秘密

原作は東野圭吾のベストセラー・ファンタジー小説。バスの交通事故により母親(岸本加世子)が死に、娘(広末涼子)は生き残った。しかし、生き残った娘の心は、死んだはずの母親のものだった。それは残された父親(小林薫)と娘の秘密となったが、夫婦なのか親子なのか、奇妙な生活は…。

東野圭吾作品は原作で読むのが一番だと思っているのですが、広末涼子につられて映画版を鑑賞。
ストーリーは原作ファンの自分としては文句なし。
体は娘、心は母となった存在で、中年女性と女子高校生を演じ分ける広末涼子の演技力に感心しました。
そして広末涼子の姿の女性に誘われて「娘の体でそんなことできるか」と断った父親にも感心(笑)。
まぁ自分も女の子の父親になったので、気持ちは分かります。偉い!と思いました。
この場面はこの作品の見どころの一つかと。
ただ、後半の展開がちょっと慌ただしく感じました。
映画の時間枠に収めるためにはしょうがないのかもしれませんが、そこだけが玉に瑕でした。
しかしラストの感動は流石の一言です。
日常ファンタジーともいえる、不思議な傑作。