マイクロソフトで学んだこと、マイクロソフトだからできること。

大企業の経営者は何を考えているのか?
そんな疑問に答えてくれる一冊。
日本のマイクロソフトの責任者としてだけではなく、巨大なマイクロソフトという怪物企業を牽引するスティーブ・バルマーのエピソードも興味深かったです。
来日時も休憩時間や土日を惜しんで仕事に打ち込むバルマーの姿を見て衝撃をうける筆者。
世界トップ企業でありながら、その地位に甘んじることなく、その地位を維持し、さらに企業として成長することに、マイクロソフトのトップが全力で取り組むその様子は、何故現在マイクロソフトがIT市場で今のシェアを保っているのかを納得できるエピソードです。
そして各国のマイクロソフト社長も同様のハードルを課せられます。
いくつもの達成指標を「全て重要」とバルマーに提示され、さらに毎年「成績表」をつけられて評価されるということからは、この企業で「社長」という地位に立つことの意味と重要さ、そしてその責任の大きさが分かります。
こういう本を読んで、自分の会社と比べて「だからウチの会社はダメなんだ」と文句を言うことは簡単ですが、そうではなくてこういう本から学べるところを自分のビジネス、自分の職場に吸収して成長の糧としていくことが重要かと。