転職1周年(2回目)

転職してからまる1年

今回の転職は2回目。前回の転職一周年の投稿を読み返してみると、なんかのんびりしたことが書いてあります。前回は職場の環境も人材が多く、スロースタートが許される状況だったこともあり、ゆっくりと環境に馴染む余裕がありました。

しかしそれから約13年経過し、役割も立場も大きく違った状態で転職したので、今回は全然ヒマじゃないです(笑)。しかし自分の興味のあった分野の仕事をリードさせてもらっているので、充実感はなかなかあります。

また新卒では日本企業に入社しましたが、その後外資系企業へ転職し、グローバル化された組織の中で、国を跨いだ様々な仕事に携わらせてもらいました。そして昨年は再度日本企業への転職ということで、文化の違いを色々と感じております。ある程度は予測していたところもありますので、違いを楽しみながら過ごしております。ちなみに今回は海外支社に対して日本本社から働きかける、という仕事のため、国を跨いだ仕事の経験を大いに活かせております。

前回の転職と大きく違うのは、COVID-19の影響によるコロナ禍。3月から週の半分以上が在宅勤務、そして4月からは基本フル在宅勤務となり、4月以降で出社したのは2回のみ。

ほぼ半年間、リモートワークになったため、社内のキャッチアップもままならないまま仕事をしているような気がしますが、最初の数か月で結構集中して部内外の方々とコミュニケーションするように心がけたおかげで、なんとかなっています。

しかし3月以降に入社された方は、チームメンバーや直接会ったことのない同僚も多いので、中々大変そうです。

とはいえ、この状況は自分たちではどうすることも出来ないので、リモートで出来ることを最大限活用して日々の業務をしていくしかないかと思っております。

転職するということについて

ついでに少し自分の「転職感」について。

自分は新卒で入社した時から「30歳になったら転職活動する」と漠然と考えておりました。

一つの会社の価値観に縛られるのではなく、市場の中での自分の価値を上げることを念頭に置いて日々過ごしていきたいなと。また一つの組織だけではなく、色んな組織を中から見ることで多様な視点を身に着けたいなと。

世間的にも「終身雇用の崩壊」なんてことが言われていたし、父親も複数回転職していたので、転職に特に大きな抵抗感はなかったという状況もありました。

自分の観測範囲では、日本企業では「転職」をネガティヴに捉える人はまだ結構いますが、外資系企業では「ステップアップ」と捉えることが大きいなー、という印象です。もちろん個人差や例外はありますが、20年間の社会人生活で捉えた傾向の一つかと。

もちろん転職も良い面ばかりではありません。

働きながら業務時間外でリクルーターと会ったり、休みを取って面接したり、そしてそれを現職にバレないようにしたり(笑)とエネルギーを使う活動です。

さらに転職してからも、新しい会社のシステムやルール、文化や思想を学ぶことに大きく時間を使いますし、人間関係も一から構築しなければいけないというチャレンジがあります。また新人研修を経て入社した会社のように、手厚い研修や上司からのOJTの期間もなく、手探り状態でサバイバルなのに経験者として即戦力を求められる、というなかなか過酷な場合もあります。

これについて前向きに取り組める人は転職に向いていると思います。

具体的な転職活動について

話の流れで、どのように転職活動をしていたかにも触れておきたいと思います。

最初の転職では転職サイトを活用しましたが、昨年の転職ではLinkedInというビジネスSNSで繋がったリクルーターに色々な求人を紹介してもらいながら進めました。

LinkedInに登録して、「転職希望」というステータスにしておけば、リクリーターからガンガン連絡がはいってきます。特に外資系の転職が強いグローバル化されたプラットフォームなので、英語が得意な方は選択肢が広がるのではないでしょうか。

とはいえ、リクルーター側もコンタクトする方を選んでいます。そのためには自分のキャリアの棚卸をし、どのような学習・経験をしてきて、自分は何ができるのか、というアピール力のあるプロフィールを作る必要があります。面倒な作業ではありますが、どのみちこれは転職時の履歴書や職務経歴書を作るときに必要な情報なので、遅かれ早かれやる必要があります。

リクルーターは人材紹介会社の方もいれば、採用活動をしている会社の人事担当の方もいらっしゃいます。あまり焦らずに、最初は色んな募集案件を確認したりただ話を聞いたりして、現在の市場の情報を集めたり相場(自分の適正年収)を確認することに時間を使った方が良いかと思います。

自分はこの期間に3年くらい使いました。おかげでどんな仕事ならどれくらいの給料になるのか、そして今焦って転職すべきなのか、そうでないのか、といったことをじっくり考えることが出来ました。

で、その後「じゃあ転職しよっかなー」と本腰を入れてからは、自分の基準に合致する募集要項を中心に応募・面接を進めることになります。この期間がだいたい1年くらいでした。

前回は転職サイトを使ったうえ、そこまで高いポジションを探してなかったのででもう少しスピーディーでしたが、事業会社の管理職というポジションはそこまでマッチするものがあまりなく、緩いペースでの活動でした。

退職してから転職活動をするというやり方もありますが、それだと背水の陣になり精神的に余裕がなくなるので、前職に在籍しながら転職活動をする方がこのような緩いペースでの転職活動には自分には向いていました。

尚面接などでは、転職活動は企業側が応募者を選ぶ側面と、応募者(自分)が企業を選ぶという側面があるため、企業側を評価する姿勢で面接に臨むことが重要かと思います。話を聞いたうえで企業体質や方向性が自分とは合わないな、と思ったら断ることも大切です。


転職1周年ということでつらつらと自分の考えと経験を書きましたが、これから転職を考えられている方の参考になれば幸いです!