ゴールデンスランバー

ゴールデンスランバー [Blu-ray]
アミューズソフトエンタテインメント (2010-08-06)

野党初の首相となった金田が、仙台市内で凱旋パレードを行うその日、数年ぶりに大学時代の友人・森田に呼び出された青柳は、森田から「お前、オズワルドにされるぞ」「逃げろ。とにかく逃げて、生きろ」という忠告を受ける。爆発音がしたかと思うと、警察官たちが、二人が乗っている停車中の車に駆け寄り躊躇なく発砲する。青柳は、反射的に地面を蹴り、仙台の街中へと走り出す……!

伊坂幸太郎の原作小説の映画化。
最初から最後まで、息をつかせぬ逃亡劇が繰り広げられ、一時も目が離せません。
ネタバレになるのであまり多くは書けませんが、ピンチの連続の導入部から、細かい伏線もしっかり回収されつつ、エンディングまでぶわーっとテンポよく盛り上がっていきます。
色々とご都合主義というか、演出ありきの不可解な展開もあるのが玉に瑕ですが、出演者も全員良い演技のできるベテラン揃い。みんないい顔するなー、と感心しました。
主人公の堺雅人も良かったですが、父親役の伊東四朗の存在感も、出番少しだけなのに凄かったです。
また、「逃げる」という行為を映像にするのはなかなか難しいと思うのですが、位置関係をちゃんと分からせてくれる構図やカメラワークも良かったです。
ドキドキハラハラできる良質の邦画が観たい方にはお勧めの一本。