えっ!うそ~!?筋肉少女帯VSすかんち @渋谷C.C.Lemonホール
昨年、すかんちと筋肉少女帯という80年代後半日本のバンドブームを支えた2大バンドが復活!そしてしかもその2バンドがジョイントライブを開催という、鼻血ものの企画!!ダメもとでチケットの先行抽選に申し込んだら当選したので行って参りました!
会場は「C.C.Lemonホール」。どこそれ?と思ったら旧・渋谷公会堂。昨年から5年間、ネーミングライツ(施設命名権)の設定により渋谷C.C.Lemonホールとなっているとのこと。しかし何回か行っている筈なのに、未だにここに来る途中迷いそうになります。
会場に入るとステージには「すかんち」の電飾。予定時間からちょっと押してTHE SWEET「Ballroom Blitz」が流れてすかんちがステージに登場!
すかんち
最初は「恋のミラクルサマー」。紛う事無きすかんちサウンド!!フロントは上手からShima-Chang(B)、ローリー寺西(Vo/G)、ドクター田中(Key)そして後方には7~8台のキーボードに囲まれた小川文明(Key)と小畑ポンプ(Dr)。ハッピーでゴキゲンなすかんちロックに否が応でもアガります。いやー来て良かったこれ!しかし客席の反応はいまいち。筋少ファンが多いのでしょうか。
一曲目終わってローリーのMC。何故かカミカミ(笑)。でも「再結成してメンバーが変わるバンドが多いけど、すかんちは増えました!」というのはメンバーの結束の強さを伺い知ることが出来た気がして良かったです。
ちなみにギターの音が凄い響いて気持ちよいのでアンプ何使ってるのかと思ったら、ローリーの足元にVOXのコンボアンプがちょこんと置いてあるだけ。しかもギターは最初から最後までテレキャスタイプの赤いローリーモデル一本しか使ってませんでした。以前のトレードマークだった“ROLLY”ロゴギターやレスポール姿が見れなくてちょっと物足りなかったですが。
Shima-ChangはフライングVモデルなどちょこちょこベース交換してました。見た目可愛いのにブリブリいい音させてました。
ドラムは自分の位置(2階中央)で聴くとやたらローばかり出てたように感じました。そういうドラムなのでしょうか。でも音は凄いクリアでスパンスパンきて気持ちよかったです。
キーボードはちょっとバランス悪かったかも。ドクターの音が大きめで、文明の音が引っ込み気味のような印象を受けました。
全体的にステージングは大人しい感じ。ローリーもギター弾きながら歌うのであまり動かないし、キーボードが動けないし・・・。しかしローリーの声が凄い伸びる!歌超上手い!と感心してしまいました。Shima-Changは相変わらずフリフリの服でプリプリ弾いてました。一つ一つのアクションがいちいち可愛かったです。
「すかんちの特徴はみんなボーカル取れることだ!」と言った後にドクター田中ボーカルで「恋人はアンドロイド」。そしてShima-Changボーカルで「好き好きダーリン」キター!!“UFOよりも好きなのよ”が生で聴けて死にそうでした。
「伝説のSCANCH’N ROLL SHOW」を挟んで、紙(お札?)をバラまきながらローリーが「恋の1,000,000$マン」を歌い上げるのが、あまりにクサイ演出なのですが、鳥肌立ちました。この曲すかんちで一番好きな曲です。“裏切られても、裏切られても~”一緒に歌いながらちょっと涙ぐみました。いやー、凄く良かった!
ラストは「恋のマジクポーション」。これも良かった!後半のサイケ&カオスな展開になるところで小川文明がキュインキュインというSE出す機材もって転げまわってました。
しかし物足りない!もっと「恋するマリールー」「恋のショック療法」「恋のT.K.O」「LOVE LOVE HOLIDAY」とか聴きたい曲沢山あったのに!1時間っぽっちじゃ足りなかったです。でも良かった!
<すかんち Setlist>
- 恋のミラクルサマー
- タイムマシンでいこう
- ラブレターの悲劇
- フローラ
- 恋人はアンドロイド
- 好き好きダーリン
- 伝説のSCANCH’N ROLL SHOW
- 恋の1,000,000$マン
- 恋のマジックポーション
筋少のセッティング待ちでぼーっとフライヤー見てたらWho The Bitchのフライヤーが入っててびっくり。あと「ナゴム魂」という刺繍の入った特攻服来たお客さんがいて目立ってました。そうこうしているうちにEMERSON LAKE & PALMER 「Jerusalem」が流れて筋少登場!
筋肉少女帯
歓声がすかんちの数倍!!やっぱり筋少ファンの方が多かったみたいです。そして一曲目は「イワンのばか」!!客席前方のナゴムギャル(?)たちはヘッドバンギングの嵐!
ステージはフロントが上手から本城聡章(G)、大槻ケンヂ(Vo)、内田雄一郎(B)、橘高文彦(G)という並び。すかんちの時と同様に後方には三柴理(Keyboard)と原治武(Dr)。フロント4人は流石の布陣。特にオーケンが黒の特攻服に銀髪のモヒカン、橘高が金髪でフリフリの王子様衣装という対比で画になりすぎ!これぞ筋少、というビジュアル面での説得力抜群でした。
しかし橘高のギターが良い!なんか気がついたらいろんなところで速弾きしたり、ギター振り回したり、股の間と通したりといろんなことしてるんですが、太くてギラギラした王道のGibson+Marshallサウンドで弾き倒してくれるのが気持ちよすぎです。一つ一つのアクションも画になるし、間違いなく“ギターヒーロー”がそこにいました。
一曲終わったらMCの途中で人形の“ブースカ”登場。ブースカとオーケンの会話(というかオーケンの一人芝居)が始まったと思ったら、ブースカが「ねぇパパ(オーケン)、ボク仲直りの歌を作ったんだよ」といって“なななななーなな、なーなななー”と一頻りブースカのフニャフニャボイス(というかオーケンの声)で脱力ソングを歌った後、「ねぇパパ、この曲筋少でやりなよ」「速くすれば大丈夫だよ」「メロコアとか流行ってるよ」「GREEN DAYって知ってる?」とかいう無茶振りをオーケンに向かってやった後、オーケンが「新曲やります!今の曲を速くしただけです!」というところで大爆笑。そして本当にやった「仲直りのテーマ」。これがまた絶妙な筋少節。いやー、面白かっこよかったです。
続く「踊るダメ人間」でダメジャンプ!しかし曲が終わったらオーケンがゼイゼイいいながら「疲れた」「今日からダメジャンプは3番のみ」「体が持たない」「ネットでこの事を広める」と(笑)。
「君よ!俺で変われ!」から「香菜、頭をよくしてあげよう」へ。この曲がまた凄く好きで、この曲があったから筋少ここまで好きになったといっても過言で無いくらい好きで、また涙ぐみながら一緒に歌ってました。いやー、凄く良かった。聴けてよかった。本当に良かった。
ここでニューアルバムのタイトル発表。満を持して発表されたタイトルは
「新人」
会場失笑。焦るオーケン。「だから言ったのに」というメンバー。「新人同様の精神で1から頑張る」というコンセプトで決めたとのこと。「でももう刷っちゃったし」「大丈夫、慣れる!」「曲行こう、曲!」と誤魔化しつつオーケンがシャウト
オーケン“日本をインドに!!”
客席“しってしまえー!!!”
この「日本印度化計画」のギターソロに入る前でメンバー紹介。オーケンが「ギター、橘高文彦!」と言った瞬間にそれまで後ろを向いていた橘高がくるっと客席を向いてピック(推定100枚)をパァっとまいてからギターソロへ。あれかっこいい!やりたい!でもピック100円×100枚=10,000円、と計算して諦めてしまうアマチュアミュージシャンの性。
というかギタリスト&フライングVオーナーの目線で橘高のことばかり見てましたが、本城も凄いギタリストだし、エディも凄いピアノ聴かせてくれたし、内田も安定してボトムを支えてて、文句なしの演奏でした。後半若干サポートのドラムが崩れた気がしましたが、それも全然気にならないくらい他のメンバーが凄かったです。
ちなみに「日本印度化計画」の最後の1フレーズだけ何故か“俺は高木ブーだ!”になってました。面白かった。
途中でオーケンが衣装替えしている間に弦楽器3人がハンドマイクでボーカルとる「戦え!何を!?人生を!」を挟んだ後は「サンフランシスコ」!!これまたかっこ良過ぎて鼻血出そうで目頭が熱くなりました。
本編最後は「モーレツア太郎」。すかんちと同様、やっぱり1時間じゃ短かったけど、凄く良い選曲でした。いやー、超良かった!
<筋肉少女帯 Setlist>
- イワンのばか
- 仲直りのテーマ(新曲)
- 踊るダメ人間
- 君よ!俺で変われ!
- 香菜、頭をよくしてあげよう
- 日本印度化計画~元祖・高木ブー伝説(エンディング部分のみ)
- 戦え!何を!?人生を!
- サンフランシスコ
- モーレツ ア太郎
アンコールはセッション大会でフィンガー5「学園天国」。これも凄い良かった!純粋に何も考えず楽しめました。ちなみにこのセッション曲を決定するに当たって「紅」「蝋人形の館」などが候補に上がったとの事。ちょっと聴いてみたかった気もしますが。
あと知らなかったのですが、オーケンってローリーに敬語!どっちも結成25周年でほぼ同期なのに敬語!昔のバンドシーンの上下関係の厳しさが窺い知れました。
<筋肉少女帯&すかんち>
- 学園天国
終わった後、同じく観に来てたugazin(MONG HANG/デブパレード/熊猫xiongmao)と合流して、今日のライブを肴に軽く一杯、のつもりが3時間も飲んでて帰ったら妻に怒られるの巻。
でも凄く貴重なジョイントライブ、堪能できて幸せでした。どちらも今年で結成25周年でまだこの人気って凄いことかと。それぞれのこれからの活動も超楽しみです。
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