魅力が感じられそうなバンド。ちなみに豚トロ丼はまぁまぁでした。フェスの食事なんてこんなもんかな、くらいの感じ。
Back to Basics
OPETH公式レポート
ゴシック・プログレ・デス・メタル。いくつものリフが積み上げられ、その上にクリーンヴォイスとデスヴォイスが使い分けられたヴォーカルが乗ると言う楽曲。怪しい雰囲気と旋律が、独特の雰囲気で会場を包んでました。曲も長いけどダラダラせずに飽きない展開を畳み掛ける感じで良かったです。デス+プログレっていうバンド多いけど、このバンドは上手いことそのバランスを取って自分達の世界を構築している感じでした。
あとデス声の時のマイクへの口のつけ方が気になりました。ああやるといい感じに声拾うんだろうか。今度やってみます。「Beautiful Love Song」とか言っといてデス咆哮、っていうのは結構お決まりのパターンだけどウケました。音源要チェックですね。
ゴースト・レヴァリーズ
HARDCORE SUPERSTAR公式レポート
それまでの3バンドに比べてとにかく派手!LAメタル的なセンスとグラムロック的なセンスを上手いことごちゃ混ぜにして、それをバカテクで持ち上げた感じ。アルバム一枚しか持って無いけど、他のアルバムもチェックしないとなー。観客の女子率が高かった気がしますが、野郎も盛り上がってました。
分かりやすいコーラスワークもフェス向き。こういうバンドはどんなイベント出ても強いのかと。ゴシック・デス系の強いこのイベントでHard Rockバンドの活きのよさを見せ付けてくれた感じ。MOTLEY CRUE的なビジュアルとサウンドは21世紀でも死んでませんね。他のアルバムもチェックします!
ハードコア・スーパースター
DRAGONFORCE公式レポート
結構楽しみにしてた超絶テクのメロディック・スピードメタルバンド。HCSSに比べると見た目が一気にダサい感じに(笑)。
でも流石にギターソロ速い速い!あの速さでハモれる意味が分からないくらい速いです。速すぎて何弾いてるのかわかんない、と思ったらボーカルも良く聞こえない・・・・・・どうやらPAバランスの問題もあった模様。フレーズによっては音がグダグダで何だかわからない部分も。残念です。というかこの日は全体的に出音がいまいち。PAちゃんとしてくれよー、と思いながら聴いてたらやっぱり演奏も荒かったり(笑)。ライブなので盛り上がればいいや、的な感じだったのでしょうか。面白かったけど。
あと速弾きの合間にワーミーペダルとかいろいろエフェクト切り替える技が。早速パクろうかと。
最後はガンダムのビームライフルギター&ザクのヒートホークギター、そしてドラえもんギターで締め。あんな(失礼)ギターでもちゃんとDRAGONFORCEサウンド出てました。ピックアップ交換してたのでしょうか。ギターテクの技にも感心しました。
インヒューマン・ランペイジ

DRAGONFORCEを前の方で観戦してて少し疲れたので、気分転換にスポンサーブースを覗きに。ROADRUNNERのブースとTOYS FACTORYのブースで無料配布してたステッカーシートをゲット。ちゃっかり2枚ずつもらっちゃいました。そしてMTVのブースでMTV RocksのTシャツとHeadbangers Ballのリストバンドを衝動買い。Tシャツの方はNo Returnのライブとかで着ようと思います。
BACKYARD BABIES公式レポート
ブース一回りして戻ったら始まってました。ちょっと後ろのほうでまったり観戦。ストレートなバッドボーイズロックンロール。それにしても今回のフェスは北欧勢が元気ですね。この後を考えて体力回復&温存のため座って見たりしてました。
しかし今までのバンドの中で一番音が良かったような。これはサマソニとか大きいフェスの度に思ってたのですが、やっぱりヘヴィ系のバンドって大きなハコだとPAが難しいようで、あまりギンギンに歪ませないロック系のバンドの方が音が作りやすいみたいです。この辺り、自分の音作りにも活かしたいです。
いやー、しかしノリの良いロックを聴かされて座っていられず、結局立って前の方に行って見てました(笑)。途中メンバーのお母さんだかお祖母ちゃんだかを紹介するアットホームな場面も。

ピープル・ライク・ピープル・ライク・ピープル・ライク・アス
クレープが食べたくなって並んでみるも、全然行列が進まない!CATHEDRAL始まっちゃうじゃん!というわけで断念。ここで関西から出てきてた会社の同期と合流。
CATHEDRAL公式レポート
もう「元NAPALM DEATH」という肩書きは必要ない、リー・ドリアン率いるCATHEDRAL!嬉しそうにぴょんぴょん跳ねながら客を煽る煽る!しかし客のノリがいまいち悪いらしく、しつこいくらい煽ってました。しかしDRAGONFORCEの後で見るとギター遅!と思ってしまいます。DRAGONFORCEがおかしいのですが。
ギターがSG、ベースがリッケンバッカーというこの日の「メタル」系では一番軽い音出してました。前半はPAが高音ばっかり強調されてて全然迫力なかったのですが、後半は中低音もしっかり出てきて楽しめました。昔超聞き込んでた「The Carnival Bizarre」からの曲もやってくれて大満足。
最後はマイクケーブルを首に巻きつけての首吊りパフォーマンス。こういう美学、他のバンドももっと真似した方が楽しいのに(笑)。

ザ・ガーデン・オブ・アンアースリー・デライツ
DIR EN GREY公式レポート
ARCH ENEMY待ちでBIG ROCK Stage前方へ移動。そして二日間でこちらのホールで出演するアーティストの中では唯一の日本人であるDIR EN GREYが登場。スクリーンに映し出される客層を観ると、やはり女子率が高いような(偏見?)。ちょっと楽しみにしてたのですが、なんかいまいちぐっとくる要素がなかったです。ギターの音も薄かったし。自分たちを含め、ARCH ENEMY待ち組みは座って居眠りしたりしている人たちが大半のようでした。インダストリアルチックでカオティックなサウンドは心地よかったのですが、立って見るほど心動かされなかったです。でも後半でボーカルが血糊まみれで絶叫してて、ちょっと心動かされました(笑)。

Withering to Death
ARCH ENEMY公式レポート
ステージには大きな「Doomsday Machine」アルバムのジャケのバックドロップが掲げられ、ARCH ENEMY登場!ちなみにLOUD PARK出演バンドは殆ど現時点での最新アルバムのジャケをバックドロップにしてました。
イントロでメンバー出てきたか、と思ったら構えるヒマもなく「Nemesis」!アンジェラ・ゴソウ!!やっぱりかっこいい!!!今一番好きな女性ヴォーカルは?と訊かれたら間違いなく彼女の名前をあげるでしょう。そして自分はスクリーン寄り、つまり上手側にいたのですが、残念ながらマイケル・アモットの立ち位置が下手側。しかし赤髪を振り乱しながらリフとソロを紡ぎだして行く様に釘付けでした。もうアンジェラとマイケル、どっちを観れば良いか分からないくらい興奮してました(笑)。
そして二曲目!「Enemy Within」キター!!!半泣きです。全てのデスメタルチューンの中で今一番熱くなれる曲。血中のアドレナリン濃度が一気に上がりました(多分)。しかしアンジェラ本当にカッコイイ!MCではデス声じゃなくて普通の声なのですが、これがまた可愛い!キュートでセクシーでかっこよくて、完璧です!もう多分あの時の自分は目がハートになってました。今アンジェラが映画とか出たら、どんなダメな映画でも観に行ってしまいそうです。セットリストは今までのアルバムから新旧のバランスを考えて満遍なくピックアップされた感じ。あぁぁ、やっぱり名曲揃いです。「Ravenous」とかやっぱりグッときました。
しかしありえないくらい首を振ってしまいました。こないだ整体院に行って首の頚椎治療してもらったばかりなのに大丈夫なんだろうか。でもそんなことを考えるのがバカバカしくなるくらい良いライブ。演奏もステージパフォーマンスも非の打ち所がありません。キメでギターとベースを掲げるのとか、ベタなんだけどマジでカッコイイです。PAも完璧とは言えないまでも良いバランス。
終わったあと、このまま帰っても後悔しないんじゃないかという気持ちに。ARCH ENEMYだけでもチケ代の元取れたんじゃ、くらいの勢いで。いやー、いいもの観れました。この日の出演バンドの中で、間違いなくベストアクト!

ドゥームズデイ・マシーン
ANGRA公式レポート
「Carry On」くらいしかちゃんと聴き込んでなかったANGRAですが、結構楽しみにしてました。DRAGONFORCEよりもPAが安定してたせいか、安心して聴けました。テクニカルな面と楽曲重視な面のバランスが良く、凄く完成度の高いバンドだなー、と再認識。しかしなんか熱くなれないのは、さっきのARCH ENEMYが余りに良すぎたからでしょうか。ARCH ENEMY終わってすぐ移動したら結構前の方のいい感じのポジション陣取れたのですが、なんか冷静に見てました。
途中でメンバーみんなでパーカッションを叩いてサンバリズムを楽しもう!みたいなコーナーはいい感じの気分転換で面白かったです。
「Carry On」はやっぱり名曲でした。

AURORA CONSURGENS
ここでNAPALM DEATHも気になるし、ANTHRAXも前のほうで見てみたいし、という葛藤があったのですが、今回の一番の目的、MEGADETHを最前列で見る、というミッションのためここは場所取りに徹することに。
ANTHRAX公式レポート
ジョーイ・ベラドナとダン・スピッツが戻ったラインナップのANTHRAX!自分が聴き始めた頃は既にジョン・ブッシュ時代だったため、ジョーイ・ベラドナのANTHRAXが観れる日が来るとは。
そして一曲目から「Indians」!そしてスコットのMC「ジョーイとダンが戻って『AMONG THE LIVING』時代のANTHRAXだ!」。その言葉どおり、「Got the Time」「Caught in a mosh」「Efilnikufesin(NFL)」「I am the law」などジョーイ時代の曲が中心。つーかジョン時代の曲は一曲もやらなかったです。当たり前か。「Only」とか好きだったのにちょっと残念。「NFL」や「I am the law」は勿論大合唱!
しかしANTHRAXのライブは楽しい!見せ方も煽り方も一級品です。あっという間にモッシュの渦。何よりスコット・イアンの顔ギター!何弾いてても暑苦しそうです。対照的にダン・スピッツは何弾いてても涼しい顔。でも二人の息はぴったり、良いコンビだなー、と感心しました。
最後の曲で「Caught in a mosh」!とスコットが叫ぶけど、始まったのは「Bring the noise」。つーか「Caught in a mosh」さっきやったじゃん!という感じでイントロの途中で止まる演奏。そしてスコットが「お前らがもっとジャンプしたりしないとダメだ!」とかなんか言い訳っぽいコメント。子供か(笑)!気を取り直してもう一度。しかし「Bring the noise」がライブで聴けるとは!感激しました。ジョーイ時代のアルバム一から聞きなおそうと思いました。

Spreading the Disease Among the Living State of Euphoria Persistence of Time Attack of the Killer B's
MEGADETH公式レポート
NAPALM DEATHと、ANTHRAXを良いポジションで観ることを諦めた甲斐あり、ステージ下手のほぼ最前列を確保。そしてMEGADETH!すげーお腹空いてきたけどまさかここで動くわけには行きません。
SEと共にメンバー登場!うぉぉぉ、近い!デイヴ・ムステインがあんなに近くに!一曲目は「Blackmail The Universe」・・・このアルバム持って無い(笑)。一緒に歌うこともできないので冷静にステージを観察することに。中心にデイヴ、上手にギターの知らない人、下手にベースの知らない人、そしてドラムの知らない人・・・・・・。でもMEGADETH!なんかGUNS N’ ROSESと同じで、完全にデイヴのソロプロジェクトみたいになってますね。勿論観客はデイヴしか見てません。
そんなことを思いながら「Set The World Afire」をはさんで演奏されたイントロが「Wake Up Dead」!キタコレ!!!一気に客席のボルテージが最高潮に。みんなこれ待ってました!そしてそしてそして「Tornado Of Souls」!!!今更ここで自分がどれだけこの曲を好きかは書きませんが、とにかくもう泣きそうに、というか泣いてました。ギターソロの一音一音までが目の前で再現されることに感涙。ギターの知らない人はマーティのギターソロ完コピ。知らない人最高!続けざまに「Skin O’ My Teeth」!あぁぁぁ、今ここに自分の青春時代が再現されていきます!死んでも良いってこんな気分か!妻子を残して死にませんが、でも本当そんな気分。続く「Liar」Take No Prisoners 」「Devils Island」でダメ押し。
しかしデイヴ、終始不機嫌そう。そしてやる気なさそう。淡々とギター弾き、淡々と歌う。そのスタンスにまた惚れ直しです。なんか今日の自分のテンションおかしいですが、でもスラッシュ四天王の中で一番思い入れが強く、所謂ヘヴィ・メタルバンドの中で一番聴きこんだバンドが手の届きそうな目の前で演奏しているとなるとそんな気分になります。あー、俺ってこんなにMEGADETH好きだったんだ、と再確認。
そして「Symphony Of Destruction」!この曲聴いてなんで自分がこんなにMEGADETHに思い入れが強かったかの要因の一つを思い出しました。ちょうど高校の頃、YOUNG GUITARを購読しながらギターの練習してたときに「Skin O’ My Teeth」や「Symphony Of Destruction」のスコアがYOUNG GUITARに掲載されてて、一生懸命コピーし、それからMEGADETHの楽曲に惚れこんで、遡って過去のアルバムを聴くうちにハマった、という経緯が。つまりギタリストとしての自分のアイデンティティ形成に大きな役割を担っていたのがMEGADETHの楽曲だったのです。ギタリストの視点からすると、リフの組み立て方やギターソロの音の選び方、並べ方など全てがテク重視だったり奇をてらった物だったりではなく、あくまで楽曲の魅力を引き立てるために考えられ、構築されているんだということが未熟ながら感じられたのもあり。今聴いてもギターソロがちゃんと「歌って」ました。
そんなことを思っているうちに「She Wolf」そして「Hanger 18」!あの後半のリフ展開、ゾクゾクします。汗だくなのに鳥肌立ちました。新曲「Washington Is Next」を挟んで「Peace Sells」で一旦終了。アンコールで上半身裸になったデイヴが出てきて、感謝の意を述べた後には「Holy Wars」!!!あぁ、これで最後かと思うとまた涙が。

ピース・セルズ・・・バット・フーズ・バイイング? (CCCD) ソー・ファー・ソー・グッド・・・ソー・ホワット! (CCCD) ラスト・イン・ピース (CCCD) 破滅へのカウントダウン (CCCD) クリプティック・ライティングス (CCCD) ワールド・ニーズ・ア・ヒーロー The System Has Failed

というわけで一日目終了。ベストアクトはARCH ENEMYですが、MEGADETH、というかデイヴ・ムステインがあまりに神でした。現人神でした。他にも良いバンドが沢山見れて大満足。
帰りはお腹が空きすぎて我慢できず、新木場駅で乗り換え時に駅前のコンビニで焼そばパン買って一息つきました。明日は何かカロリーメイトみたいなもの持って行ったほうが良いなー、と思いました。

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1件のコメント

  • United Abominations / MEGADETH

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