LOUD PARK 08

LOUD PARK 08
LoudPark
去年は仕事のために断念した国内最大のメタルフェスティバルLOUD PARK!
今年は1日目のみの参戦でしたが、たっぷり楽しんできました。
というわけで遅くなりましたが、大興奮のライブレポート!
ちょっと早めについてグッズ買おうと思ってたのですが、油断して寝坊。
会場のさいたまスーパーアリーナに到着したときはもう1バンド目が始まる15分前、しかしグッズ売り場はどう見ても30分以上並ぶであろう超長蛇の列、ということで今年はグッズは諦めることに。まぁ事前にチェックしておいた公式グッズでも取り立てて魅力的なものがなかったのでまぁいいかと。
そして入場!


HEAD PHONES PRESIDENT
NEVERFEAR時代に企画に出てくれたバンドがまさかLOUD PARKに出演するとは!感慨深いの半分、羨ましいの半分で観戦。
6年前渋谷サイクロンで対バンしたときはまだ客層がANZAのアイドル時代のお客さんが結構多い感じで、その印象が強かったのですが、LOUD PARKではバンド名がコールされたときから野太い歓声が!しっかりヘヴィミュージックシーンのお客さんに支持されるようになってるんだなぁ、と感心。
当時からライブの完成度は高かったけど、この日も大舞台の幕開けに相応しいパフォーマンスみせてくれました。
ちなみにメンバーのブログ読むと、当日の彼らの緊張感というか浮き足立ってる様が読み取れて面白かったです。

HPP終了後、アツシ(ex-NEVERFEAR)と合流。
SECRET AND WHISPER
予備知識無し。曲は結構良いんだけど、如何せん音が悪い!低音がスカスカすぎて全然迫力ないなー、と思ってたら2曲目でバカみたいにバスドラの音があがって、3曲目でいきなりなんかモコモコしてた。
んー、これはバンドがちと可愛そうだなー、と思ってたら似たような曲が続いてて飽きてきた・・・。

今のうちに腹ごしらえ、とフードの屋台へ。
AIRBOURNE
オーストラリア出身で、AC/DC直系のハードロック路線ながら、4つ打ちを取り入れたりととにかく「ノリ」重視の楽曲。ステージングも良い意味でバカ爆発で楽しかった!
いやー、これはライブバンドですね。音源だと逆にこの楽しさは伝わらないかも。
この日一番「ロックンロール」という言葉が似合ったバンド。

APOCALYPTICA
ドラム+チェロ4人という編成でメタル、という異色のバンド。YouTubeとかでライブ動画観ながら楽しみにしていました。
チェロ弾きながらヘッドバンギング、そしてチェロ振り回しながらステージを駆け回るというステージングが面白かったのですが、チェロでメタル、って発想を支える技術力とセンスは流石。
途中Sonata Arcticaのボーカルが参加したり、”Nothing Else Matters”や”Fight Fire With Fire”、そして “Seek and Destroy”などお約束のMETALLICAカバーを交えながら盛り上げてました。

OBITUARY
帝王降臨!!
タイトながら粘りつくようなヘヴィグルーヴに乗せて、フロリダの悪魔たちが発する轟音と地獄からの咆哮のごとくのデスボイスに導かれるまま、自然と発生するサークルモッシュとヘッドバンギングの嵐。
10数年前のライブハウスってこんな感じだった!
硬派なステージングもクールだったし、自分が一番よく聴いてた昔の曲もたくさんやってくれて楽しかったです。
「デスメタル=フロリダ」という方程式を作り出したデスメタル黎明期の1バンドとしての貫禄で、DMCとかそんなんでデスメタルに対して浮ついたイメージが広がってきた日本に鉄槌を下してくれたと思います。
This is DEATH METAL!!

このあとトイレで肥後(sqid)にバッタリ。OBITUARYで大暴れしてたらしいです。
そしてアツシが煙草吸ってくる、というので一時別行動。しかしその後自分の電話がどこいっても圏外になるという事態になったため、この日はこれ以降合流できず。
MESHUGGAH
スウェーデンのプログレデスメタル。
ビール飲みながらスタンドで座って観戦。
いやー、ヤバかったです。何が、って酒の回り具合(笑)。変拍子、轟音、ノイズ、それら全てに身を任せてるとあっちの世界に連れて行かれそうになりました。
しかしこの世界、DRAGONFORCE待ちの人には辛かっただろうなー、と思います。

DRAGONFORCE
2年前のラウドパークで観た時は、なんか速弾きが速すぎなのか演奏があってないのかPAが悪いのか分からないくらいグチャグチャな演奏という印象が残ってたのですが、今回は大きな会場にも関わらず速弾きの掛け合いとかでも音の粒がそれほど潰れずに聴くことができました。
ステージングもはっちゃけてて楽しかったです。

DRAGONFORCE終わったところでこの後のタイムテーブル確認したら、おそらくCARCASSからあとは休憩しないなー、と思ったので腹ごしらえに。
で、ご飯が食べたかったのでタコライス頼んだらご飯ちょっとしかない!その横の丼ものにすればよかった!とか思ってたらCOYASS(デブパレード/Malignant Co.)から「CARCASSのために最前列確保」とのメール。ちなみに彼はラッパーなのに名前の由来がCARCASSインスパイアという程のCARCASSマニア。
自分もタコライスを平らげてから即効でアリーナ席へ。
SONATA ARCTICA
完全CARCASS待ちの状態でなんとなく観戦。
曲はいいし演奏も歌も凄い上手いんだけど、いまいち心にぐっとこないんだよなー、とか思いながら観てました。
ちと正統派過ぎるのかも。
黄色い歓声が多かった気がします。

CARCASS
待ちに待ったリヴァプールの残虐王が13年ぶりに日本降臨!
若干頭髪が後退したジェフ・ウォーカーを中心に、往年のCARCASSサウンドが炸裂。
ARCH ENEMYのときと違って、マイケル・アモットがガンガン前に出てこず、ステージではビル・スティアーとジェフが中心な感じ。マイケルはARCH ENEMYのイメージが強かったのですが、このバンドではこういう立ち位置なんだなー、と妙に納得。
そしてそれまではライブの様子が映されていた会場中央の巨大スクリーンでは、CARCASSのときだけはライブ映像ではなく、演奏中の曲にちなんだ映像を映すという趣向。この映像が凄かった!内臓や病気で爛れた男性器、あげくの果てには死体の解剖映像まで!食事しながら見てはいけないライブNo.1ですね。バンド名に違わず、もの凄い演出でした。
OBITUARYと共にデスメタルの真髄を日本のオーディエンスに叩き込んで去っていきました。
そして肝心の演奏の方も流石!今回のドラムはARCH ENEMYのダニエル・アーランドソンだけあって、CDの再限度は完璧。特に大好きだった「Heartwork」アルバムからの選曲が多く、超テンションあがりました。
演奏が予定を大幅に超えていたらしいですが、それはたぶん演奏じゃなくてジェフのMCが長かったのかと。なんか説教くさい口調でだらだらと喋っていましたが、訛りが強い英語なので半分もわかりませんでした。客席からの反応が全然ないのにイライラしたらしくしまいには「英語喋れるやついねーのか!?」とか言ってましたが(笑)。
しかしブルータルでありつつタイトな演奏で名曲を繰り出され、時間超過どころか短く感じるくらいでした。

CARCASSで疲れてうっかり一回外に出たら、アリーナの入場規制が始まってアリーナに入れなくなってました。困ったなー、と思ってうろうろしてたらCOYASSに遭遇。CARCASSヤバかったねー、なんて話をして別れたあと、A7X観たいしとりあえずスタンド席でいいから中に入ろう、と思ってステージ正面あたりの扉から中へ。
スタンド席で空き席見つけられなかったので、階段で座って観てました。
AVENGED SEVENFOLD
2年前のSUMMER SONICで観たあと、アルバム購入して聴いてたので楽しみにしてたバンドの一つ。
この日はdownが出演するので流石にPANTERAの”Walk”はやってませんでしたが、SUMMER SONICのときより音が良くてコーラスワークもしっかり聴こえて楽しめました。
しかしリフとかメロディの作り方が、つくづく「同世代」って感じです。自分がやってるMalignant Co.の曲作るときも、なんかA7Xに似た曲が出来るんですが、やっぱり同じバンド達から影響を受けたせいでしょうか。一方的に妙な親近感を持って応援しています(笑)。

A7X終わった後、空き席あるかなー、とキョロキョロしてたら
「あのー、NEVERFEARのギターの人ですよね?」
と声かけられ、今時そんなこと言う人は誰?と思ったらなんとナヲ(マキシム ザ ホルモン)!! 5年ぶりくらい?久しぶりでした。レーベルの人が一緒だと言ってたので、じゃ挨拶だけ、と思ったらVAPタナケンさん!実はタナケンさんは大学の先輩で、DEATHOLOGYっていうOBITUARY系のデスメタルバンドのボーカルで、NEVERFEARの初期に何回か対バンしたことがありました。10年ぶりくらいに会う場所がLOUD PARKだなんて!
いやー、久しぶりでびっくりしました。
down
ex-PANTERAのフィリップ・アンセルモの新バンド!
PANTERA観に行ったのは2000年の横浜ベイホール。そのときは髭が伸び放題で仙人みたいでしたが、髭さっぱりしてました。
ex-PANTERAのREXを含む楽器隊のたたき出すヘヴィなグルーヴに、フィルの獣の咆哮のごとくシャウトが乗っかると、曲調は違えどPANTERAにしか聴こえなくなるような。
しかし1曲1曲はかっこいいのですが、曲調がどれも似たような感じなので、正直後半はちょっと飽きてきました。
でもフィルは途中MCでSlipknoTファンに文句言ってた割には終始ご機嫌で、最後の曲ではメンバーの楽器を取ってスタッフに渡したり、となんかやりたい放題で面白かったです。最終的には楽器は全部スタッフが持っていて、メンバードラム以外楽器持っていないようですた(笑)。
PANTERAでは観られなかった、妙にリラックスしたフィルを観ることができてこれはこれで楽しかったです。

そしていよいよトリのSlipknoT!
SlipknoT開始前の会場の様子はこんな感じ!! 人、人、人!
LoudPark
明らかにオーバーキャパシティ!!
SlipknoTメンバーのコスプレしてる人たちもちらほら結構いました。
SlipknoT
新曲中心と思ったら、フェスということを意識してなのか、新旧取り混ぜてのベスト的な選曲!これは上がる!スタンド席で見ている自分でもこんなにエキサイトしているんだから、アリーナは多分凄いことになってたんでしょう。行かなくて良かった(笑)。
ジョーイは足首怪我してたとのことですが、そんなことは全く感じさせない、高速ツーバスを炸裂させてました。
サウンド的にも流石ヘッドライナーだけあって文句なし。ショーンとクリスの小太鼓隊、回るパーカッション、動かないクレイグ、などお約束もしっかり踏まえつつ「悪夢のサーカス」ともいえる相変わらずのSlipknoTショウでした。
しかしそんなステージングとは逆に、コリーのMCが凄い低姿勢!日本語を交えながら、アルバム「All Hope Is Gone」が日本の洋楽チャートでNo.1になったことに対するお礼を言ったりして、本当に日本のファンに感謝しているんだなというのが伝わってきました。でも殆どの曲紹介で「This one’s called…」を日本語で「コノキョクハ・・・」というのは面白かったです。
最後のアンコールでは”People=Shit”と”(sic)”というキラーチューン2連発!最高のシメでした。

帰りはタナケンさんに音楽業界関係者ならではのマイケル・アモット裏話などを聞きながら帰ってきました。
いやー、しかし楽しかった!
今年は諸事情で1日しか参加できませんでしたが、来年は10月は他の予定を極力いれずに、2日間とも参戦できるようにしたいと思います。