SILENT KIDS Last Live “Roots” @高円寺GEAR
2007-01-15
SILENT KIDSが結成してから17年間、東京で活動をはじめてから12年間。その活動に終止符を打つ、というので、見届けにいってきました。
iPodに入ったラストアルバム「Roots」を聴きながら高円寺に向かい、STARTちょっと前にGEARに到着すると、入場待ちの列。解散&1年ぶりのライブということで全国各地からお客さんが集まったとのこと。これだけの人を惹きつけて、このバンドは今まで走り続けて来たのかということが伺い知れました。
ちなみにこの日はシークレットゲストが2バンド。誰が出演するのか、本人たちに事前に聞いても良かったのですが、そこはあえて知らないまま観たほうが楽しいかなー、と思って何の事前情報もなくスタートを待つことに。
- THE ROLLINGMAN
- シークレット1バンド目は2005年に解散したTHE ROLLINGMAN!久しぶり!と思ったけど、ボーカルのゆうとかちょこちょこあちこちで顔合わせるのもあってあまり久しぶり感がなかったです(笑)。
しかしブランクを感じさせない相変わらずのストレートで骨太なパンクロック。思わず拳を振り上げてしまうコーラスワークを久々に堪能でき、楽しかったです。 - BANKROBBER PROJECT
- シークレット2つ目はこれまた2005年に解散したBANKROBBER PROJECT。もちろん立ち位置はアキバくんが右、ヤマDが左。ベースの上の緑に光るバンドロゴも相変わらず。
久々のバンクロは、解散ライブのときよりも客席が暑くなかったので快適に楽しめました(笑)。でもやっぱりいい曲多いです。そしてヒダの毒舌も相変わらず。アキバくんのいい人満載オーラも相変わらず、ヤマDのダメなMCも相変わらずで、懐かしかったです。曲もベストセレクション。しかしヤマD太ったなー。違う人みたいになってました。 - SILENT KIDS
- そしてSILENT KIDSの登場!前半は昨年11月に発売されたラストアルバム「Roots」からの曲を中心に、後半は中期の曲を中心に演奏。この日はPA林さんだけあって、普段のGEARとは一味違う出音。特にSILENT KIDSのときは「これぞSILENT!」って感じの爆音でした。途中でギターを細かく左右に振ったりと、「俺もああいうのやりたい!」と思わせられるPAオペレート。
肝心の演奏は、1年間ライブをしてないとは思えないくらいアグレッシヴでした。昔の曲はつよしさん&ヒデさんでボーカルパート分けして演奏。それでも音の厚みというか説得力は損なわれないのが流石。つよしさんの声も前見たときや「Roots」で聴ける声よりも各音域の発声が太くなり、最初から3ピースで活動してるバンドなんじゃないかと思わせられるくらいボーカリスト然としてきたのに驚き。
そして3人とも凄く楽しそうに演奏してるし、客席も盛り上がってるし、ヒデさんのグダグダのMCにも暖かいしで、凄く良い空間がSILENT KIDSを中心に出来上がってました。
本編最後の「Kill Joy」ではモッシュでぐちゃぐちゃ。笑顔でぶつかり合える場所があるって最高です。やっぱりバンドは”Live”の時に、バンドも客も”生きて”るのかと。
あと「Roots」聴いてるときはいつも最後の「Liberty Bell」「無題」の流れで泣きそうになるんですが、この日も「Liberty Bell」でぐっときました。この曲ライブで聴けなくなるのは寂しいです。
2回のアンコールが終わり。セットリストうろ覚えですが、15曲~20曲くらい。今まで見たSILENT KIDSの中でもこれで最後というのが信じられないくらい、脂の乗り切った最高のステージだったかと。
今まで自分のいたバンドも含め、いくつものバンドの解散ライブに立ち会ってきました。そこにはいつもいろんな思いが交錯し、複雑な空間なんだけど、そのバンドに対するみんなの暖かい気持ちが溢れている気がします。
終演後は懐かしい顔が沢山いたので挨拶。そういえば解散ライブって同窓会的な役割も大きいですね(笑)。
ともあれ、SILENT KIDSお疲れ様でした。
メンバーそれぞれの前途が幸多きものであることを願っています。
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