夜のピクニック

夜のピクニック (新潮文庫)
660円
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高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

なんかじんわりと思春期を思い出すことのできる一冊。
男子校だった自分にはこんな甘酸っぱい、同級生と心の距離を測りながらどうのこうの、っていう高校生活の思い出はなかったわけですが、中学とか大学でも男女一緒に何かイベントやるってのは何かこう日常とは違った特別な感じがして好きでした。
Malignant Co.は現在男性5名、女性6名という感じでまぁ文化祭っぽい感じでやってるのですが、もうみんな良い大人なんで、ここまでの甘酸っぱさはないです(笑)。
しかし高校生の頃のこの感じってやっぱりこの年代独特のものかと。主人公たちに共感してなんかこちらも思春期再体験、って気分になります。