フォーン・ブース

フォーン・ブース [Blu-ray]
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン (2010-08-04)

すべてはニューヨーク・ブロードウェイの電話ボックスから始まった。口先だけで世間を渡ってきたヤリ手のメディア・コンサルタント、スチュは、コール音が鳴り響く電話ボックスの電話を思わず取ってしまった。その相手は「電話を切ったらお前の命はない」と告げる。彼の胸には赤外線の標的マーク。一体なぜ自分が標的になっているのか訳も分からぬまま、彼は電話ボックスから一歩も出ることが出来なくなってしまった。そして、街の喧騒を凍り付かせる一発の銃声が轟いた。倒れる通行人、犯人に祭り上げられるスチュ……。警察、マスコミ、妻、そして愛人まで登場する中、スチュの選んだ結末とは? そして、犯人は一体何者なのか──?

電話ボックスという場所から主人公が一歩も動かずに起こるサスペンス!
しかしそんな中で主人公スチュと犯人のやり取りが緊張感を途切れさせることなく、最後まで飽きさせません。
どんな映画を観ていても思うことですが、やっぱり人間が一番怖い。
しかも理解できない相手、何を考えているのか分らない相手とのやり取り程ストレスフルなものはありません。
そのストレスを極限まで高められ、その極限状態の中で活路を必死で見出そうとするスチュに自分を重ね合わせてドキドキしながら観るととても楽しいです。
合わない人は胃が痛くなるかもしれませんが(笑)。
吹き替え版の大塚明夫の声も不気味で迫力があって良かったです。
精神的なスパイスが欲しい人にはお勧めの一本。