ゴジラ FINAL WARS

B000929WK8ゴジラ FINAL WARS スタンダード・エディション
松岡昌宏 北村龍平 菊川怜
東宝 2005-07-29

by G-Tools

■GODZILLA FINAL WARS 公式サイト

ゴジラ生誕50周年にしてファイナルを謳うシリーズ第28作。21世紀を迎えてまもなく、地球は度重なる戦争や発達しすぎた科学技術の反動で多数の巨大怪獣を呼び覚ましてしまった。特殊能力を持つミュータント(松岡昌宏、ケイン・コスギら)で結成された地球防衛軍がそれらに立ち向かう中、宇宙からX星人(北村一輝など)が飛来。彼らは地球との友好を提案し、怪獣たちを地上から消滅させたのだが…。

ゴジラ映画の集大成であり、役者陣も豪華、そして音楽はキース・エマーソンという、莫大な予算をかけて作られたと思われるB級映画の最高峰。
逆にいうとゴジラ好きじゃない人には全然楽しめないと思います(笑)。


初っ端から怪獣が続々と出てくるのは、昔からのゴジラファンへの大サービスか、製作者のやりたい放題か、というくらいの勢い。
途中でパワーアップするガイガンを初め、ミニラ、モスラ、アンギラス、ラドン、キングシーザー、エビラ、カマキラス、クモンガ、ヘドラ、ジラ(ハリウッド版ゴジラ)、マンダ、そして容姿は殆どキングギドラのカイザーギドラなど、画面で動いているだけで怪獣好きにはたまらないものです。
そして我らがゴジラはこれまでのシリーズの中でも5本の指にはいるであろう凶悪な面構え。個人的には昭和ゴジラの方がゴジラっぽくて好きなのですが、この映画の役どころにはなんとなくハマっているような。
しかしやはり着ぐるみの怪獣が暴れ回る場面は見ていて血が熱くなります。
特にアンギラス、ラドン、キングシーザーの3体とゴジラの戦いは半分ギャグみたいな内容なのですが、4体もの怪獣が同時に暴れ回る、というのはやはり画になります。
途中、ハリウッド版でのCGゴジラを劣化させたようなジラがゴジラにやられたときのX星人の台詞「マグロなんか食べてるやつはダメだ」と言うのには製作サイドのオリジナルゴジラに対する誇りが垣間見えた気がして、思わずニヤリとしてしまいましたが、冷静に映画としてのまとまり・クオリティとを考えるとハリウッドゴジラの方が上のような(笑)。
ちなみにストーリーの方は平凡というかなんというか、B級の極みといった印象。
人間同士のアクションシーンも明らかにマトリックスを意識した作りではあるものの、迫力などは本物には及ばず、どこか稚拙な印象を受けてしまいます。それが逆に日本独自の戦隊モノ的な雰囲気をかもし出していて、「あぁ、これはゴジラだ」と安心させてくれるという妙な効果を生み出してはいるのですが。
あとは、初代ゴジラに出演した宝田明はじめ、水野久美、佐原健二、伊武雅刀など、今までのゴジラ作品に出演していた豪華なキャストも見所。
終始吹き替えのドン・フライも、日本刀が似合い過ぎで超ナイスでした。
ゴジラ FINAL WARS スペシャル・エディション
ゴジラ FINAL WARS スペシャル・エディション

GODZILLA FINAL BOX
GODZILLA FINAL BOX