マイノリティ・リポート

B000HOL882マイノリティ・リポート
トム・クルーズ スティーブン・スピルバーグ コリン・ファレル
20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-11-10

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2054年のワシントンDC。犯罪予防局の刑事ジョン・アンダーソンは、予知能力者・プリコグの透視により、次々と犯罪を未然に防いでいた。ところがある日、プリコグが透視した犯人の名がジョンだったことから、彼は予防局に追われる立場に追い込まれる…。
(Amazonより)

ストーリー、映像共に良質のSF映画でした。


最初におぉ、っと思わされたのは画像の扱いについての描写。全編を通して透明なガラス板のようなディスプレイがこの世界のディスプレイのスタンダードとなっており、メモリカード等のメディアも一貫してそのデザインを踏襲しているところに感心。「今の技術じゃできなそうなもの」を日常に溶け込ませることで「未来世界」を表現するという手法はSFのスタンダードだと思うのですが、小説ではなく映画でパッと見「未来の技術」というのが分かるというのは結構難しいのかと。且つ、今画面に映っているものがどういう機能を備えたどういう機器で、それがどのように使われるのかというのが一目で分かるというのは演出や造形の妙かと。
そんなわけで出だしはすんなりと未来世界の舞台に入り込み、その後は怒涛のストーリー展開。
途中でオチが何となく想像できたのですが、それでも物語の構成も演出も上手いので、不満を感じることなく最後まで楽しんで観る事ができました。
しかしハリウット映画の主人公はどうして離婚経験者が多いのでしょうか。確かにスーパーヒーローではなく、プライベートな悩みを抱えている等身大な主人公を描くことでより感情移入出来、映画にのめり込むことができるのは否めませんが。
自分も子供が出来てから、子供に関するエピソードや親子の絆を題材にしたものには物凄い感情移入してしまうようになりました。まんまとハリウッドの手法にやられております。
■マイノリティ・リポート(20世紀フォックス)
マイノリティ・リポート オリジナル・サウンドトラックマイノリティ・リポート オリジナル・サウンドトラック